日本基督教団 七尾教会

能登半島にたてられた七尾教会の日々です

解体にかかる時間

2024年09月10日 | 2024能登半島地震

7月16日か始まったお向かいの家の公費解体。今日、終わりました。

長い間、その敷地内に置いてあったパワーショベル?が運び出され、最後のお片付け。箒ではいている人に釜土達雄が話しかけました。

なんか笑いながら話していたので、何を話していたのか後から聞いてみました。

「(時間)かかりましたね」

「ああ、台風なかったら一週間早かったんだけど」

「台風来るから現場を養生しろって言われて、解体現場みんな回って対策したから、時間かかった。すんません。」

 

ん?台風対策を解体現場はしてたのか…

七尾の街には解体を待ってる危ない家がそこら中にある。地震の時に潰れてそのままがれきの山になってる所も何箇所もある。風速30mが来たら、大変なことになる。でもその対策はしていない。

 

そんな街中での解体現場はしっかり対策してたのか。

なんか滑稽な感じがする。でも業者さんは自分の仕事に一生懸命なんだ。でもなんかチグハグなんだ。

 

この話を職員たちにすると、一体自分の家の番はいつ来るんだと不安がる。

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笑い合う

2024年09月09日 | 2024能登半島地震

7月16日から始まった幼稚園の向かいのお家の解体。

今日ようやく、土が見えました。やっと終わりが見えてきたようです。毎日、今日はやってる、今日はやらない日と注目しておりました。

 

街には解体待ち建物がたくさん。今にも崩れそうなものがあり、頭上危険の貼り紙が風にひらひら。

雨が降ればブルーシートの屋根が大丈夫かドキドキ。園舎のヒビも気になります。

 

幼稚園の教師たちも解体順番がいつ回ってくるのか?修理の人は来てくれるのか?建て直したいけどお金が足りない……不安だらけです。

 

だからこそちょっとした事で笑い合うように心がけています。七尾の中にいる者同士でこの事態を笑い飛ばす。遠くの人になんか言われたら嫌な気持ちになるけれど、お互い同士なら。

不安だらけを笑いで包みながら、毎日過ごしています。

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七尾市最後の避難所

2024年09月08日 | 2024能登半島地震

今日で七尾市最後の避難所が閉じた。

ある新聞のコラムにその避難所を支え続けた人の姿が描かれていた。

見返り求めず、たくらみなく、いちずに尽くす。

 

今回の地震は元日発災ということもあり、スタートから、地域コミュニティが運営の中心だった。その中でもその避難所の方は、自分のお家のことを後回しににして運営にあたったと聞いた。

いろんな避難所の話を聞いたが、どこも結局地域の人が動いて運営あいていたようだ。

 

一昨日の新聞には『俺は医者だ」は通じない と言う見出しがあった。医療を考えるコーナー。

輪島の避難所にいた医師の回顧。医者としてできるだけの診療をしつつ、地震直後は、人手が足りない避難所でトイレ掃除、かたづけ、ご飯配りなどをした。「俺は医者だしという姿勢でなく、なんでもやるぞという気持ちで活動しないといけない。」

能登で大事なのは「何でもやる姿勢」。能登での医療で求められる事として挙げているのだが、医療以外の場所でもきっとこの姿勢が求められる。

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9月長老会

2024年09月08日 | 2024能登半島地震

9月長老会。

今日は7080の長老が欠席なので、牧師が最年長。

壁が落ちたまま、エキスパンジョイントがぶら下がったまま、の場所で会議。最初の頃はなんだか落ち着かなかったけれど、今はみんな慣れてしまった。

今日は最年長のせいか、牧師が疲れた疲れたを連発。本当に休み無しなので疲れはたまる。誰かが休みをくれるわけじゃない。自分で加減するしかないのは本人が一番わかっているのだが。

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9月8日、主日礼拝

2024年09月08日 | 2024能登半島地震

70代と80代の長老2人が、体調がすぐれず、欠席。残暑バテでしょうか。

というわけで、今日の礼拝出席は9名。

牧師が2番目に高齢だった。

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週刊誌の記事を読んで

2024年09月07日 | 2024能登半島地震

数週間前、ふと手にした週刊誌で偶然ある連載記事を見た。

週刊文春の「大野寿子さん難病の子たちが撒いた種」興味を持って読んだ訳は、大野さんが日本基督教団浦安教会の会員だと紹介されていたから。浦安教会は、今回一番早く手紙を送ってくださった教会だった。地震前に特別な付き合いはない。

浦安教会はどんな教会なんだろうという興味が、この記事に惹かれた理由だった。

 

大野さんという方に魅せられた。メイクアウイッシュという活動をされてきた方。

今発売されている号に載っているのは、その大野さんの葬儀の様子。

「神によって旅に送り出される。それが人生です。」

 

どこかに文春が置いてあったら、是非お読みください。9/12号122ページ。

 

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2024/09/07の七尾

2024年09月07日 | 2024能登半島地震

2024/09/07の七尾 8ヶ月以上たっての七尾の街です。久しぶりにゆっくり歩いてみました。

解体を待っている建物たち。

見慣れた建物がひとつひとつ壊されていきます。

なんとか残そうとしている建物もあります。

街並みが無くなる前に写真におさめてきました。

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解体数

2024年09月06日 | 2024能登半島地震

地方紙の夕刊を見たら、

公費解体完了10.5%目標数3396棟に到達

という見出しがありました。

え?七尾じゃそんなに進んでないよとおもってよみすすむと

解体を終えたのは3396、珠州が1203、輪島が552、穴水450だそうだ。

七尾市のホームページでは解体完了は120あまりだから、数ではずっと少ない。

 

被害の大きな珠州、そして輪島から重点的にやっているのかな。もしそうならそれがいいと思う。解体が進まないと、その下にある水道の復旧もままならない。

先にやってあげて欲しいと思う。能登全体の復興のために。

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羽咋白百合幼稚園の今

2024年09月06日 | 2024能登半島地震

ちょっと連絡したいことがあって、羽咋白百合幼稚園電話をする。

最近の様子を聞いてみた。

 

まだ園庭の工事が続いています。

いつもの玄関は使えません。裏口から子どもたちも出入りしています。

お庭で遊ぶことができません。

運動会を控えて、走り回る所を借りたり、公園に行ったりしています。主任先生がバスを運転しています。

乳幼児室がまだ傾いていて使えません。まだ仮の部屋を使っています。

工事の終わりがなかなかみえません。

 

そして、自宅が全壊の園長はアパート住まいです。解体待ち。

 

その話をした後で、うちのお庭を見ると子供達がよーいどんと走り回っていました。

白百合の工事が9月に終わらないのはもうわかっているのですが、少しでも早く元に戻れるように願っています。お庭で焼き芋ができるといいね。落ち葉拾いができるといいね。

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南海トラフ地震が本当に起きるのなら

2024年09月05日 | 2024能登半島地震

南海トラフの臨時情報に携わったという方の記者会見ニュースを見て思ったこと。

もし大地震が起こると思っているのなら、個人の準備だけでなく、公のインフラの耐震化を進めておかないと。

断水が4ヶ月続くかもと県知事が発表した時の衝撃は忘れられません。

個人がミネラルウオーターを1週間分持っていても、断水が1ヶ月続いたら個人ではどうにもなりません。水道の耐震化できてますか?

断水が一週間なら案外耐えられます。一週間同じ服を着ていても健康な人なら耐えられる。

携帯トイレ、大事です。でも一日でも早く下水が復旧することの方が大事です。体が弱っている人には携帯トイレは厳しい。

避難所に指定されている建物は停電にならないような二重三重の備えがありますか?何百人泊まっても大丈夫なトイレの数がありますか?

道路網の確保。大雨でも陥没する道路。震度7ではどうなるのでしょうか?

能登半島地震でも多くの橋がダメージを受けました。能登島にいく二つ目の橋ツインブリッジはまだ通行止めです。関東大震災の後、隅田川にかかる橋はとても頑丈に作られました。その後の橋は大丈夫でしょうか?あの時の体験談を聞くと、橋を通行中の人の恐怖はすごいです。

奥能登の救援に道路のことが大きなネックになりました。道路、トンネル、塞がれては避難も救援もできない。

 

個人の備えが大事なのはいうまでもありません。でも、それ以上に、公の備えが大事。ライフラインの耐震化。でもあんまり政策論争にはならないな。

 

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