日本基督教団 七尾教会

能登半島にたてられた七尾教会の日々です

骨折

2024年11月15日 | 2024能登半島地震

腕を吊った状態で幼稚園の玄関にいると、どうしたんですかと声をかけられる。

給食の材料を毎日配達してくれる人から「どうしたんですか」と聞かれたので、「転んで骨折しちゃって……」というと、「母といっしょだ」とポツリ。

 

地震後、いつもと違う施設にいたところ、転んで大腿骨骨折。自分では歩けなくなり、市外の施設で生活していると。

 

毎日のように顔合わせているが、そんな話は初めてだった。

 

何事も無かったように仕事していても、一人一人いろんな事情を抱えていると改めて思う。

 

カニ解禁。寒鰤水揚げ。おいしい能登が日本各地で味わえるだろう。そんな時、その裏にいろんな物語がある事を想ってほしい。

 

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災害関連死

2024年11月14日 | 2024能登半島地震

左腕が使えない生活3日目。

昼間は頭と口を動かして、幼稚園先生たちにいろんな事を頼んでいる。腕を吊った私を見て、いろんなお見舞いの言葉をもらう。意外な人が、実は私も転んで……と告白してきたりする。

けっこう転んでケガしてるんだなぁ。

もう一つよく言われるのが、「断水中じゃなくて良かったですね」。

骨折していたら重いものを持つのはNG。でも断水中はトイレ行くにも水運び。顔を洗うにも水運び。こんなおばあちゃんが、ペットボトル6個入りの箱を……と思う事がよくあった。腰をやられた人も多かった。

 

今日のニュースで能登半島地震の災害関連死が直接死を上回ったと報じていた。発生直後の寒さと断水は多くの命を奪った。

もうすぐ冬。地震から一年。これ以上の犠牲者が増えない事を祈るのみ。

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神の家族

2024年11月13日 | 2024能登半島地震

まさかの骨折で左手が使えない生活。昼間は幼稚園の先生たちにいろいろお願いしながら、なんとか仕事をしている。

さてそんなお昼ごろ。教会の電話が鳴った。市内の福祉施設からで、そこに入所している方が教会に行きたいと言うので、連れて行っていいか?と言うものだった。

90代のその方は、そこに入所して以来一度も教会にくることができない。日曜にではないけれど、とにかくきていただくことに。

 

残念ながら牧師は不在。私1人で会うのはなんだかもったいない気がして、80代の教会員Hさんに連絡して教会に来てもらう。

 

福祉車輌が到着して、車椅子に乗ったKさんが教会の玄関に入ってくる。照れくさそうに顔を隠して……そしてHさんと手を取り合う。

 

この二人は長い年月共に礼拝を守ってきた。共に讃美を歌い、共に御言葉に耳を傾け、共に祈ってきた。神の家族だ。

でもコロナや個人情報保護で、血肉の親戚では無い教会関係は面会はできない。

ようやく会えて、いっしょに祈った。

 

帰り際、私の腕に気づき、心配しながら帰って行ったKさん。次の再会を約束しつつ。

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人生初の…

2024年11月12日 | 2024能登半島地震

今日は秋晴れのいいお天気。子どもたちはお庭に出て、赤い葉っぱや黄色い葉っぱをさがしている。地震の時には葉のない桜の木。春に花を咲かせ、夏には緑の葉を茂らせ、そして秋。葉は色を変え、散っていく。

落ち葉を集めて踏みしめて、秋の音を楽しむ子どもたち。

その様子を見ながら、まさかこんな時期まで修理工事が始まらないとは思わなかったな思う。

でもきっともうすぐ。荷物の移動をしなくちゃ。今週末には幼稚園おもちつきもあるし。頭の中でイメージ作り。

 

そんな夕方、職員室の中で何故か転んでしまい、いつもとは違う痛みを感じて、整形外科へ。診断は、まさかの左肩骨折。しばらく左腕を吊ることに。

 

人生初の骨折。こんな時に……と思うけれど、これはきっと神様が休みなさいと命じられておられるのだろう。しばらくは、周りの人にああしてこうしてといいながら、過ごすことになります。

 

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紅白歌合戦

2024年11月11日 | 2024能登半島地震

大晦日の紅白歌合戦で、石川さゆりさんが「能登半島」を歌うかもという記事を見た。能登半島への応援コーナーが企画されているらしい。。

 

ぜひ現地からの中継入れてやってほしい。

解体が終わって空虚な空き地となった輪島の朝市通りから、「輪島朝市」

まだ数件の旅館しか再開していない和倉温泉から、「能登はいらんかいね」

 

被災地に何度か入ってくれた人々の歌も。

あの豪雨の日に本当は無料ライブをするはずだった泉谷しげるさん、ぜひ珠州へ。

輪島高校へのエールは、ゆずのお二人。穴水駅ではポケモントレイン&ピカチュウ。七尾駅からは大黒摩季さん。

一度でも来てくれた人が見れば復興状況がわかるだろう。

 

現地からの中継でまだ断水があったり、避難所で年越しする人がいたり、復旧したと言われている道路がまだ仮復旧に過ぎない事をうつしてほしい。

そして能登の人にとっては辛い2024だった事を、なるべくたくさんの人に思い出してもらって年越しをしたい。

 

大トリは石川さゆりの「能登半島」。NHKホールのバックに能登の美しい風景を。

 

忘れられていない。そのメッセージを能登へ届けてほしい。

 

そして能登の人たちの願いは、新しい年を希望と共に迎えることだ。

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11月10日、主日礼拝

2024年11月10日 | 教会の出来事

今日は仕事で欠席と言う者もいて、8名。

礼拝前、今日の朝刊の 「今こそ能登へ」発信を と言う記事の話をする。

1月からずっと続く、能登へのボランティアが少ない問題。

石川県ボランティアセンターでの事前予約制を取ったのが良かったのか……という論点。

自分も「ボランティアの応募をしたけど枠が少なくて行けなかった」という話も聞いた。確かに県のボランティアセンターはそうだったらしい。受け入れる窓口となる社会福祉協議会の事を考えるとそのやり方にも一理ある。でもそうすると人は少ない。

 

でもそれとは別に民間団体はボランティアを受け続けている。

 

情報や人の出入りを一括管理するのか、ばらけて得意な人に任せていくのか。

 

まず能登は遠い。ボランティアに来ると言っても交通費も時間もかかる。カンタンに来てくださいと言うのは難しい。

 

豪雨から50日。奥能登の泥かきはまだ続いている。

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輪島教会牧師館の隣家の公費解体

2024年11月09日 | 教会の出来事

輪島教会牧師館のお隣の家。牧師館の方に傾いていて……

いろいろ心配だったのですが

公費解体が始まったと言うことです。

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解体

2024年11月08日 | 2024能登半島地震

幼稚園向かい側にあるお家の解体。建物形がなくなり、来週には完了することでしょう。

 

報道によれば10月は計画通りに各地の解体が進んだようです。ただ輪島だけが遅い。

ちょっと心配していたところ、輪島教会牧師館に寄りかかっていた隣家の解体が始まるそうです。

少しずつ前に進める事を祈りつつ。

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立冬

2024年11月07日 | 2024能登半島地震

半壊判定の家に住んでいる方に聞いてみると、ようやく来週修理が来てくれることになったと言う。ただ工事費がずいぶん値上がりして、思い通りの修理ができないが。

 

別の半壊判定の人に聞くと、こちらは解体が終わったそうだ。家の再建を目指している。ここでも工事費の高騰が話題に。

 

資金繰りに苦労しながら、前に向かって少しずつ歩いている七尾。

 

ところが奥能登ではまだまだ豪雨の後の泥だしのボランティアを募集している。仮設住宅の建築も年を跨ぐ。

 

昨日リアルタイムででは見ることができなかった天才テレビくんをNHKプラス見る。七尾の田鶴浜小学校の運動会。周辺の景色が地震からの復興が進まない事を描いている。それでも子どもたちは明るい。

七尾幼稚園では今日はお店やさんごっこ。品物中には、ポケモントレインのおもちゃやかき氷など、地震以降の思い出に結びつくものがあった。そこでも子どもたちは明るい。

 

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現地査定

2024年11月06日 | 2024能登半島地震

幼稚園の災害復旧工事現地査定がありました。

 

午前9時半に担当者がいらして、10時前から始まりました。途中園舎の中を回って被害状況を把握。

お昼休憩を挟んで査定は続き、終わったのは午後6時をすぎていました。

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