日本基督教団 七尾教会

能登半島にたてられた七尾教会の日々です

直接見てもらうこと

2024年04月30日 | 2024能登半島地震

午後、突然兵庫県の教会の方が訪ねて来られた。

能登半島の情報が少なく、県のボランティアに応募してみたがそれも数がいっぱいで、とりあえず自分の目で見てみようと、七尾まで来てみたとのことだった。

阪神淡路大震災では被災者であり、その後いろいろなボランティアにも行かれた方だったので、能登の現況をみていただけるのは有り難いと思った。

能登のボランティアが少ないとか復旧のスピードが遅いと言われている。でも他の地域に行っていない者には遅いのか早いのか、多いのか少ないのか判断できない。

いっしょに教会から歩いていける所を回った。ちょうど教会に用があってきた教会員も同行してくれた。

まだ解体が始まっていない。道路にはみ出して倒れてる家もそのまま。自分たちは毎日見ているからそれが当たり前になっている。半分、諦めている。

いっしょに回ったその方は、驚いていた。子どもたちがこの光景を見ているのかと聞かれた。危険なものも除去されていない。復興のスピードは遅いのだ。

私は繰り返し、奥能登はもっともっとひどいことを告げた。

 

自分たちで何ができるか考えます。

そう言って帰られた。

 

本当はけっこう疲れていて、いっしょに歩くのもちょっとつらかったのだけど

とにかくこの状況を発信してほしいと願う。見て、感じて、考えて、ほしい。

見て、知って、祈ってほしい。

 

 

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4月29日

2024年04月29日 | 2024能登半島地震

休日なので一人でゴミ出し。8袋。何度もゴミステーションにいくと、向こうからも何度もゴミを運ぶご近所さん。話しかけると、今は判定待ちということ。一部損壊。片付けながらなんとか生活していらっしゃる。

午前中、いつ来るかわからない工事に備えて、荷物の片付け&シュレッダー。途中ゴミ袋無くなり、買い足しに。

午後中部教区の3役来訪。またも思うことは遠くから来てくださる人の方が通じ合えるということ。お話していくうちに、やっぱり最初の思い込みが大きかったんだと思う。

13年前の4月29日は、2007年の能登半島地震からの七尾教会礼拝堂献堂式。前奏で森山長老が「丘の上の教会に帰ろう」と奏で、牧師は鹿島台伝道所の廃止を想起させながら、列王紀上9章で説教した。

まさか、また地震が来ようとは。

あの時全国のいや世界の教会から捧げられた献金で今の会堂がある。礼拝が聖餐が守られる。それは大きな感謝である。主の名を置く教会がここに立っている。

列王紀上9:1〜9

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4月28日、主日礼拝

2024年04月28日 | 2024能登半島地震

金沢の教会からお子さん連れで出席された方があり、11名➕小学生1名の出席でした。

 

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七尾でのゴールデンウィーク始まり

2024年04月27日 | 2024能登半島地震

ゴールデンウィーク始まり。でも何にも変わらない。近くでちょっと工事の音がする。どこかなと用事で出かけた時に見ると、駐車場の整備をしていた。凸凹をなおす。

幼稚園には6人の子が登園。学童2名。落ち着いた状況なので、久しぶりに書類庫の復旧。壊れた収納ケースから書類を出して入れ直すついでにいらない書類はシュレッダー。秋に入院為できなかった落ち葉はきもできた。とにかくやれることをやるしかない。片付け片付け。ひたすら片付け。

昼には、限定開店の能登食祭市場へ。急いで直した駐車場。真ん中だけ直した建物内部。。少しでもあけたい、営業したいという思いが伝わってくる。今日は地元の人が多いような…。知り合いから声をかけられ、チョリチキン購入。少しでも売れるといいね。

夕方、月末の集金に訪れた人に最近の様子を聞いてみる。何にも変わらない。工事の人から連絡ない。梅雨前に工事があるのか、まさか台風シーズンになったらどうしよう?ボランティアは周辺ではあまり見かけない。奥能登に行っているのかなと思っている。

夜、テレビからプロジェクトX。黒部ダムの話。以前は感動したなぁ。今はどうも素直に見れない。関西に電気を送る為のダム。富山で使うためでも北陸で使うためでもない。立山の自然を作り替えて大都市に電気を送る。地方から都会に送るその流れを作っちゃった。ダムから原発に。いろんなものが都会へ流れる。昭和、平成、令和と流れは変わらない。それで良かったのか、ニッポン。

 

明日は日曜日。今年は帰省する人や観光客はいないだろうから、いつもの人数かな。

 

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10連休

2024年04月26日 | 2024能登半島地震

明日からGw。10連休になる人もいるようだ。と言っても幼稚園は暦通りに開園しなければならないから、10連休にはならない。

幼稚園の先生たちには少し休んでほしい。といって片付けや届け時間を取られる者もいる。家が半壊だったり大規模損壊だった…ゴミ袋を買ったり、届出書類を用意して相談にいったり。

私も会いたい人もいるし、行きたい場所もあるがここにとどまるしかない。

やらなければいけない事がいっぱいある。愚痴を言っても仕方ない。片っ端からかたづけよう。時々、復興イベントに行こうかな。

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ウイズ ユー

2024年04月25日 | 2024能登半島地震

今日、幼稚園来てくれたのはポケモンのピカチュウ。

ポケモンウイズユー財団というのが正式名称。いろいろな被災地訪問しているポケモン。

最初にお話をいただいた時、もっと大変な所に行ってくださいとお話したりしたのですが、ちゃんと全部回りますのでということでした。

ピカチュウ来たら子どもたち喜ぶな。それだけでやっぱり来てもらおうと思った。

準備中にスタッフの方とお話すると、輪島の幼稚園訪問の様子を教えてくれた。園舎はまあ大丈夫だけど、周りは360度全壊。そんな状況でもピカチュウを見たら笑顔、歓声。

七尾幼稚園子どもたちも、今日は大喜び。いっしょに歩いて、タッチして、それでいい。

 

被災地と呼ばれる地域にいると、被災地に寄り添う活動を続けている団体や人や会社に出会う。彼らは自分たちの役割を理解している。避難所に服を届ける企業、お菓子を届ける企業、パンを届ける企業。キッチンカーで炊き出しをする企業。そして少し経ってから笑顔や癒しを届けてくれる人々。

役割や使命をわかっている。すごいなと思う。マニュアルがあるのかもしれないけどそれだけじゃない。いろんな被災地に行っているからこその優しさがあり、いろんな人に寄り添おうという姿勢がある。with  you感じる。現場に来てくださる人ひとりひとりが誠実だ。

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最近の地元紙から

2024年04月25日 | 2024能登半島地震

全国ニュースでは取り上げられる事が少なくなったこの頃なので、最近の地元紙から見出しのご紹介。

 

「馳知事発言の影響は?」…地震発生後「能登への不要不急の移動は控えて」と発信した県知事の発言の影響を考える記事。…教区の連絡しないで発信とオーバーラップ。

 

「能越、のと里山道7月末に対面通行可」 7月末に大部分で対面通行が可能になる。でも一部は片側交互通行、速度制限。思ったより早いのか遅いのか…

「危険でも自宅で生活」 2次避難先から被災者の半数が自宅に戻っているが、安全確認しないで住んでいる。……教会の周辺でも🟥とか🟨でもそのまま?住んでる人は結構います。なおしたくても業者が見つからない。

「海底隆起 輪島港で漁船移動」 地震に伴う海底の隆起で水深が浅くなった輪島港で、漁船を狩桟橋に移す作業が始まった。漁船の移動から海底の土砂の掘削…一歩前進だが漁再開まで先が長い。

「輪島傾斜ビル公費解体」  河井町の7階建ビルが公費解体が始まったという話。地震直後によくニュースに載ったビルとは違うビル。横倒しになったビルはまだそのままのようです。……七尾では公費解体は始まってないようです。自費で片付けた所以外はそのままです。道路にはみ出しているのが少し減ったような

 

 

 

 

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あの日のこと

2024年04月24日 | 2024能登半島地震

朝刊にのとじま水族館の地震直後の話が出ていた。

幼稚園の先生たちで回し読み。きっとまたみんなでここに行く。その日のために知っておかなくてはいけない。記事を読みながらテイッシュに手を伸ばす者もいた。

午前中、やっと取りまとめた卒業式の集合写真の注文の為にカメラ店へ。

「一階の水使えるようになりましたか?」「まだです」

内部配管が破損していて使えない家は多い。でもいつ修理できるか誰もわからない。

ボランティアも必要だが、もっとほしいのはプロの業者さん。水道をなおしたり、重機を使ってがれき処理をしたり、屋根瓦の修理をしたり。いつ工事があるのか…

午後、物置整理。工事をしてもらうには片付けておかなくては。保存しなくてはいけないもの。処分していいもの。ほんとはとっておきたいけど、今は少しでも荷物を減らす。これもどこの家でも大きな課題。元々の能登の家は大きめだし、蔵や物置があったりして、荷物が多い。それを整理しなくては。思い出の品がゴミになる。

夕刊には消滅可能性自治体の記事。これって地震前のデータかな?地震でもっと加速しそう。

ただ

そのデータの元になっているのは20代30代の女子の数。というわけで幼稚園職員室の中にいた若手の教師に「きみたちは宝物」と話しかける。若い人たちがイキイキと働ける園でありたい。

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伝わる優しさ

2024年04月23日 | 教会の出来事

今日幼稚園に俳優の南果歩さんが来てくださった。

東日本大震災、熊本地震など様々な被災地で読み聞かせを続けてきた南さん。幼稚園にそのお申出あった時にはすぐ受けた。

素晴らしかった。絵本の選び方。すてきな声。子どもたちがどんな変なことを言っても優しく受け答える。心地よい空間。0歳児の子も誰も泣かなかった。人見知りをして初めての人が来ると泣き出す3歳児の子もずっと笑顔でその世界に入っていった。少しいらしていた母親たちも感動していた。優しさに満ちた時間だった。

この人は本当に被災者に寄り添って来られたんだなとつたわってきた。癒され、慰められ、励まされる。

 

終わってしばらくしてからふと考えた。教会はこんな優しさを持っているんだろうか。メッセージを持っているんだろうか?言葉で人々を慰めることができているんだろうか?

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くまモンからパワーをもらう

2024年04月22日 | 2024能登半島地震

今日は幼稚園で今年度最初の運動教室。スポーツクラブから指導者にきてもらっての運動。教室といっても楽しく身体を動かすのが目標なのですが。

実は来月からはここのスポーツクラブのプールでスイミングをする事になっている。今までしていたスポーツクラブのプールが地震で使えなくなったので。海に近いところにあったのでプールが40センチも傾いたそう。

来月からの打ち合わせをしていくと、意外な事がわかった。

使えないのはそこのプールだけではない。七尾市が管理しているプールの一つがダメ。某小学校のプールがダメ。ある保育園が所有しているプールもダメ。そして他の小学校のプールはまだ検査していないらしい。

というわけで、現時点で子どもたちが使えるプールは1ヶ所。それは辛い。まだ検査していない学校プールが使えるといいのですが。今回の地震では、地面の中の動きが激しい。

そんなとき、見ず知らずの熊本の幼稚園からお見舞いの手紙。配慮に満ちた文面に励まされる。そういえば熊本の教会からのメッセージも心に沁みた。

 

夕方スーパーにいくとくまモンのイラストがついているいちごが売っていた。思わず購入。熊本からの激励をいちごを食べて力にする。

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