午後、突然兵庫県の教会の方が訪ねて来られた。
能登半島の情報が少なく、県のボランティアに応募してみたがそれも数がいっぱいで、とりあえず自分の目で見てみようと、七尾まで来てみたとのことだった。
阪神淡路大震災では被災者であり、その後いろいろなボランティアにも行かれた方だったので、能登の現況をみていただけるのは有り難いと思った。
能登のボランティアが少ないとか復旧のスピードが遅いと言われている。でも他の地域に行っていない者には遅いのか早いのか、多いのか少ないのか判断できない。
いっしょに教会から歩いていける所を回った。ちょうど教会に用があってきた教会員も同行してくれた。
まだ解体が始まっていない。道路にはみ出して倒れてる家もそのまま。自分たちは毎日見ているからそれが当たり前になっている。半分、諦めている。
いっしょに回ったその方は、驚いていた。子どもたちがこの光景を見ているのかと聞かれた。危険なものも除去されていない。復興のスピードは遅いのだ。
私は繰り返し、奥能登はもっともっとひどいことを告げた。
自分たちで何ができるか考えます。
そう言って帰られた。
本当はけっこう疲れていて、いっしょに歩くのもちょっとつらかったのだけど
とにかくこの状況を発信してほしいと願う。見て、感じて、考えて、ほしい。
見て、知って、祈ってほしい。