日本基督教団 七尾教会

能登半島にたてられた七尾教会の日々です

能登有料道路完全復旧

2007年11月30日 | 地震のあとで
今日、能登有料道路が完全復旧しました。
地震で8カ所、大きく崩落した能登有料道路。3月25日の能登半島地震の後、ゴールデンウィークの観光に間に合わせようと、大急ぎで迂回路をつくり、4月末には仮復旧をしていました。迂回路という名にふさわしく、カーブが続いており、速度も40キロに制限されたりしておりました。
今日で最後の迂回路が解消されて、「完全復旧」となりました。雪の季節の前にという関係者の努力があったことでしょう。現在、穴水以北には鉄道がありません。輪島の人が金沢にいくのは道路しかないわけで、能登有料道路は大事な大事な道なのです。
けれど明日からガソリン、灯油がまたまた値上げ。幼稚園はオイルヒーターですから、灯油を使わないわけにはいきません。金沢でのいろいろな会合にいくのに自家用車をつかないわけにもいきません。あとはせめて暖冬であってほしいと願うだけです。
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そしてまた、更地

2007年11月29日 | 地震のあとで
今は加賀の方に引っ越してしまった卒業生が住んでいた家。道路側には小さいけれどきれいな花壇があって、いつも季節の花が通る人の目をたのしませていてくれました。ちょっと古風な趣のある家でした。
一週間ほど前、その家の前に大きなトラックが止まっていました。ああついに壊されるんだと思いました。壊れていく姿を見るのはいやだったので、しばらくその道を通りませんでした。
今日久しぶりにその家の前を通ると、見事に更地になっていました。大好きだった花壇も跡形もありません。花壇の横にあった木が残っていて、ちょっとホッとしました。古い町並みの家は、道路に面しているところはそんなに広くないのに、奥がずっとあるのですが、更地になってみると、その広さがよくわかります。
ここに何か建物がたつのかどうか・・・。
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新聞を見てほっとしたこと

2007年11月28日 | 地震のあとで
朝、新聞を開くとホッとする記事がありました。
昨日の午後、窓がガタガタゆれたのは、小松基地の自衛隊の訓練飛行の衝撃波だったという事が書いてあったのです。警察や消防に問い合わせが相次いだと言うことで・・・。原因がわかってちょっと一安心です。
そして、北陸学院大学の設置認可の記事もありました。石川県そして北陸地方の教会にとって大きな大きな存在であるミッションスクール、北陸学院。その卒業生達が教会の中でどれだけの役割を果たしてきたか、は誰もが認める事です。
4年制大学を持つことは長い間の願いでありました。総合学園として、主に喜ばれる歩みができるよう、祈りたいと思います。
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牧師館の足場がなくなりました

2007年11月27日 | 地震のあとで
新・牧師館の周りを囲んでいた足場が今日なくなりました。そして、建物がよく見えるようになりました。幼稚園の年長組の女の子達が、「らんこせんせい、おうちができてよかったね!」とニコニコ顔で話しかけてきます。そして、「先生のおうち、チョコレートケーキみたいだね」。屋根が焦げ茶で、2階がベージュで1階が茶色のレンガっぽい外壁。確かにモンブランみたいかな?
道を挟んで向かい側にある拘置所の方は、今日から足場を作り始めました。修理をしないのかと思っていたのですが、ようやくすることになったようです。国の建物ですから、予算などがつくのに時間がかかったのかもしれません。今の時期からの工事は結構たいへんだろうなぁと思います。工期などを考えるとよけいに費用がかかるような気もしますが・・・。
足場がとれてホッとしたはずの午後、ちょっと不安になる事がありました。幼稚園の中で、窓がゆれて音がして、「地震?」といって教師同士で顔を見合わせたのです。ところが、地震速報には何もなく、近くに大きな車が通った気配もなく・・・。一人で感じただけなら「気のせいかな」と思えるのですが、なんだか落ち着かない感じです。能登半島地震の後、いろんなところで2.3日前にヘンな音を聞いたという人がいたので・・・。もちろん気のせいで(トラックが通っただけとかで)なんでもなければいいのですが。
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地震のあとでの教会大掃除

2007年11月26日 | 地震のあとで
昨日は富来伝道所の礼拝にいく前に「教会大掃除」があった日でした。毎年アドベントの一週前の日曜日の午後、集まれる教会員で、ワックスがけなどの掃除をします。今年も大正生まれの金川さんから4才のともくんまで、老若男女の大掃除でした。礼拝堂が大改修から17年たっても比較的きれいな状態を保ち続けているのは、毎週の掃除もこの大掃除も、教会員が丁寧に丁寧にしているからだと思っています。教会員一人一人がこの会堂を愛し、大事にしてきたのです。
毎年の大掃除ですが、今年は去年とは大きく異なるものとなりました。掃除の内容は同じです。いつものように家具などをずらし、床を磨き、水ぶきし、ワックスをかける。けれど、この建物はずっと使えないという寂しさが誰の胸にもあります。
そして、いつもは動かさないものを動かしてみると、それまで気づかなかったヒビや傷を見つけます。丁寧にこすって磨くと、床が微妙にずれていることも実感します。
あと何回この大掃除をすることになるのか・・。今は祈りつつ、自分たちのできることをするしかないと思うのです。
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富来伝道所礼拝堂との別れ

2007年11月25日 | 地震のあとで
取り壊しが決まった富来伝道所の建物での最後の礼拝。羽咋教会、輪島教会、七尾教会、そして、恵泉教会、金沢元町教会と牧師や信徒が集まっての礼拝となりました。この建物に響く最後の讃美の声が大きいものであったことは本当に感謝です。
思い出に満ちた建物の中で、それぞれがそれぞれの思いの中で守った礼拝でした。
いろんな思い出が走馬燈のように頭をかけめぐりました。教会学校の合同夏期学校の事。牧師家族会が行われた時の事。来会者のない礼拝。そして夏期伝でこの地で寝泊まりした神学生達。
聖書箇所は、民数記6:22-27とロマ書8;18-31。余談ですが、民数記のアロンの祝福は、私にとっては今泉幹夫先生を思い起こすもので、そうだ今泉先生も富来で夏期伝を過ごされたのだと思ったのでした。
最後の礼拝にたくさんの人が集ったのは、この地での伝道の灯火を絶やしたくないという思いで結ばれていたからだと思います。今ここでここから撤退するのはたやすい事だからです。逃げ出す方が簡単。けれどそれは主の御心ではないと信じるからこそそこで祈りをあわせたのでした。
集まった中で、一番古い思い出を持っていたのは、七尾教会の春成長老でした。高校生の春成さんが、まだ神学生だった神崎先生と語り合った信仰の事。長々と語り、長々と祈ったのは、釜土達雄牧師でした。
礼拝後、羽咋教会の方が仮集会所となる家に講壇を運び込みました。本当に近くなのですが、幸い地震の被害は壁のヒビだけのようでホッとしました。基礎にダメージがないのでした。またその家が20年以上前になくなられた信徒の家のすぐそばであることにも神の導きを感じました。
富来伝道所に新しい礼拝堂が与えられるますように。どうか祈りをあわせてくださいますように。
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最後の・・・日

2007年11月24日 | 地震のあとで
能登半島地震の後、全世帯が避難していた輪島市門前町深見地区。予定よりも早く明日帰宅なのだそうです。地震直後はよく全国ニュースでも報道されていた深見地区の人の避難所。その後仮設住宅に移って・・・。
仮設住宅に残らざるを得ない人もいるようで、全てが地震前に戻れるわけではないようですが、まずは一区切り。今日が仮設最後の日になる人がいるのです。
ところで、富来伝道所は明日、現在の建物での最後の礼拝となるそうです。
昨日の石川地区の信徒大会でも、金沢教会の長老さんが富来で夏期学校をしたときの思い出を語って下さいました。部屋数に余裕があり、歩いて海岸にいく事ができる富来伝道所。夏はまるで民宿?のようだった時期もありました。20年ぐらい前の話ですが・・・。
最後の日。それはちょうど地震から8ヶ月目の日。
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石川地区信徒大会2007

2007年11月23日 | 地震のあとで
毎年勤労感謝の日に行われる石川地区信徒大会。今年も金沢元町教会で行われました。出席者は100名を少し切れるくらいでした。
今年の講師は、日本基督教団前議長の小島誠志先生。「イスラエルを回り終わらないうちに-愛の業にはげみつつ」という題で、12弟子を派遣される時のイエス様の言葉を解き明かして下さいました。
午後からの交わりの時には能登半島地震に関する報告に多くの時を費やして下さいました。被災教会としてはただただ感謝の言葉しかない・・・。
22年前から出席しているこの信徒大会。気になるのはやはり高齢化。毎年一度のこの会で各教会のご挨拶をなさる役員・長老・幹事は20年来ほとんど変わらないのですが、当然みなさん年を重ねられています。その横にいる牧師は交代しています。
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解体費用

2007年11月22日 | 地震のあとで
雪らしきものがちらついて、さすがに寒くなりました。
5月にクリーニング屋さんに預けてそのままになっていたコートやセーター。家を壊さなくてはいかないのでという事情を話して預かってもらっていました。とにかくもうとってこなくては寒すぎるとおもって、久々にクリーニングやさんへ。
するとそこに卒業生のお母さんが来ていました。自宅が赤紙で取り壊しになった方です。10月に取り壊し工事が始まり、今は更地になっています。
お話を聞くと、解体費用はなんと1500万。鉄筋コンクリート3階だて+アスベストということでとても高額な解体費用になってしまったのだそうです。それでも最初はその倍の3000万かかると言われたので少し安くなってよかったそうですが・・・。ご本人はサバサバしたお顔でしたが、厳しい金額ですね。
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北陸の秋の空と工事

2007年11月21日 | 地震のあとで
秋の空は変わりやすい。晴れていたかと思うといきなりの雨。
今朝はよく晴れていました。そこで登場したのは、ペンキやさん。私よりはずっと年上の方なのですが、周りから「やまちゃん」の愛称で呼ばれていて、私もついやまちゃんと呼んでしまっています。
実はやまちゃん、七尾幼稚園とのおつきあいは長く、私が七尾にくる1年前に、園庭の遊具を塗った事があるとか。中でも当時庭の奥にあった「プール」を塗ったのがとても印象的だったのだそうです。
天気がよくないとすすまない、外のペンキのお仕事。
「いのっててくだい!」と声をかけられました。
ここがキリスト教の教会と幼稚園であることをよくわかっていてくれます。
残念ながら、11時頃からザーザーぶり。なかなかうまくはいきません。
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