日本基督教団 七尾教会

能登半島にたてられた七尾教会の日々です

1月31日

2024年01月31日 | 教会の出来事

朝の会話では、「昨日、水が出ました」という報告があった。拍手。ひとりひとり、少しずつでも希望が見えていくのは嬉しい。

昨日設置された幼稚園のタンクに、給水車が来る。「札幌市」。能登の断水解消のために日本中から支援が来ている事を実感する。

 

一月末で避難所が縮小されると聞いていた。一時臨時の避難所になっていたからか、避難所で残ってしまったお菓子をいただいた。

教会の玄関から道路を見ていた時に、一週間幼稚園に避難していた人が通りかかった。どうされているか聞いてみると、一部損壊している自宅に戻ったという。

 

一か月たって、それぞれの家の事情が具体的に見えてくる。想像以上に深刻。経済的には厳しい現実。あの店も廃業するらしいという噂。一か月たって、決断を迫られている七尾の人々である。

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断水生活リアル ②手洗い

2024年01月31日 | 教会の出来事

手洗いは、井戸水ではなく、給水車からもらってきた水。

いろいろ試してみて、ダイソーの400円?容器が便利です。

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断水生活のリアル 1

2024年01月31日 | 教会の出来事

子どもたちの小便器。

横に井戸水をペットボトルに入れて置いておきます。

子どもたちがした後に、先生がペットボトルの水をかけて流します。

登園前、降園後になるべくいっぱいためておきますが、保育中も交代で水運びです。

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流してもいい?

2024年01月30日 | 教会の出来事

断水生活一ヶ月。

子どもたちも断水状況に慣れてきている。

お風呂で金沢へ行った人から、出かけたところでのトイレで、「流してもいい?」といちいち聞いてくるという。何を流していいかというとトイレットペーパー。ななおではつまらないようにトイレットペーパーを流さずに横のゴミ箱に捨てることになっている。

そんな中市役所から幼稚園に貯水タンクが届く。少し離れた給水車まで行かなくてもいい。それだけでも助かる。設置してくださった業者さんは輪島にも行って設置をしてきたと言う。「よくニュースに出る倒壊したビルがあるでしょう、あれ、一箇所じゃなくて、いくつもあるんですよ。ニュースになるのは同じところだけど」

昨日「県水」が七尾のポイントまで届いたので、今日は数人から「水が出ました」と言う報告が聞かれる。予想より早く水が来るのではと期待。

最後まで休校だった小学校もやっと新学期。まだ午前中だけど。

水が出れば次の段階に進める。でもその次の段階に何が待っているのか、不安も大きい。どのくらいの資金がかかるのかを心配している人ばかりだ。その人たちの話ただ聴く。

今はその人たちの子の笑顔を守る事が幼稚園の使命。辛い時だからこそ子どもの笑顔が宝物だし、力だ。

 

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元に戻るのか

2024年01月29日 | 教会の出来事

月曜の朝。職員や保護者の方との会話は、土日にどこのお風呂に行ったかどこのコインランドリーにいったかと言う話題。「金沢のお風呂で……ちゃんに出会った」とか「あそこのコインランドリーは1300円だった」などと言う話題。乾燥までするのがいいかどうかなども議論してしまう。

近隣の小学校が再開され、(まだ午前中の3時限だけだけど)、兄姉の休校にあわせて、お家にいた園児も幼稚園に戻ってきた。久しぶりに会うと何故か髪の毛が短めになっている。洗髪が思うようにできない今、それがいいのかもしれない。お家で過ごしている間に、普通のパンツから紙おむつになってしまった子もいた。断水中は子どもの成長にも影響してしまう。

なるべく普通の仕事がしたいと思うのだが、そうもいかない。ちょっとした電話連絡や訪問者。そのタイミングはこちらには選べない。

午後、県内の保育関係者が来訪。園舎の被害を見て、大変ですねと言ってくださるので、釜土達雄が案内して近隣の様子を見てもらった。歩いて5分内くらいのところに倒壊した家が続いているのを驚かれる。七尾の様子はそんなに報道されないから、倒壊家屋はそこまで多くはないと言うイメージだったよう。

七尾は人口約5万。家屋の被害が今わかっているところで1万。どれだけの率かと想像していただければと思う。

夕方、毎月の集金にいらした方と会話。ネコがいるので避難所には行かず、壊れかけの家に住んでいらっしゃるということ。実はそんな人がたくさんいる。

「七尾は元にもどれるかね」、そんなつぶやき。

私は今七尾に残っている自分より若い人たちを信じましょうと答えた。きっと彼らは今まで以上の良い街を作ろうとするだろう。

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それぞれの持ち場から

2024年01月28日 | 教会の出来事

日曜日。

まだ教会学校に小学生中学生は来ない。教会学校教師は祈りを合わせた後、主日礼拝までの間、それぞれの一週間を報告しあう。

七尾のまちづくりに深く関わるMさんは、避難所の事をいろいろ教えてくれる。

小学校の支援員をしているMさんは、学校の様子を伝えてくれる。学校は避難所にもなっているから避難所のことも小学生のことも教えてくれる。

そのうち、礼拝の時間が近づいて、教会員が集まってくる。

高齢のTさんはお子さんがおくってきてくれた。お風呂にもお子さんが連れて行ってくださるようで、よかった。

七尾でも少し郊外に住むNさんの家は水道が通ったという。みんなで拍手。でも温水器が壊れていてお湯が出ないそうだ。

介護施設で働くOさんからは、介護現場での事を聞く。入浴など困難がいろいろあるようだ。福祉避難所的な働きもあるらしい。

Nさんは給水車のところに行って体験やコインランドリーの事を話してくれた。

少ない人数の七尾教会だが、少ないからこそお互いをよく知り、深い交わりがある。お互いの一週間を聞くこと大事な時間だ。

礼拝でみことばを聞き、祝福を受けて、またそれぞれの持ち場に散らされていく。

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幸いなるかな

2024年01月28日 | 教会の出来事

今日は11人の出席でした。

聖書はマタイ5:1〜12

 

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書類保管庫から出てきたモノ ④ 青山学院院長からのハガキ

2024年01月27日 | 教会の出来事

以前は能登圏で講師をお呼びして、3教会で伝道礼拝伝道集会をしていました。

能登の一般の人になんとか教会に足を踏み入れて欲しい…

深町先生がいらっしゃったのは、白井先生がカキデンに来ていた時だったかな…

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書類保管庫から出てきたモノ ③ 1989年の能登圏

2024年01月27日 | 教会の出来事

能登圏の信徒修養会か役員研修会の資料。1989年の能登圏3教会の状況。

その時の羽咋教会の牧師が誰だったかが思い出せない。

ただぼんやり覚えているのは、能登の教会を増やしたいとその頃は思っていたなということ。

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書類保管庫から出てきたモノ ② 鹿島台伝道所の説教壇

2024年01月27日 | 教会の出来事

残念ながら、倒れて損傷していたのは、鹿島台伝道所の講壇です。

七尾教会の出張伝道所として作られましたが、結局なくなってしまった伝道所です。七尾の北の方、中島町西岸にありました。この伝道所の歴史は日本の伝道の中で小さなものですが、ある意味で日本伝道の裏の本質のようなものがあります。

またの機会にそれを記したいと思います。

地震で倒れた講壇。その横にあるのは、七尾教会の前礼拝堂の塔に立っていた十字架です。前の礼拝堂を解体する時にとっておきました。バス停のように置いてあったのでびっくりしたのを覚えています。

 

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