日本基督教団 七尾教会

能登半島にたてられた七尾教会の日々です

融資金残高0円

2008年05月31日 | 地震のあとで
中部教区事務所から「会堂融資金領収証」がとどきました。数年前に幼稚園が教会の土地を購入し、教会が隣接地を購入した時に、駐車場として整備する為などに必要だった資金を教区から借り入れしたものです。
コツコツ返してきて、今回で完了。
赤いスタンプで、(完)の文字がひときわ大きく押されております。
この返済は、七尾教会にとってラクな事ではありませんでした。当初この献金に加わっていた方が、いろいろな事情で献金できなくなると、返済期限になってもお金が足りないという厳しい現実がありました。
この間の会計をつとめてくださった、堀岡長老・春成長老は、何度「献金が満たされますように」と祈られたことでしょう。
そして誘惑もありました。「駐車場を月極で貸して下さい」という申し出です。そうすれば安定した収入にはなるかもしれないのですが、そうなると教会が必要な時に使えなかったりする可能性もあります。また、「信徒の無料駐車場」ということで届け出した以上、誰かに有償で貸してしまうといろんな手続きが必要になります。でも月々決まった金額が・・・というのはちょっと誘惑でした。
でも負けずに、無事返済終了。地震がなければこれでもう借り入れすることはないというところなのですが・・・。この後どうなるか、ただ神様のご計画に従うしかありません。
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これでいいのだ・・・

2008年05月30日 | 地震のあとで
幼稚園の保育参観が無事に終わって一安心な夜。
ぼんやりとテレビを見ていると、NHKで赤塚不二夫先生の特集番組をやっていました。知る人ぞ知る、ですが、芸人かまどたつおは、赤塚先生に一時期とてもかわいがっていただき、お宅にもよく行っていたのでした。
番組の中で、赤塚先生のお部屋や一緒に行ったことのあるお店などがでてくると、「ここは・・・」としゃべりたがるのでありました。
それももう四半世紀前のことであります・・・。
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たつおとタツノオトシゴ

2008年05月29日 | 地震のあとで
一週間前、幼稚園の子供が海でとってきたという生き物を持ってきてくれました。小魚、かに、ヤドカリ、そしてタツノオトシゴ。
海の生物を飼育するのはなかなか難しいのですが、以前に一度トライして成功した事があります。それは辻秀治先生が夏期伝にいらした夏の事。幼稚園の玄関に、ヤドカリや小さな鯛を飼育したのでした。なんだかとっても感動してくださって、一緒に海の水をとりにいくことをいとわなかった辻先生がいてくださってこそ、軌道にのった海の生き物の飼育でした。
でも数年でその水槽はあきらめました。やはり海の生物は難しく徐々に縮小しなくなっていったのです。
そこにやってきた、タツノオトシゴ。「タツノオトシゴなんて飼えるの?」という周囲の目をよそに、かまどたつおくんが妙にがんばっております。名前が近いからなのか、海水をとってきたり、えさになりそうな(タツノオトシゴは生き餌しか食べない)小さなエビをとってきたりです。一週間たってまだちゃんと生きているタツノオトシゴ。なんだか不思議な存在です。
都会に住んでいらっしゃる方からすれば、いったいどこでとってきたの?とお思いになるでしょう。でも七尾では幼稚園の子供が朝おきてちょっと歩いていったところで、ひょこっととれるのです。能登はそんなのどかな処です。
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プロの教師になるために

2008年05月28日 | 地震のあとで
今日から3日間、七尾幼稚園は保育参観。一クラスずつ保護者の方の前で保育を行います。いつもの保育でももちろん、いろんな準備を行うのですが、保育参観というと、やはりそれぞれの担任はいろんなことを考えて準備をします。
新人教師にとって、この保育参観は大きな関門となります。準備の段階では、ふだんの保育以上に他の教師達の目が注がれます。指導案について園長や主任のチェックを受けます。
作ってきた指導案を見て、先輩達はいろいろな欠点に気づきます。もっとこうすればいいのになぁと思うことがいくつも見つかります。そのクラスの子供達の事もよく知っているので、あの子にこの活動はどうかなぁ。あの子には難しすぎるかなぁなんて思います。幼稚園全体の方針にあっているかどうか、も問われます。
でも保育参観をする本人がそれに自分で気づかないと意味がありません。何度か練り直すうちに、自分の計画の欠点に気づく。そこでようやく、アドバイスができる。新人は簡単なこともどうしたらいいかと思い悩むのですが、豊富な経験を持っている者にとってはちょっとした応用になります。先輩からのアイデアを学び、自分のものにできるかどうか、そこがプロの教師になるために大事なポイントとなります。
この一週間は、若い教師達の情熱につきあって、肉体は少々疲れ気味です。
彼女達は、いわば、ただ子供達が好きで、この仕事が好きでがんばっています。
でも、こっちは神様からの使命としてこの仕事をしている者。若い教師達に伝えたいことはいっぱいいっぱいあるのです。
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輪島塗りといしり

2008年05月27日 | 地震のあとで
今日の北国新聞のトップ記事は、「輪島塗 山中漆器 いしり 石川から全国最多3件 国のブランド事業採択」でした。なんのことかいなと思ってよんでみますと、中小企業庁が地域資源をブランド化し、国内外のマーケットで通用する製品作りを後押しする「先進的ブランド展開支援事業」に「輪島塗、山中漆器、いしり」が選ばれたということなのでした。全国で17件選ばれた中で、石川県から3件も選ばれたというわけですね。
地震で大打撃をうけた「輪島塗り」。廃業においこまれた職人さんも少なくないようです。けれど逆にこれをチャンスに変えようとする人もいて、今までとは違うところで、積極的に販売しようとしています。これもその一つかなと思います。輪島塗りのよさをアピールして、日本国内だけでなく海外でも展示販売をしようとする試みなのでしょう。
さて、「いしり」。能登の魚醤です。「いしる」とも呼ばれます。こちらも海外のレストランへの売り込みをするらしいです。
「いしり」に関しては、我が七尾教会には深くかかわっている者がおりまして・・・。森山長老が経営する会社は「いしり亭」というお食事処をしております。「いしり」にこだわったお食事を出しております。
ちなみに、先日訃報をお聞きした藤原先生が七尾にいらした時に一緒にお食事したのも、この「いしり亭」でした。
七尾にいらした時にはお立ち寄りください。

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山ごぼうの芽

2008年05月26日 | 地震のあとで
幼稚園のお庭にとってどうしてもなくしたくなかった植物の一つ、山ごぼう。
その実はきれいな紫色、子どもたちの色水づくりにはもってこいの実。子どもたちは誰よりも濃くて美しい色を作ろうと競い合う。
牧師館建築にともなって根っこを掘り出して移動。でも春になってもなかなか芽が出てこなかったので、さすがにだめだったかなぁとちょっと残念に思っておりました。
でも2,3日前に芽を発見。今日みたところ、もう間違いなし。
他にも牧師館の周りに植えられていた植物のいくつかがプランターの中で命を保ち、花を咲かせている。きっとこれは今村秀子先生が植えたものの子孫。よかった、残っていて・・。
どたばたした解体の中で、口は動かすけど体は動かさない釜土達雄、どうしようかとウロウロしていた私。その横で「残したいもんならちゃんと残さなきゃだめ」と道具を持ってきていろんな植物を救い出してくれた今井さん。とりあえずいろんな所に避難した植物たち。
今年の夏、こどもたちが色水遊びを楽しむことができたら、とっても嬉しいなあ・・。そのくらいに大きくなってくれると良いのですが。
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こころを高くあげよう

2008年05月25日 | 地震のあとで
主日礼拝後に、めいちゃんが、森山さんに「この讃美歌ひいてみて」と楽譜を持ってきた。なんでも大学の修養会で歌うことになっているものらしい。
「こころを高くあげよう」「きみのたまものと」の2曲。
「教会の礼拝で歌ったことないし~」
ミッションスクールや青年会の修養会では定番なこの2曲の讃美歌だが、七尾教会の主日礼拝で歌われることはまずない。
今まで七尾教会だけで育ってきたのだから、教会といっても七尾教会のことだけ。
だから、大学の礼拝は初めはちょっととまどったらしい。「礼拝なのに出欠をとるんだよ」。なんでも、学校の礼拝用の讃美歌に用紙が貼られて、出席するとそこにハンコをおしてもらえるのだとか。礼拝の出席は神様の招きに応えるものと教わってきたものだから、出欠をとるからしぶしぶ礼拝に来ている人がいるのはどうも納得いかなかったらしい。
でもだんだん、学校の礼拝にも慣れてきたよう。今までは地区の集会などで顔だけ知っている先生達が、大学礼拝に説教に来て下さるのも、あたらしい体験。
若い感性で、いろんな事を見て感じ、それをまた七尾教会のみんなにも伝えてくれればいいなと思う。
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幼稚園の食洗機がこわれてしまいました。

2008年05月24日 | 地震のあとで
幼稚園の台所の食器洗い機がこわれてしまいました。もう10年も使ってきたホシザキというメーカーのもの。シンプルな作りで幼稚園の台所にとってはとても使いやすいものでした。一般家庭と違って、子供達のコップやおやつのお皿など同じものを一度に洗うので、中が簡単な仕切りの方が便利なのです。
幼稚園の台所は、能登半島地震の結果、改築が必要とされている古い部分の建物(コンクリートブロック造の部分)にあります。あと2,3年後には改築したいと願っています。それまで、新たなものは買わずにすませたいと思っていました。
けれど、ついに力尽きてしまった食器洗い機。食器洗い機なしでいく事も考えましたが、それもなかなか難しそうです。
しかたなく、電気店に行って、一番安い食器洗い機を購入してきました。4万4千円。前のより使いにくそうですが、しかたありません。
なかなか思い通りにはいかないものです。
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駐車場にたたずむ人

2008年05月23日 | 地震のあとで
現在、七尾幼稚園に北陸学院短大の保育学科の生徒さんが教育実習にきています。そこで、今日短大の先生が、実習生の様子を見にいらっしゃいました。事務的な用事もあります。園長とも少し話していきました。
さて、お帰りになった後で、幼稚園の教師達が「すいませんでした」と私のところに言いにきました。「何かあったの?」と聞くと、「北陸学院の先生だと気づかなかったので、お声をかけなかったんです。あの先生、けっこう長い間、駐車場にいらっしゃったんです。」と言うのです。「すいません、気づかなくて、失礼な事をしました」「もっと前にお声をかけるべきでした」。
ああ、そうなんだとここで気づきました。実は今日いらしたのは、北陸学院の先生ですが、金沢教会の教会員(長老)でもある方です。去年も同じ時期にいらっしゃいましたが、地震の被害のことをたいそう心配してくださいました。
だから、きっと駐車場から新しい牧師館を見てくださっていたのでしょう。礼拝堂の傾きも気にしてくださっていたのかもしれません。もしかして祈っていてくださったのかもしれません。
「新しい牧師館を見ていたんだと思うよ。」と、教師達にわかる程度に説明をしました。
そして改めて思うことは、この一年、たくさんの人に祈られ支えられて七尾教会と七尾幼稚園があるということなのでした。
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登録文化財

2008年05月22日 | 地震のあとで
幼稚園の会計書類のことで、教会員の春成さんのところへいきました。
春成さんの家の蔵は赤紙で、去年解体し今は駐車場になっています。そして家はねじれた状態です。修理するとしたら、土台からしなくてはいけません。大・工事になります。春成さんの家と店は、市の登録文化財にもなっている由緒のある建物なので、なおすのにもいろいろ準備がいるようです。
まだまだ準備の段階で、工事にかかるのがいつになるか・・・という状況のようです。
連日大地震のニュースが流れる中、規模はあまりにも違うとはいえ、一度地震にあったが故に、次に地震があったらと思うと・・。街を歩いていると、修理をしてない家がまだまだたくさんあります。
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