以下、『ほんとうのウソの話』より。
100匹目の猿の話。宮崎県の幸島には野生の猿がいて、芋を海水で洗う。ある1匹が洗い始め、真似する猿が100匹を超すと、イモ洗いが文化として伝播する。島の広さから、臨界点は100匹位とか。が、ウソ。ただ保守的な老猿が死に、洗う習性が身についた子世代が増えただけ。人間社会も、そうなる?
平均への回帰の話。飛行士の着陸訓練では、うまくやった練習生を「褒める」と次回は下手をし、下手をした練習生を「叱る」と次はうまくやるとか。よって「叱る」ほうが教育効果は高い。が、これはウソ。ただ複数回のトライで実力(その人の平均技量)に近づくだけ。もっとも、実力を上げる努力は必要。