壁際椿事の「あるくみるきく」

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『一歩先のクラウド戦略』(大野隆司著)読後記

2013年01月21日 | よむ

以下、引用は『一歩先のクラウド戦略』(大野隆司著)より。(マルカッコ)は引用者による補足。


「(日本の製造業における)品質問題を、たとえば自動車のリコールで考えてみると、2004年以降、製造原因ではなく、設計原因によるリコールが急増していることがわかる。(中略)(製造現場ではなく)上流工程の設計品質に大きな問題があることが、近年の品質問題の特徴といえる。」

なるほど、そんな傾向があるんですね。ところで、2004年という年に、何か特別な意味はあるのでしょうか? 気になるところです。


「EUでは、域外へのデータの持ち出しは、基本的に法律で禁止されている。
またカナダでは、アメリカのクラウド・ベンダーの利用禁止、個人情報の持ち出し禁止を法制化している。
この背景にはパトリオット法の存在がある。アメリカの連邦捜査局(FBI)は「令状不要」で、データ・センター内の、各種データに利用が可能なのである。」

アメリカの隣国カナダは、アメリカのITベンダーの利用を禁じている! 驚きでした。日本では多くの人が無警戒にグーグル(gメール)やフェイスブック等を利用しているますが、まさに対照的です。

「これらは、2009年、2010年には、なぜかメディアで報道されることは少なかった。個人情報保護法に、これだけうるさい国(日本)にしては奇妙なことである。その理由の詮索はさておき(後略)」

『戦後史の正体』によると、カナダという国は、隣国アメリカの強大さにかなり警戒感を持っています。対して、日本の能天気ぶりというか、対米追随ぶりは、こういうところにも表れているんですね。



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