壁際椿事の「あるくみるきく」

東京都内在住の50代男性。宜しくお願いします。

ゴミを散乱させて平気?

2010年07月22日 | 見聞きしたこと
ちょっとビックリしました。

まだ今ほど暑くなる前の6月下旬、多摩川の河川敷、二子玉川に家族で遊びに行きました。芝生広場があり、キャッチボールをしたり、フリスビーで遊んだり、いろいろな人が思い思いに楽しんでいます。

そこに、14~15人のハイティーンの団体が来ました。白人もいます。東洋人もいます。男も女もいます。聞こえてくる言葉は英語。インターナショナルスクールの仲間でしょうか。バレーボールのパス回しなどし、楽しそうに遊んでいます。何となく微笑ましくおもいました。

僕たちは、しばらく別の場所で釣りなどして、広場に戻ると、彼らは帰ったあと。そして、その場所にはジュースの缶やペットボトルが、あちこちに散乱していたのです!

近くにゴミ箱はありません。とても一人の手で持てる数でない。ほうっておいたら、清掃員の方が片付けるのかもしれませんが、見るに見かねて、缶やボトルを一箇所に寄せ集めておきました。

それにしても、なぜなんでしょうか? 
1)1人や2人がポイ捨てするなら理解できるが、全員が全員、悪びれずゴミを出している。
2)グループでゴミを一箇所に寄せることなく、そこらじゅうに散乱させている。
3)飲み残しが多かった。
この3点の理由が分かりません。自分たちが汚すことは清掃員の仕事を作ることで良いことだ、とでも思っているのでしょうか?

彼らを見た当初、微笑ましい気持ちになっただけに、だまされた、という気持ちがしました。もちろん彼らは、こちらのことなど何も思わず、ましてだましたという感覚もないんでしょうが。何となく釈然としない気持ちになりました。

採句されました!

2010年07月21日 | 川柳
pop dragon、「みんなの一句」に採句されました。バンザイ。
7月18日に、「女優なら~~」の句が掲載されています。筆名はぐるぐる、です。

http://www.iris.dti.ne.jp/~s-ryu/

トップ画面、左下の「みんなの一句」をクリックすと、掲載歴が現れます。7月18日を見てください。日曜なので、即日チェックしそびれました。

それにしても、チャップマン。決してチョー美人じゃないけど、いわく言いがたい魅力あり。目立ちすぎです。

談合は善か?

2010年07月17日 | 考えたこと・調べたこと
「彼を知り、己を知れば、百戦して危うからず」

これは、相手を知り、自分のことも知れば、戦いに勝てる、という意味。相手と自分の分析の大切さを述べています。『孫子』に書かれた有名な言葉です。

『孫子』は、いまから2500年も前に書かれた中国の古典。現在では経営の指南書、基本書として読み継がれています。冒頭の一文は、さそずめSWOT分析でしょう。

その『孫子』の一節を読み、オヤッと思いました。

「戦わずして人の兵を屈するは、善の善なるものなり」

交渉や提携などによって、戦いを回避して、目的を達成できれば、それに越したことはない、という意味です。つまり談合やカルテルを、是としているのです。2500年も前から、そうなんですね。何が是か、何が否かは、立場によって、ガラリと変わりますね。なかなか難しいことではあります。

NHKでは、建設会社を舞台にした談合をテーマにしたドラマ、『鉄の骨』が放映中。楽しみです。

新発見!

2010年07月16日 | 読書(文芸、フィクションほか)
おっとり刀。

先日の続き。『警視庁捜査一課刑事』は、20年の刑事経験を持つ著者が、自身が関わった事件を中心に、刑事のなり方(採用)、研修や育成、組織や制度、実際の仕事内容(捜査)について記した本です。肝心の本の内容が抜けていました。

さて、同書には、「おっとり刀」という表現がありました。「おっとり刀で、取るものも取らず出て行く」などいう表現です。漢字では、押っ取り刀でした。

え? と驚きました。「おっとり刀」とは、すわ事件というとき、部下が急行した後、大将が悠揚せまらず出て行く様子だと思っていましたから。文字通り「おっとり」しているという意味です。

そこで、辞書で調べてみました。

【おっとり刀】非常の場合、刀を腰に差さず、手に持ったママでかけて行くさま。急いでいるさま。漢字では「押っ取り刀」「押取刀」とありました。

なるほど。僕の認識は誤ってたんですね。一つ、勉強になりました。


『警視庁捜査一課刑事』を読んだ

2010年07月15日 | 読書(文芸、フィクションほか)
ここ最近、実在の刑事から材を取ったドラマを放映していました。渡辺健が平塚八兵衛さんを演じたもの、柳葉敏郎が小山田金六さんを演じたものです。どちらも非常に感動的なドラマでした。

『警視庁捜査一課刑事』(飯田裕久著、朝日新聞出版)を読みました。著者の飯田さんは、タイトルどおりの部署に20年ほど勤務した元ベテラン刑事。いまは、刑事ものドラマの監修などを仕事にされています。捜査一課は、かの平塚さん、小山田さんも在籍した、なく子も黙るスゴ腕の刑事が集まる部署なんです。

ネズミを捕るネコが、いいネコだ――。小平の言葉ではありません。デカの間で言い習わされている言葉なんですね。階級や立場でなく、犯人を逮捕する刑事が偉いのだ、という意味です。

例えば、聞き込みでは犯行日時の新聞のテレビ欄のコピーを持ち歩く、とか細部が書き込まれているから、非常にリアル。仮に犯行時間は、鑑識結果から11時過ぎと推定されるとしましょう。

闇雲に「深夜11時過ぎに何していましたか」と聞くより、「この時間帯はこの番組が人気ですよね」という風に聞き始め、「僕はこの番組を見ていました」などと記憶を呼び覚ませる。「そ、そうなの。あのお笑いコンビが出てるんだよね。彼らがテレビに出ていた時、外で物音がしなかった?」と聞く。「たしか、あ、そうそう」と思い出す。こうしたやり方が記憶が喚起されやすいというのです。なるほど。

作家の想像でなく、本職だったわけだから、リアルのなのは当然です。今後、刑事モノのテレビドラマを見るのが楽しくなりそうです。