壁際椿事の「あるくみるきく」

東京都内在住の50代男性。宜しくお願いします。

談合は善か?

2010年07月17日 | 考えたこと・調べたこと
「彼を知り、己を知れば、百戦して危うからず」

これは、相手を知り、自分のことも知れば、戦いに勝てる、という意味。相手と自分の分析の大切さを述べています。『孫子』に書かれた有名な言葉です。

『孫子』は、いまから2500年も前に書かれた中国の古典。現在では経営の指南書、基本書として読み継がれています。冒頭の一文は、さそずめSWOT分析でしょう。

その『孫子』の一節を読み、オヤッと思いました。

「戦わずして人の兵を屈するは、善の善なるものなり」

交渉や提携などによって、戦いを回避して、目的を達成できれば、それに越したことはない、という意味です。つまり談合やカルテルを、是としているのです。2500年も前から、そうなんですね。何が是か、何が否かは、立場によって、ガラリと変わりますね。なかなか難しいことではあります。

NHKでは、建設会社を舞台にした談合をテーマにしたドラマ、『鉄の骨』が放映中。楽しみです。

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