飯島勲という、小泉純一郎元首相の秘書だった方が、『プレジデント』にこんな趣旨のことを書かれていました。
浜岡原発停止は、菅首相のスタンドプレーだ。停止したところで、核燃料の温度が完全に下がるまで2~3年かかり、廃炉しても安定するまで最低20年はかかる。だから、いま原発を止めたところで危険性は下がらない。現に、福島第一原発の4号炉は、検査停止中だったのに、爆発したでないか。
なるほど、その通りですね。
英断にせよスタンドプレーにせよ、「浜岡を止めろ」の命令は、ニュースバリューがある。マスコミも市民も注目します。
原発は停止する。そして、マスコミも市民もすっかり安心してしまい、関心をなくしていく……。現に僕も「浜岡の停止」で、このニュースは済んだことにしていました。
「いや、済ませてはいけない」――。飯島氏の記事は、このことを気付かせてくれました。たとえ止まった原発でも、地震と津波から守るため、引き続き、防波堤の増強など安全対策が必要なんだ、と。
電力会社は、市民の注目が減ったのをいいことに、まさか浜岡の安全対策をウヤムヤにしないでしょうねぇ。心配です。
こういったこともPR戦略なのでしょうか?