壁際椿事の「あるくみるきく」

東京都内在住の50代男性。宜しくお願いします。

小沢裁判

2011年10月07日 | 考えたこと・調べたこと

民主党元代表の小沢一郎衆院議員の、政治資金規制法違反をめぐる裁判が始まりました。小沢元代表も、弁護団も、焦点である4億円の説明はせず、検察批判に終始しています。

いま、検察は、郵便事件をめぐって証拠捏造をするなど、厳しい立場に置かれてます。小沢陣営の検察批判は、こうした検察の置かれた立場を突く、明らかな法廷戦術だと思います。違法ではないが、正当ではない。これを裁判官がどう判断するか……。

ところで、「国策捜査」という言葉が出てきました。つい先日、憲法の勉強で「公共の福祉」なるものは名目であり、実際に公共の福祉が問題となるのは、個別具体的な権利義務が衝突する場合だ、ということを学びました。

国策捜査という言葉からも、公共の福祉と同じように、抽象的なイメージを受けます。なにやら国家権力が隠然とした力を振るっているというイメージです。

しかし、国策捜査にも、誰か個別具体的な黒幕がいて、指示を出しているはず。小沢陣営の言うように国策捜査なら、誰がその指示を出しているのでしょうか? 自民党幹部でしょうか。まさか自党内の誰かということはないでしょう。検事総長でしょうか。特捜部トップでしょうか。

小沢議員を有罪にすることに、それぞれの人はどんな動機があるか。自民党幹部には、ライバルを蹴落とすという動機があります。検察には法律の正しい実行という動機があります。いったい、誰が糸を引いているのか? 個別具体的に考えるというのは、なかなか面白いですね。


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