知情意、真善美、心技体、いろいろ言葉はありますが、3つそろって初めてバランスが取れるというものでしょう。
新聞も雑誌もテレビも、いま、世の中は「知」ばかり。ぼくの心も、知ばかりに関心が向いてしまいがちです。
『日本一心を揺るがす新聞の社説』(ごま書房新社)は、「情」を大切にした、週刊「みやざき中央新聞」掲載の社説を集めた本。著者は、同紙の編集長、水谷もりひと氏。スラスラ読め、感動的な話で、思わず涙が流れることもありました。
以下、冒頭より引用。
ある日のこと、大学の先生から「お宅の新聞の社説、ありゃ社説じゃないよ。哲学がない」と酷評されてしまった。
「はぁ」……そうかいもしれない。返す言葉がなかった。(中略)
元来、情報とは情感を刺激するものだから「情報」なのであって、情報を得て、何を知ったかではなく、何を感じたかが大事なのだ。ジャーナリズムは「知」ではなく「情」を愛する媒体でいいと思う。(引用終わり)
こんな書き出しをされたら、読まざるを得ないですよね。オススメです。
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