壁際椿事の「あるくみるきく」

東京都内在住の50代男性。宜しくお願いします。

『日本一心を揺るがす新聞の社説』

2011年07月04日 | 読書(ノンフィクション、実用)

知情意、真善美、心技体、いろいろ言葉はありますが、3つそろって初めてバランスが取れるというものでしょう。

新聞も雑誌もテレビも、いま、世の中は「知」ばかり。ぼくの心も、知ばかりに関心が向いてしまいがちです。

『日本一心を揺るがす新聞の社説』(ごま書房新社)は、「情」を大切にした、週刊「みやざき中央新聞」掲載の社説を集めた本。著者は、同紙の編集長、水谷もりひと氏。スラスラ読め、感動的な話で、思わず涙が流れることもありました。

以下、冒頭より引用。

ある日のこと、大学の先生から「お宅の新聞の社説、ありゃ社説じゃないよ。哲学がない」と酷評されてしまった。

「はぁ」……そうかいもしれない。返す言葉がなかった。(中略)

元来、情報とは情感を刺激するものだから「情報」なのであって、情報を得て、何を知ったかではなく、何を感じたかが大事なのだ。ジャーナリズムは「知」ではなく「情」を愛する媒体でいいと思う。(引用終わり)

こんな書き出しをされたら、読まざるを得ないですよね。オススメです。


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