壁際椿事の「あるくみるきく」

東京都内在住の50代男性。宜しくお願いします。

ルールを作る

2010年10月18日 | 考えたこと・調べたこと
ルールを守る人になるな、ルールを作る人になれ。こんなセリフを、かつて聞いたことがあります。坂本龍馬は、このフレーズを地で行っていたんでしょうね。

さて、先日読んだ『ずるい!?』の続き。同書には、ルール作りにおいて、多くの賛同者を得るには、新ルールの提案が、「公益>私益」でなければならない、と書かれていました。

そこで考えたのです。公益と私益の差です。
途上国は、公益と私益の相関関係が強く、
先進国は、公益と私益の相関関係が弱い、
という関係にあるのではないでしょうか。

つまり、発展途上段階では、自分のビジネスに都合のいいルールを作って我欲に走っても、社会全体が満たされていないから、意図せずとも何らかの公益を満たせる。発展途上段階のかつての日本で、公害が撒き散らされた例を見ても当てはまりそうですね。企業は私益を最優先し(公害を撒き散らし)ても、公益を満たす(国全体の需要を満たす)ために長期間放置された、と。

対して、先進国ではそうはいかない。たいていの公益は既に満たされていますから、「公益のために」という大義名分が成り立ちにくい。

もっともグローバル化した現在は、ちょっと事情が違うかもしれません。「国内および世界の需要を満たすために」という名目で、世界の工場たる途上国で公害が垂れ流しにされても許されるか、というと、そんなことはないでしょうから。

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