壁際椿事の「あるくみるきく」

東京都内在住の50代男性。宜しくお願いします。

『戦略フレームワークの思考法』を読んだ

2010年06月30日 | 読書(ノンフィクション、実用)
『戦略フレームワークの思考法』(手塚貞治著、日本実業出版社)を読みました。経営理論やフレームワーク(思考の枠組み)について、難しすぎず、易しすぎず、非常にコンパクトに分かりやすくまとめられていました。経営学の入門者にピッタリだと思います。

面白いのは、フレームワークの成立条件として、ゴロ合わせを挙げていらっしゃること。3Cとか、4とか、確かにゴロ合わせですよね。また、新しいフレームワークが広く使われるためには、権威付けが必要だとか。

フレームワークの軸は、せいぜい片手、5つまで。それを超えると、人間が覚えられないから、だとか。つまり、経営上の勘所は、どこかにポツンと多数が存在するのでなく、人間の認知の中にこそ存在するのだということです。

有名な4Pに対抗して、著名経営学者、コトラーが7Pを提唱していたとか、ウラ話も面白かった。

フレームワークって、けっこう世俗的なんです。その辺が人間くさくて、面白い。MBAとか経営学って、なんだか冷徹な感じがしません? でも、実は、そうじゃないんだ。この認識を得られただけでも、読んでトクしました。

補足)
3C‭=カンパニー、カスタマー、コンペティターの頭文字で、自社、顧客、競合のこと。
4P=プロダクト、プライス、プロモーション、プレイスの頭文字で、製品、価格、販促や広告、販路のこと。
両者とも、経営戦略を考える際の、思考の枠組みとして便利な、有名なフレームワーク。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿