壁際椿事の「あるくみるきく」

東京都内在住の50代男性。宜しくお願いします。

『ヤバい経済学』、続き

2011年06月27日 | 読書(ノンフィクション、実用)

あなたはスゴ腕の心臓内科医で、大学病院に勤務しているとする。町で内科をしているジョー・スミスが、あなたのところに紹介状付きで患者を送り込んできた。検査をしたところ、明らかに患者に悪いところは無い。さあ、どうする?

「大丈夫、健康ですよ」と送り帰すか、「もう一度検査してみましょう」とおごそかに告げて様子を見るか。

あなたは、どちらか? たぶん、正直者は前者の行動を、賢者は後者の行動を取る。もっというと、バカ正直者が前者で、多くの人は後者です。

「彼ら(患者ら)に治療しなくても大丈夫だと言ったとしたら、ジョー・スミスは二度とあなたのところに患者を連れてこないだろう」(引用)

『ヤバい経済学』の続きです。

第二問。あなたには子どもがいて、賢くしたいと望んでいる。偉人伝など、多くの本を買い与えている。

「本は本当は、知恵をくれるものじゃなくて知恵を映すものなんだ」(引用)

多くの本を買い与える親は、「子供を限りなく賢くしてくれるお札だと信じ」(引用)込んでいるのだとか! そして、そんな行動(本を買い与える)は、子どもの成績と相関関係はほとんどない!

結論。子どもの成績に影響を与えるのは、「親が何をするか」でなく、「どんな親か」なのだとか。

一見して否定したくなりますが、それはぼくの感情というもの。何万もの親子のサンプルをデータ化し、回帰分析し、有意な傾向を出しているのですから、受け入れざるを得ません。

う~ん。子どもには何もしてやれてませんが、飲んだくれの親であることは事実。明らかに子どもの教育に負の相関がありそうです。



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