選挙権返上!
エ?と思いました。運動能力の衰えた高齢者に、自動車運転免許証の返上制度があるように、選挙権を返上する仕組みを作ればいい、というのです。大胆な提案です。
◆制度
公的年金を受け取り始める前に、選挙権を持ち続けるか、返上するかを自主的に選択する。選挙権を取ったものは公的年金が当たらない。返上したものは社会的弱者として社会的保護を受ける。そのとき選挙権を持ち続けると決めたものは、その後、いつでも返上できる。ただし、いったん返上した選挙権は再び取り戻せない。
つまり、一定年齢以上の人に、「選挙権か公的年金か」の二者択一を迫る、というものです。to be or not to be.みたいですね。
◆考え方
20歳未満のものは、児童福祉法などで保護されるが、一方でまだ十分な判断力がないとされ、選挙権が付与されない。これと同様、判断力が衰えた(or保身のための判断しかしなくなった?)老人は、保護はするが、選挙権(総数)は減らしていくべき(自主的返上者の増加に期待)というわけです。
◆メリット
・相対的に若年層の意見が多く政治に反映され、高齢者優遇の社会制度が変わる。
・長期多選や、二世・三世候補の当選を減らせる。
・ほか多数
◆デメリット・問題点
・基本的人権たる選挙権を停止していいのか。
・ほか多数
日本では、生活保護受給者も、自己破産者も、選挙権を持ち続けます。選挙権は強力に保護される権利なのです。であるのに、いくら選択制とはいえ、60歳(65歳?)で選挙権を失うかもしれないとは。相当の反発が予想されますね。
ヨーロッパの国では、(選挙権のない子どもの代弁者として)子どもがいる母親に2票の権利を与える案とか、病気につながる高カロリー食品に課す税制とか、斬新な政策が提案されたり実施されたりしています。
政策は、斬新であればあるほど、賛成意見も反対意見も、強くなる。ですが、強力に断行しないと、改革は成らないでしょう。有事断然です。
選挙権返上のアイデアは、たまたま目にした駒沢丈治という方の記事で知りました。すごいアイデアです。