壁際椿事の「あるくみるきく」

東京都内在住の50代男性。宜しくお願いします。

選挙権返上

2012年02月09日 | かんがえる

選挙権返上!

エ?と思いました。運動能力の衰えた高齢者に、自動車運転免許証の返上制度があるように、選挙権を返上する仕組みを作ればいい、というのです。大胆な提案です。

◆制度
公的年金を受け取り始める前に、選挙権を持ち続けるか、返上するかを自主的に選択する。選挙権を取ったものは公的年金が当たらない。返上したものは社会的弱者として社会的保護を受ける。そのとき選挙権を持ち続けると決めたものは、その後、いつでも返上できる。ただし、いったん返上した選挙権は再び取り戻せない。
つまり、一定年齢以上の人に、「選挙権か公的年金か」の二者択一を迫る、というものです。to be or not to be.みたいですね。

◆考え方
20歳未満のものは、児童福祉法などで保護されるが、一方でまだ十分な判断力がないとされ、選挙権が付与されない。これと同様、判断力が衰えた(or保身のための判断しかしなくなった?)老人は、保護はするが、選挙権(総数)は減らしていくべき(自主的返上者の増加に期待)というわけです。

◆メリット
・相対的に若年層の意見が多く政治に反映され、高齢者優遇の社会制度が変わる。
・長期多選や、二世・三世候補の当選を減らせる。
・ほか多数

◆デメリット・問題点
・基本的人権たる選挙権を停止していいのか。
・ほか多数

日本では、生活保護受給者も、自己破産者も、選挙権を持ち続けます。選挙権は強力に保護される権利なのです。であるのに、いくら選択制とはいえ、60歳(65歳?)で選挙権を失うかもしれないとは。相当の反発が予想されますね。

ヨーロッパの国では、(選挙権のない子どもの代弁者として)子どもがいる母親に2票の権利を与える案とか、病気につながる高カロリー食品に課す税制とか、斬新な政策が提案されたり実施されたりしています。

政策は、斬新であればあるほど、賛成意見も反対意見も、強くなる。ですが、強力に断行しないと、改革は成らないでしょう。有事断然です。

選挙権返上のアイデアは、たまたま目にした駒沢丈治という方の記事で知りました。すごいアイデアです。


訛り

2012年02月09日 | あじわう

床屋とはもう飲むだけの仲となり 大阪 八ツ橋

丸投げがあれば取れるね金メダル 燕 質店抜刀

しじみ汁数多(あまた)の命頂いて 藤岡 友二不

大丈夫トーンでわかった寂しいよ 北九州 おとみさん

山ごとに訛りありそなお猿さん 横浜 おっぺす

物どかせ掃除してくれたらルンバ 佐伯 イリコ

そっとしておいてあげよう言うワイド 大阪 トシノ

●以上、本日(2月9日)の毎日新聞、万柳より。

第一句。幼なじみ。ハゲちゃったということですね。
第二句。うまい。業界慣例の丸投げと、柔道の投げ技を掛けてるんですね。

第三句。うまい。確かにあまただ。イクラ丼、明太子、シラス干しでも詠めますが、火を通して料理するシジミ汁が、何だかピッタリ来ます。

第四句。うまい。親の心がけです。眼聴耳視。察することの大切さ。
第五句。パッと見たとき、お嬢さんだと思いました。
第六句。確かに。以前、こんな句を作ったことがあります。我が家では壁にぶつけるWiiフィット(愚作)。いかが。

第七句。ワイドショー、(女性)週刊誌……。「密かに情を通じ」のようなプライバシー報道は加熱しがちですが、必要でもあり、受け手の賢さが試されています。

いよいよ『運命の人』は法廷闘争へ。松たか子演じる弓成の妻、揺れる心は? 毎週日曜が楽しみです。日本海側は雪のようですが、今日の東京は快晴。「あるくみるきく」読者の皆さまも、よい一日を。