壁際椿事の「あるくみるきく」

東京都内在住の50代男性。宜しくお願いします。

未婚

2012年02月03日 | あじわう

少子化を嘆くキャスターまだ未婚 ふじみ野 鈴木冨士夫

選択肢ないのに訊くな「何食べる」 鴻巣 雷作

絶対を絶対言うなと念を押し 鶴岡 風車

匿名でなけりゃクレームきっと減る 東京 木村美智子

●以上、本日の毎日新聞、万柳より。

第一句。キャスターは「自分棚上げ委員会」のメンバーですね。イギリスのBBCで、モンティ・パイソンでしたっけ、「問題棚上げ委員会」というパロディを放送したそう。Youtubeで探すと、「問題棚上げ委員会~関西風味~」というのがありました。(オリジナルは英語だから僕の理解の限界を超える)。世の中の人は、僕も含め、たいてい「自分棚上げ委員会の委員」ですね。でも、棚上げしても、言うべきは言う、という姿勢はリーダーには大切だと思います。

第二句。確かに「訊くな」です。我が家の食事もそう。でも「訊く」から互いの気持ちが緩和される。コミュニケーションが生まれる。選択肢がないからといって、何も言わずに、唯一の肢を出すと、出されるほうはムッとする。例えば、休日の昼食は前夜の残りしかない(ほかに食材がない)からといって、黙ってそれを出されると、出されるほうはムカッとします。「(我が家の家計では贅沢できないと悟っていながら)ほかに何かないのかよ」と、つい言っちゃいます。それが人情ってもんじゃないでしょうか。

第三句。全てのクレタ島人は嘘つきだ、とあるクレタ島人が言った。さて、この言葉はウソかほんとうか。

第四句。過剰なクレームは、ネット社会の(功罪のうちの)罪ですね。ただ、クレームを受け取る方も、匿名クレームは「軽く受け流しときゃいいや」という感覚であるはず。まともに受けていたら神経が持たないから。となると、ネット社会は、クレームを言う本人は一生懸命のつもりでも、実は相手に軽いとしか受けとめられない、ゆえに解決に結び付かない言葉が、次々吐き出される空間ということになる。フラストレーション増強社会とも言えます。心せねば。

本日は、東京はとても寒いけど快晴です。「あるくみるきく」読者の皆さま、寒さに負けず、今日も一日頑張りましょう。