壁際椿事の「あるくみるきく」

東京都内在住の50代男性。宜しくお願いします。

神様にフェイントをかける

2009年09月04日 | 雑記
先日、新聞を読んでいたら、脚本家の小山薫堂さんが、「神様にフェイントをかける」ことを日頃、心がけていると言っていました。いつもはソバで済ます昼食をその日はファストフード店で摂る。いつもは上りに乗る通勤電車をその日は下り電車に乗る、といった具合です。いつも見慣れている風景が違って見えますが、仕事に遅刻しかねませんね。決して合理的ではありませんが、こういった行動が創造力を高めるということでした。

これを読んだとき、思ったのです。野球選手のイチローは、小山さんとは違い、毎日、同じ動作を繰り返しているぞ、と。毎試合、決まった時間に球場入りし、同じ準備体操を繰り返します。毎日カレーを食べている、というのをNHKの番組で見たこともあります。バッターボックスに入って腕を回すしぐさも、毎回同じ。イチローの場合は、「神様が決めたルールを守る」、いや「神様と約束したルールを守る」ということかもしれません。

小山さんは創造性やクリエイティブな力を磨こうとし、イチロー選手は職人的な道を究めようとしている。しいて言えば、そこが違いでしょうか。どちらもスゴイ実績を上げた人ですが、やっていることは正反対。とても面白いことだと思いました。