壁際椿事の「あるくみるきく」

東京都内在住の50代男性。宜しくお願いします。

『仮説力を鍛える』を読んだ

2009年09月28日 | 読書
なぜビジネス書が読まれるのでしょうか? ビジネスはドラマだから、です。
「ドラマには、さまざまな人間模様があり、どろどろとした人間の営みがある。嬉しいこともあれば、悲しいこともある。(中略)あるときは人に助けられながら、あるときは人とぶつかりながら、仮説とは何かを考える」(まえがきより引用)

『仮説力を鍛える』(八幡ひろし著、ソフトバンク新書。ヒロシのヒは、糸ヘンに比、ロは草冠に戸、シは史)を読みました。そのタイトル、新書という体裁からはちょっと異質な物語仕立てで、仮説力の大切さを説いたビジネス書です。

主な舞台は、主人公、八木健一の会社。しかし、冷蔵庫の買い替えで妻と交わすやり取り、小学生の息子と一緒に行く虫取りなどでも仮説について考えるキッカケとし、とても親しみやすい味付けがしてあり、スラスラ読めました。

不正を働いていると思しき電材事業部長との、土壇場の対決シーンには、物語とは知りつつ、手に汗握り「がんばれ」と心の中で叫んでしまいました。

それにしても仮説力。あらかじめ仮に答えを決めておき、その答えが妥当かどうか確かめる。言うは易し、行うは難しですが、改めて日々の仕事で実践していこうと思いました。