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鱒釣楽の近況

渓流釣行・散策遊行、そこで出会った魚・花・蝶・人などの記録です

春の早川雨畑川の奥沢谷への釣行

2010年04月28日 02時20分21秒 | 渓流釣行
 今年は未だちゃんとした渓流釣に行っていないのを見かねて、かみさんから釣りに行ってみればと言われ、25日深夜から釣行しました。22時過ぎに町の家を出て、道志道経由で25時過ぎに山の家に着き仮眠し、26日は5時15分・晴・気温-2℃・日の出には遅れましたが早川雨畑川の奥沢谷へ向かいました。
 本栖道に入ると霧がかかっていて富士山は全く見えません。
 
 中之倉トンネルを越えると南アルプスが朝焼けの中を綺麗に見えます。左から雪が残る布引山(2584m)・笊ケ岳(2629m)・黒桂岳(2599m)・奥の遠くに真っ白な赤石岳(3120m)と続きます。
 
 老平の駐車場はがら空きで桜は葉桜で大きな宿木の塊が見えます。朝食を車の中で食べ、7時30分に雨畑湖(ダム)のバックウォータ(標高450m)に降りると、正面に奥沢谷源頭の布引山が見えます。
 
 
 
 気温12℃、水温8℃、水は多めで僅かに笹濁りです。ポイントに毛鉤を振り込みますがあまごの出はありません。いつも小さな虹が出ている流れ込みがあります。似たような流れ込みがあちらこちらにあるのですが虹がかかるのはここだけです。真っ赤なルビー、真っ青なサファイヤのように輝く水滴の付く場所も決まっています。
 
 例年ならこの辺りまでにあまごを1~2尾は掛けるのですが今日は振り込んだ毛鉤への出が全くありません。
 
 丸石に到着して竿を仕舞い左を巻き登りました。この大きな丸石も何時かは流されるのでしょうが未だ先のようです。
 
 吉水沢の流れ込みの滝を通過してあまごの居そうな淵尻や瀬開きに毛鉤を振り込みますがあまごの出は全くなくて、振込みや流れる毛鉤を追う集中力が散漫になっていくのが分かります。浅いところで膝位の冷たい流れに立ち込み瀬渡りをしてもあまごの気配・魚影が全く見えません。天気も良くて薄黄色の大型のもんかげろう・・・が飛んでいるのですが、水温8℃は水温が低すぎてあまごの活性が無いようです。あまごは必ず居るはずなのですが。滝が二条の時は水量が多い時です。
 
 次のゴルジュを巻くポイントで、竿を仕舞い、ここで一旦遡行釣を中断して急な斜面を攀じ登り林道に出て笊ケ岳登山道を登って小谷の流れ込み迄中抜きすることにしました。
 
 
 
 初春の大雨・大風・雪で崖が崩れてたり木が倒れたりして林道が不通になっていたようですが車が通れるように林道とその先の取水堰堤迄の林道終点からの細い人道の登山道は整備し直されていました。さすが東京電力の保守用の管理道路です。でも登山道は取水堰堤への降り口以遠は相当荒れています。シャワー程度の落水も滝の状態で遠くから見ると登山道の上は20m、下は40m程の綺麗な滝になっています。
 
 
 最大のガレ場も新しい石が散乱しています。下を覗き見ると水量が多そうで、どどどと音が響いています。上を見上げると石が今にも落ちてきそうで素早く渡りました。
 
 
 直ぐに、登山道の下の先に未だ木々が茂っていないので見通しが良くて、小谷と本谷の出合い上の滝の大淵と流れ出しが見えてきます。左から小谷の流れ込みが見えますが合流する出合は木に隠れて良く見えません。大淵の流れ出しで毛鉤を振ろうと考えていたのですが、どどどどと爆音が響き水量が多くて岩も黒く濡れて滑りそうで危険なので中止しました。
 
 
 小谷に出れる仙道の降り口の手前に登山道に木が倒れて通り難くなっています。こんな場所は面倒でも右(削られた山)側を巻いて通り、左(深い谷)側は滑落の危険が大きいので絶対に通ってはいけません。
 
 
 13時になり登山道から見下ろした本谷も水量が多いし水温も低そうなので、広河原手前(標高900m)で昼食を食べて釣はせずに引き返すことにしました。今日は釣果はぼうず(0)です。奥沢谷ではぼうずのことが多いです。大自然の中でリフレッシュできたことだけでも大満足です。でも、あまごを1尾でも掛けれればもっと良かったのですが。
 
 帰りに春の花や蝶を見ながら散策しました。水のしたたる岩壁には紫桃色のこいわざくらが、乾いた岩壁には純白色のやまいわかがみが、いろんな・・・春の花はそろそろ終わりですが咲きほこっています。あたたかい陽だまりには羽を休めているきべりたてはが、いろんな・・・春の蝶が飛び交っています。
 
 
 
 
 林道で東京電力の設備保守の人に出会い奥沢谷の状況について聞いたところでは、昨年末に砂が出た、土砂崩れによる林道通行止めで漁協の車・人が入れずに今年の渓魚放流が中止されたので魚影が無い、先週末にも雨が50mm降ったので水量が多い、結構沢山の釣り人が奥に入っているとのことでした。老平駐車場で住民の人に出会い釣談義を聞いたところでは、ここはあまごの川で流れが細いので魚影も少ないが天然の大きいものが釣れる、静岡の釣り人がどこからかいわなを持ってきて放したり釣ったあまごを奥に放している、都会の釣り人は稚魚も釣ったものは全部持って帰るので春先に魚が居なくなってしまうとぼやいていました。私も感ずるところがあり、渓流釣りを始めてから「持ち込まない、持ち出さない、持ち出して良いのは思い出だけ」を実践してきていますが、渓魚に大迷惑だろうとは思いますが、シーズン中は必ず自然の渓魚が釣れる渓流が残ればいいなと希望しています。
 15時過ぎに老平を出て帰りに六郷のつむぎの湯に寄りフォッサマグマの濃い温泉(固形成分7g/L)でくつろぎジェットバスで筋肉の疲れを癒しました。19時前に山の家に戻り仮眠し、22時に山の家を出て道志道経由で25時過ぎに町の家に着きました。8時間の山岳渓流の遡行釣りと往復340Kmのドライブで疲れました。筋肉がぱんぱんです。
 帰る途中に富士山北麓の林道で小鹿の群れに遭遇しました。発見して車を急停止させるとヘッドライトに照らされて道路脇にそれるもの、先に道路を走っていくもの、立ち止まってこっちをみるもの、何故沢山居たのかは分かりませんが衝突しなくて良かったです。
 


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