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鱒釣楽の近況

渓流釣行・散策遊行、そこで出会った魚・花・蝶・人などの記録です

北海道の道東周遊

2011年09月15日 23時24分44秒 | 散策遊行
 最近いろんな面でモチベーションが下がってBLOGの更新もできていません。渓流への釣行も台風6号・・・局地豪雨・台風12号・・・と大雨が続き、台風12号の時は東富士山麓・南アルプスの早川周辺は三日間で800mm超の雨量があり、河川濁流増水・土砂崩・洪水でその被害も大きくて釣りどころではありません。中央高速・道志道も崩れて通行止めになりました。5日に道志道経由でで富士山北麓に行った時は谷相の道志中学傍造成地が道志川に崩れて道志道に影響がでて川側が半分以上陥没(レストランの駐車場前)して通行止めになっており途中から藤野に迂回してたいへんでした。運が良くて自宅は災害には巻き込まれませんでした。

 かみさんと暑さと豪雨を避けて涼しい旅行でもしようかということになり、JR大人の休日倶楽部パスを使って5日間の北海道の道東周遊に出かけました。川崎の自宅を9日7時に出発して東京から東北新幹線で東青森に、津軽海峡線で函館に、函館・室蘭線で南千歳に、石勝.釧路線で帯広に着いたのは20時過ぎで実車12時間の長距離鉄道の旅です。帯広で泊まりレンタカーを借りて240Km/日のドライブを目安に、山中を斜里に出て泊まり、海岸を厚岸に出て泊まり、道東を気ままに周遊して帯広に戻って泊まり、逆の経路で13日の25時に川崎の自宅に帰ってきました。

 初日の新型車両の長距離鉄道の旅は快適で、昔初めて青函連絡船で渡り蒸気機関車が引く急行列車や気動車で旅行した38年前とは比べ物になりませんでした。初めて津軽海峡線で本州から北海道に渡りました。海底の最深部を通過する時はトンネル壁の照明が青から緑にそして青に流れるように変わっていきます。高度計は-285m(与圧変動で実際は-240m:水面から海底まで-140m海底下-100mとのこと)を指しました。速度が速くてゆったりと車窓の景色を見ながらとはいきませんが今夜の宿の帯広に向かいました。
 

 二日目は晴れ・気温18℃~26℃でR241足寄国道を阿寒国立公園に向かいました。途中の道の駅足寄銀河ホールに寄ると防災のイベントで賑わっていました。駐車場にパトカーが沢山駐車しており横はなんとなく嫌なので、息子の車と同じ黒のレガシーB4傍に止めました。B4はいろいろとカスタマイズされており運転席横にごつい無線機・・・マイク・・・が装備されています。良く見ると覆面パトカーでした。道の駅には松山千春さんのコーナーが設けられていました。農園・農場の中を直線道路が延びて運転は快適です。交通信号もなくほとんど通行車両はありません。陸上自衛隊の輸送車・装甲車・戦車を積んだトレーラー・・・が目につきます。一般道制限速度の60Km/H+20%の定速で、まずオントネー湖に向かいました。大雨で十勝川の支流の利別川は川原に白骨化した木々が散乱して流れは乳白色でした。
 
 
 オントネー湖(640m)では展望台に行きました。案内標識に片道距離800mと書いてあったのですがミニ登山状態でした。展望台(760m)は活火山の雌阿寒岳の観測所で、オントネー湖を見下ろし、正面に小さな噴煙を上げている雌阿寒岳(1499m)が、右に阿寒富士(1476m)が見渡せました。
 
 
 阿寒湖はパスして、阿寒川の流れ出しを見ました。フライマンが気持ち良さそうにロッドを振っていました。
 
 峠の展望台からは広大な山並みとペンケトー湖が見渡せました。
 
 途中の沢は入りやすそうで場荒れしていそうですが魅力適な渓流ばかりです。釧路川上流の鐺別川(こじりべつがわ)はおしょろこまが居そうで竿を振りたかったです。
 
 
 後、摩周湖と硫黄山/アトサヌプリを見て、夕映えの斜里岳を横に見ながら今夜の宿の斜里に急ぎました。
 
 
 

 三日目は薄曇り・気温17℃~24℃でR334知床街道.・横断道を知床国立公園に向かいました。胆振~日高地方に大雨注意報が出ていました。涼しいので長袖シャツにしました。途中で早朝のオホーツク海岸の以久科原生植物園を見ました。道路にしまりすが居ます。誰も居ない遊歩道の周りにはえぞふうろの花がそろそろ終わりのようです。はまなすの花が数輪残ってはいますが真っ赤な実を付けています。
 
 
 以前から行って見たいと思ってい遠音別川(とおんべつがわ)を見ました。さけ・ますが産卵遡上する知床連山の遠音別岳(1331m)が源頭の川です。9月からからふとます・少し遅れてぎんざけが遡上を始めるとのことです。南アルプスの河川と全く違って、流域が短くて河口から渓流の雰囲気です。羨ましいです。国道の橋の上から流れの中に婚姻色が出た背張りの雄・少し小さくて虹色の雌、40~60cm位のからふとますが良く見えます。やまめ・おしょろこまも居るようですが見えません。国道の近くに観察場・捕獲場(堰・魚道と溜池)があります。魚道から溜池に魚が昇り込みますが脱出して降りてくるのもいます。
 
 
 
 上流に入る仙道もありました。河口~数キロ上流までは当然ですが禁漁区域です。流れの中にはしろざけ?が、遥か上空にはおじろわし?が、仙道にはひみずと私達が、みんなペアでいます。自然が残されています。
 
 
 奥知床はパスして、知床峠(738m)を見ました。日曜日だったので観光客で賑わっていました。途中の道路脇は駐車禁止で峠の駐車展望場に人が集中するのですね。知床半島側に羅臼岳が、右の海の奥に国後島が良く見渡せました。周りははいまつ帯で花が少なく遊歩道もなくて散策もできないのが残念でした。羅臼側の山麓の遊歩道はひぐまとの接触事故があり通行止めとなっていましたので、自然遺産で観光と自然保護・事故回避の面では仕方ないのでしょうが、たいへん残念です。自然との付き合い方を大事にしている人達は敬遠する場所の一つになっていってしまうのではないでしょうか。
 
 
 羅臼でお土産の羅臼昆布を買い込みました。店頭では鮮魚がぎんざけが一尾3千円・からふとますが一尾6百円・ほっけが一尾160円・くろめばるが一皿200円(6尾)・・・ととても安価でしたが持って帰るのがたいへんなので見るだけでした。根室海峡沿いのR335国後街道を野付風蓮道立自然公園に急ぎました。野付半島は原生花園をゆっくりと散策したかったのですが余裕時間がなかったのでちょっと見てから厚岸道立自然公園に急ぎました。途中から根釧原野内に折れて大平原を横断しました。直線道路の周りは日本で有数の放牧地帯で牛・馬がゆったりと草を食んでいます。川は小さいのですが小さく蛇行して蛇腹のようで周りに湿原・柳林がありました。
 
 
 
 夕映えの霧多布岬は広大な海蝕崖が続いた見ごたえのある場所でした。遊歩道にはとうぞくかもめの大きな幼鳥が歩いています。えぞふうろ・・・の花が綺麗に咲いており、はまなすが実を付けています。崖の上空・横空には名前の分からない海鳥がねぐらに急いでいます。半島の先にはあざらしが居るとのことですが分かりませんでした。
 
 
 
 緯度・経度が東の方なので夜明け・日暮れの時間が早いです。17時過ぎには薄暗くなり、霧多布湿原の遊歩木道をかみさんと二人っきりでゆっくりと散策しました。写真は輝度を上げていますので明るくなっています。さわぎきょう(写真)・えぞふうろ(写真)・げんのしょうこ・つりがねにんじん・やまははこ・えぞのほそばとりかぶと・・・が綺麗に咲いていました。えぞりんどう(写真)・・・が咲き始めています。あっけしそうは良く分かりませんでした。自然が残されています。
 
 
 
 
 
 
 後ろからトラストレンジャーのお嬢さんがやってきて、たんちょうずるが居ますよと教えてくれました。最初は湿原の中にペアで居たのですが、内一羽が川岸に下りてきて遊んで?いました。幸運にも自然のたんちょうづるを初めて見ることができました。
 
 
 後、暗くなり厚岸の今夜の宿に急ぎました。半島の山道は鹿の飛び出しが多くてとても危険でした。続けて3回、道路際に鹿が居て私が認識してブレーキをかけるのと同時に直前に飛び出してきて急停止した車のフロントの数メートル前を横切っていきました。富士山・丹沢の鹿と同じ反射的動きです。速度を出し過ぎていたり、ハンドルを切って回避していたら衝突していたに違いありません。野生動物との交通事故は多いようで毎日きつね・りす・・・の真新しい轢断死体を道路上で見ました。
 宿の夕食は牡蠣三昧大満足コースを戴きました。牡蠣のシーズンでないので、生牡蠣の代わりにシーズンの丸々と太ったさんまがでてきました。かみさんは大型焼牡蠣・・・大盛牡蠣鍋に大満足でした。

 四日目は小雨・気温16℃~24℃で厚岸から塘路湖経由で釧路湿原国立公園に向かいました。渡島~胆振~日高地方に大雨注意報が出ていました。釧路湿原の外周路を半周しました。最初にサルボ展望台に行きましたが雨でダート道・駐車場がぬかるみ遊歩道もぬかるんでる様子でしたのでパスして釧路川支流のおそべつ川~こったろ川を見ました。釧路川本流も展望できます。こったろ川に沿う湿原道路は途中がダート道ですが通過できたようです(私達は通りませんでしたが)。辺りは野生動物が多くて、ここでも遠景ですがたんちょうづるを見ました。
 
 
 
 
 
 かみさんから朝のNHKのローカル情報で釧路のフィッシャーマンズワーフで店頭でトッピングの海産物を自身で選ぶ海鮮丼を紹介していたのでランチタイムに食べに行きたいとのリクエストがあり急遽予定変更して根室市街に向かいました。フィッシャーマンズワーフはランチタイムでしたががら空きで店も一部閉まっており、目的の海鮮丼は見当たりませんでした。期待外れで2時間をロスしました。結局昼食はR38釧路国道を急ぎしらぬか恋間道の駅でかみさんはいくら丼(大粒いくら大盛)を私はこの豚丼(厚肉6枚)を食べました。私達にはちょっと量が多かったのですが美味しくて満足しました。
 後、池田町のワイン城に寄り土産を買い込み、ハピネスデーイリに寄り濃厚な地産アイスクリームを食べ、十勝展望台で夕映えの十勝川流域・帯広市を遠望し今夜の宿の帯広に急ぎました。

 最終日は曇り・気温18℃~25℃で初日と逆コースで川崎の自宅に帰りました。渡島~胆振高地方は雨との予報でした。途中の函館で途中下車して、かみさんの希望を先取りして市内観光をしました。強い雨の中をモスイエロー色とモスグリーン色の小さな傘をさして、ロマンチックなハリスト聖教会・・・元町石畳道・・・・赤レンガ倉庫・・・・を二人で散策しましたがびしゃびしゃに濡れてしまいました。でも楽しかったです。
 
 列車の旅は快適でしたがけっこう疲れました。私は列車の旅が好きなので、日中の観光列車でトンネル内は最高速で、景色の良い所は適度な中速で、周りを見ながら心地よいレール音を聞きながら移動できる列車便があると良いですね。
 修学旅行の時節だったようで、列車内・観光地は大勢の小学生がいました。かみさんは傘をさしたまま函館元町の石畳道で青森の弘前から来た小学生の女の子達に学習インタビューを受け、どこから来たのですか、旅行の目的は、弘前/津軽と言えば何を連想しますか、・・・との質問を嬉しそうに受けていました。


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