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鱒釣楽の近況

渓流釣行・散策遊行、そこで出会った魚・花・蝶・人などの記録です

初夏の早川雨畑川の奥沢谷への釣行

2011年06月09日 01時51分15秒 | 渓流釣行
 かみさんから何時でも渓流釣に行って良いとの達しがあり、梅雨の合間の曇りの天気予報で大雨にはならないだろうと考えて、6日夜21時半に川崎の町の家を出て道志道経由で富士山北麓の山の家に24時過ぎに着き仮眠して、7日朝4時に奥沢谷に向かいました。濃い曇りで11℃で本栖湖の向こうの富士山は夜明け前の朝靄に霞んでいます。R300(本栖道)を降りて富士川を渡りr37(南アルプス街道)に入ると早川は先週末の大雨で増水して土砂で白濁した流れです。今日は曇りでデジカメの感度を上げたのが良くないようで画像に粒子が出ています。
 
 
 雨畑川の奥沢谷の老平の駐車場に5時半前着くと既に岩手・豊橋ナンバーの車が駐車していますが笊ケ岳登山の様子です。雨畑湖のバックウオータには増水した珍しく幅広い流れがありますが水は澄んでいます。でも砂利採石した跡は跡形もなく新しい砂利に埋め尽くされています。かなり荒れた様相です。車の中で朝食を食べました。
 
 
 今日は小谷で竿を振るつもりですので渓流釣道具一式・渓流靴・昼食・・・をザックに詰め込み登山装備を着けて、6時に林道・登山道を小谷に急ぎます。深い奥沢谷の奥に布引山(2584m)が見え、その左の尾根が檜横手の稜線で、その左の沢が小谷です。
 
 
 
 沢の水量が多いようです。林道・登山道のあちらこちらから水が流れ溢れています。登山道の岩場のシャワーは滝のように流れ落ちています。登山道からごうごうと音を立てて水飛沫が上がる本流の大滝が見える先で渓流釣装備に変えて仙道を降りて本流を渡渉します。川幅は4m位で水量は何時もは膝ぐらいですが今日は太股までありちょっと危険ですので用心して流れの比較的緩い落ち込み尻を渡ります。親水ずぼん・下着・靴下・渓流靴・・・を着けていますので濡れるのは気になりません。急斜面にある仙道を小谷に急ぎます。
 
 
 小谷に出て仙道の消えた割れて崩れ落ちたばかりの大きい石・岩のゴーロを遡行すると、石(ランドマーク)に8時半に着きます。ここまで普通に歩いて2時間半です。高度計は850mで、気温14℃・水温14℃です。石の下流部と上流部の様子です。
 
 
 
 左に崩れている最中の大がれを見て急いで通過します。
 
 目の前に小谷の核心部の渓流釣場が見えてきます。左のがれと沢から土石が沢山崩れてきて積み重なっています。曇りでそのうち雨になりそうで白い太陽がでています。
 
 
 小さな落ち込みとその開きに竿を振り込み毛鉤をピンポイントに落としますがあまごの出はありません。ここには絶対にあまごが居ると思われる場所に這いつくばって接近して周りが落ち着くようしばらく様子を見ます。流れ出しの下のほうの枯れ木の下辺りにあまごが居るはずなので、枯れ木の上流に毛鉤を落として竿を寝かせて流し込むと一発でばしゃっと出ました。でも上流から流し込んだので針掛りが浅かったようで返しもない針なので一瞬だけ力強い引きを感じましたが、後は軽くなり魚影は猛ダッシュで落ち込みに消えて行きました。
 
 
 冷たい風が降りてきて気温は上がらずに谷は薄暗くなっていきます。遡行を続けてポイントに竿を振り続けますがあまごの出はありません。
 
 
 通らずの滝のあるゴルジュの前の落ち込みの開きで毛鉤に小さなあまごがばしゃっと出ました。掛けてたも網に取り込み早速に顔写真を撮らせて貰い、またの一方的な出会いを約束して流れに戻しました。
 
 
 
 天候が崩れそうで、魚影の非常に少ない沢であまごの型も見たので10時半に遡行を切り上げ、高度計980mの石の上で早い昼食をゆっくり食べて、引き上げました。
 

 帰りに斜面の上の方にはたざおがあり白い花が咲いていますが、その花に白い蝶が弱々しく飛んできているのを見てもしかしてくもまつまきちょうの雌かと超望遠で撮るとすじぐろちょうでした。岩場にはつまじろうらじゃのめが翅を休めています。
 
 
 後、開けた所に降りてくると直ぐには天候が崩れそうになかったので本流との出合いを見に行きました。途中の落ち込みの流れ出しを渡っているとなにか黒い生き物がいます。どきっとして良く見ると黒い小さな角のかもしかの子供の死骸が流れ出しの石に引っかかっていました。未だ体が綺麗な死骸ですから昨日~一昨日あたりに滑落して流されて死んだのでしょうか。周りを見ると石の上に真新しい猿の巻うんち・猛禽類の白糞があります。様子を見に来たのでしょうか。自然は厳しいものです。小谷の本流への流れ込みは登山道からは岩がオーバハングして見えません。この小滝の上に大滝があります。下にも小滝があります。見下ろすと水量が多くてちょっと怖いです。かもしかの死骸の直ぐ下流なので竿を振る気分にはなりませんでした。
 
 
 
 
 12時半過ぎに小谷を出て疲れた足を引きずって老平の駐車場に15時に戻り着きました。富士山北麓の山の家に戻り仮眠をして、道志道経由で21時に川崎の町の家に戻り着きました。夜行日帰りの釣行は楽しかったですが最近は歳を重ねてちょっときついです。足の筋肉は沢を遡行した疲労と濡れた石・岩の上を歩いているときにぐらっときてバランスを崩して復元できずに何回も転倒した打ち傷でぱんぱんで痛いです。