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鱒釣楽の近況

渓流釣行・散策遊行、そこで出会った魚・花・蝶・人などの記録です

初秋の早川雨畑川の奥沢谷への釣行

2013年09月26日 03時23分54秒 | 渓流釣行
 渓流釣禁漁は10月1日からで渓流釣シーズンもそろそろ終わりです。雨台風18号の後遺症が心配ですし、24日0時は川崎は雨でしたが、早川流域は天気予報が晴時々曇でしたので、なんとかなるのでは(楽天的)と早川雨畑川の奥沢谷へ今シーズン最終釣行に出かけました。3時5分に川崎町の家を出て、調布ICから中央高速、甲府南ICから笛吹きライン(r37)、鰍沢から富士川道路(R52)飯富から南アルプス街道(公園線r37)、大島から雨畑大島船(r810)経由で老平に5時45分に着きました。途中大月辺り迄は雨、笹子トンネルを抜けると道路が乾いていました。でも南アルプス街道に入ると雨は降っていませんが道路は濡れていました。富士川は増水で流れの巾が広くて濁っているし、早川も濁っているし・・・、でもしらみ始めた空に月が見えていたので先を急ぎました。
 24日は6時20分から14時20分まで奥沢谷で遡行釣し、15時ににつむぎの湯に寄り、18時に富士山北麓の山の家に寄り仮眠しました。
 25日は起きると濃霧・小雨でしたが、時々雨があがった時に台風で落ちた木々の枝を始末し、道志道経由で町の家に17時に帰ってきました。標高1000m辺り(富士山北麓・山中湖畔・道志道山伏峠)は紅葉が始まっています。道志川は流れが少し多そうですが澄んでいます。ほとぎす・りんどう・・・が咲き始めました。往復319Kmのドライブと渓流遡行と台風始末で結構疲れました。歳を重ねて、渓谷で大石・岩盤をへばりついて懸垂で、間隙をかえるのように手足を広げて支えて攀じ登ったり降りたりする時に滑って落下することが起きるようになり(以前は全くなかった)、そろそろ遡行釣ができなくなりそうです。
 (補)最後に警察航空隊の山岳救助活動の記事があります。
 
 
 老平の駐車場は2台のみで、1台は連休からの笊ケ岳登山の様子です。車の中で朝食を食べ、6時20分に奥沢谷橋に戻り、奥沢谷の雨畑湖バックウオータ(標高444m)に降りました。出水の影響で重機が掘り起こし整地した河原は砂礫で埋め尽くされています。正面に布引山(奥沢谷源頭:標高2584m)が見えます。渓谷の近くで伏流しています。流れは度重なる出水で荒れて直線的なざら瀬になっています。でもよく見れば小さなポイントがあります。天候は晴れ・気温16.5℃・水温15℃でした。竿を振り毛鉤を打ち込み続けます。忘れた頃にこっぱあまごが振り込んだ毛鉤を全身を現して襲います。しかし出が早くて掛けれません。魚影が薄いし、連休後で場荒れもありますが歳を重ねて反射神経・合わせが遅れてしまっています。こっぱあまご(1年魚:体長10~15cm)が順調に繁殖・成長しているようです。
 
 
 
 
 
 
 雨台風18号の影響がそこらじゅうに見られます。3~4mの出水があったようで、崖に新しい堆積がありますし、その上のほうの草木が砂礫交じりの飛沫が乾いて白くなっています。それでもあまごはたくましく生き残っています。
 
 
 吉水沢の出合いの滝を過ぎます。水がほんの少し笹濁りでしたが吉水沢に濁りがあるようで合流点の上は非常に澄んだ流れになりました。大石と砂礫が流れで洗い掘り起こされた落ち込み・流れ出しの瀬が続き良い雰囲気ですが毛鉤への出は少ないし、出が速くて甘くてなかなか掛けれません。
 
 いつも型の良いあまごを掛けて良い思いをする落ち込みの払い出しで、あまごが出ると五感が感じて合わせると15cmのこっぱあまごを掛けれました。今日の初めてのあまごとの対面なので、やさしくたも網に取り込み写真を撮らせて貰い元の流れに戻しました。
 
 
 この後、五感と集中力が戻り、続けてこっぱあまごを掛けました。1回だけ型の良いあまごも毛鉤に出たのですが毛鉤の直前で反転して石の陰に消えて二度と出てきませんでした。左からの小さな沢の出合いに着き、砂礫が洗い流されて綺麗になっていたので綺麗な滝を見に行きました。出合いの少し上のF1(5m)を攀じ登り(足場が無い、右側の岩盤をボルダリングのように登るが危険、ガレ場のかもしかの獣道が高巻けそうだが更に危険過ぎる)、小沢を遡ると三条三段のF2:30mの綺麗な滝がありますが、水が少なくて二条になっていました。
 
 
 
 ベト沢の出合いを過ぎます。2年前の大出水の後に石の配置が良くなり型の良いあまごが定住していたのですが、今回の出水で大きく石の配置が変ってしまっていました。良い流れが続きこっぱあまごを掛けました。水が澄んでいて空気が澄んでいて草木がなんとなく秋っぽくなって(紅葉の始まる直前)空も真っ青で、大自然に心身が溶け込んでいきます。ぶっつけの前で型の良いあまごが毛鉤に出ましたが掛けることができませんでした。12時になり、ひつこく毛鉤を振り込まずに、その流れの前の大石の上で流れを見ながら昼食を食べました。気温は21℃に上がりました。ときたまあまごはゆらりと出てきて水面下で何かを食べています。ゆったりとした時間が過ぎていきます。
 
 
 
 
 ここまで来たので遡行がきついのですがこの上のゴルジュ(標高685m)迄行きました。ゴルジュの左側に綺麗な白糸の滝が見えます。ちょっと水が少なくて白糸の本数が少なかったです。正面に武沢の出合いの滝が木々の間に見えます。高巻きは危険そうなので止め13時に引き返しました。こっぱあまごの影がそこそこ見られますので来年は良さそうです(釣人の甘い期待)。
 
 

(追記)崖にある林道の岩肌がむき出しになったトンネルが天井部分が崩落したようで、トンネルの内側上左右・外側がコンクリートぶきされていました。
 

(補記)流れを下っている時に下流(東)からタービンジェットの爆音が大きく聞こえ始めました。また、航空自衛隊・米軍の演習(たびたび渓谷を低空で通過するのを見た)だろう、証拠写真を撮ろうとデジカメを向け待ち構えていると、渓谷の下流の斜面の向こうからヘリコプターが低空で上流に向かってきました。
 
 13時17分、あっというまにどんどん近づいて来て私の斜め前ほぼ真上でホーバリングし高度を60~40mに下げてきました。明らかに私をターゲットにしている。爆音と風圧で周りの草木が揺れ私自身も強く風圧を感じました。もしかしたらデジカメ(PentaxX90:ズーム時にレンズが太く長い、シャッターを半押・押下すると撮影情報取得目的で目標に向けて赤外線補助発光する)を向けていたのがポータブルミサイル(赤外線照準火器)と検知して攻撃されるのかともその時は一瞬思いました。落ち着いて良く見ると白地に青と赤の直線模様で、なんとなく警察のヘリコプターだと分かりました。今度は遭難者扱いされていると思いました。指向性スピーカーで質問してくれれば、それに手で○×を作り応えられたのですが・・・。しばらくして、上空に飛び去っていきました。その後、上流の広河原辺りの上空を何度も何度も長い間大きく旋回している様子が見えました。遭難事故騒動が起きているのかなあと思いました。老平に戻った時には警察関係のパトカー・・・はいませんでした。朝あったもう1台の車も帰ってしまったようですし。後から画像を見ましたが、隊員がヘリコプターから身を乗り出して山岳救助活動している場面、こんな画像は遭難者でなければ撮れないですね。貴重な体験・写真になりました。自宅に帰って遭難事故騒動があったのかインターネットで調べましたが分かりませんでした。ヘリコプターは写っていた機体番号からJA110Y→山梨県警察航空隊「はやて」であることが分かりました。警察関係者の方々、紛らわしい場所で余計な振る舞いをしていてすみませんでした。
 
 
 
 
 でもこれで収まるわけではありません。実は2005年9月19日にも山梨県警の山岳救助活動の対象になったことがあります。私が釣行した早川の奥沢谷の一つ上流側の沢の保川でかみさんが18日に返ってくるはずだが帰ってこないと心配して、警察に遭難したかも知れないと相談したことが発端で、山岳警察隊が出動したのです。私自身は広河原迄の遡行後に早く戻ろうと、渓谷を下らずに山腹の道を通ったのですがあちらこちらで斜面の仙道が崩壊して通過に時間を取られて、16時に諦めてえんこう平の使われていない壊れた作業小屋で持参していた非常食を食べ宿泊して、翌朝8時に渓谷に下り川通しで戻り、途中で山岳救助隊員に遭遇して救助された(ぴんぴんしていたが.)ことがあります。山岳救助隊員と一緒に南アルプス街道迄戻り、途中の受け答えで救助活動は終わりとなり、あっというまに警察関係の方々はパトカーで引き上げて行きました。警察関係者の方々たいへんお騒がせし出動して頂き申し訳ありませんでした。でも家族が残っていてこっぴどく叱られました。ということがあったので、その後の釣行・登山時はかみさんに予定表を提出する取り決めになっています。今回の奥沢谷釣行は6時入渓・13時退渓と申告していたので、入渓のメールは送りましたが、退渓のメールは未だ送っていなかったのです。今13時を過ぎています。まさかとは思いつつも渓谷を慌てて下り、林道に上がり携帯電話の通じる老平に急ぎました。携帯電話の通じる所まで戻り14時10分にかみさんに電話をしました。それとなく様子を探ると、今、お寺の写経仲間とお茶をしてるとのこと、警察に遭難の相談をしていないことを確信してほっとしました。身に覚えがあるとたいへんです。


晩春の早川上流域の雨池山横への釣行

2013年05月24日 03時51分36秒 | 渓流釣行
 早川の雪代の増水も落ち着いてきたので、21日夜から南アルプス北東部の早川の奈良田湖の上流のドノコヤ沢出合からカッパ沢出合まで、雨池山横に出かけました。予定では21日夜は山の家で仮眠して、22日は早朝に奈良田まで行き、ドノコヤ沢出合からアザミ沢出合まで釣行し、23日は仙城沢を釣行したかったのですが、出遅れてかつ遡行中に地獄沢出合の傍で浮石に足を取られ転倒して痛みが強かったのでカッパ沢出合から南アルプス公園線r37で引き返しました。散々の釣行でした。

 21日23時に川崎の町の家を出て、中央高速・笛吹ラインr140・みのぶ道R52・南アルプス公園線r37で1時50分に奈良田の早川町営駐車場に着きました。途中の笹子トンネル前で交通事故渋滞に巻き込まれました。晴天で気温11.5℃で星が満天に輝いています。くたくたで眠くて車中泊で寝袋を出して直ぐに寝ました。22日は、5時30分に起きて簡単な朝食を車内済ませて、6時に登山靴を履いて出発しました。駐車所の車は2台で、お互い釣の様子なので立ち話をすると、広河内の大門沢に釣行する言っていました。私は本流ですと伝えて先に出発しました。
 
 
 駐車場前の南アルプス公園線r37の向こうは奈良田湖です。バックウオータは広大な砂礫です。奈良田橋が見えます。奈良田橋のたもと(標高832m)から早川に降りて渓流靴に履き替えて、川通しで雨池山(標高1937m)横に向かいます。広河内の出合を過ぎます。毎年この時期は発電取水導水のオーバフローが勢い良く放流されています。流れは太くて速くて冷たくて笹濁り状態です。ぶっつけ毎の渡渉はかなり危険なので細心の注意が必要です。最初の二段堰堤は大きくてゴルジュで川通しで巻くのはたいへんなので、開運隋道の広河原側に上がって道を通って二段堰堤の上に出ます。道上の放水シェルターの手前に開運隋道の広河原側口に上がれる仙道?があります。流れが笹濁りで水量が多いのはこの放水が原因です。更に昼間は二段堰堤の上に重機が入り河床を整地していますので濁りが酷くなります。発電取水導水は早川の第二の流れで、上流・沢の取水、更には大井川からの回水(内河内川)が葉脈のように配管・配置され本流より水量が多いようです。
 開運隋道の先に上がって広河原側から奈良田側を見るとゲートが昔の低い状態に戻っているようです。車止目的の低いゲートだと人が隙間から入り、隙間からミニバイク・自転車を入れ、越えていると更に高くなり、それを防止(名目は環境保全と人身事故防止)するためにゲート構造が進入を防ぐ目的でいたちごっこで大きく頑丈になっていました。6月25日~11月9日は冬季閉鎖(通行禁止)が解除され南アルプスマイカー規制となり人と公共交通バス・タクシーが5時30分~18時は入れるようになります。でも、その時期は人が多くなるし、流れも汚れますので私は釣行は梅雨前までにとしています。
 仙道付近(流れのぶっつけになっている)に増水で漂着したかもしかの遺骸が一箇所に3頭?あります。獣・鳥に食べられて毛皮と骨が散乱して死臭がしてちょっと気持悪いです。今年は奥沢谷でも流れのぶっつけに漂着したかもしかの遺骸を別個に計3頭見かけました。
 
 
 
 
 
 
 二段堰堤の先に早川に降りれる工事用の道があります。河原に下りて水量をみるために少し戻り二段堰堤を覗き込むと綺麗な虹がかかっています。二段堰堤は大石が転がって越えるのでぼろぼろになっています。遡行を始めます。流れは太くて速くて冷たくて澄んだ状態です。ぶっつけ毎に浅そうなとろ瀬、それでも深さは浅い所でも膝上まであり、安全な場所を見つけて渡渉します。流れに横になりずり足で石を選び流されないことを確認しながら重心を決めてゆくりとちょっと下流に向かって進みます。
 
 
 
 8時にドノコヤ沢出合(標高890m)に着きました。快晴で気温10℃・水温8.5℃です。私はここから毛鉤釣を始めます。増水で変化に富んでいた淵のある大きな石の河原は平坦な河原に変っていますが、増水にも絶えて残った枯れた大木が未だあります(少し前までは大石が挟まっていました)。ぶっつけは増水で激しく崩れています。流れは直進的な瀬が多くて、ぶっつけの淵があるはずの場所には砂礫が堆積して深くても1~2m位に浅くなっています。
 
 
 
 
 
 あまごのポイントに毛鉤を振り込みますが渓魚の出は全くありません。でも、副流のちょっとした落ち込み・取り残された水溜りにこっぱあまごが居るのが見えます。覗き込むと敏感にぱっと右往左往します。場荒れしているようです。本流にも型の良い本流あまごが居るはずです(釣り人の希望的観測)。中尾沢出合を過ぎます。綺麗な渓谷・流れ・青空の低空を滑空しているいぬわし・緑の斜面を滑空している小さな白色の蝶(くもまつまきちょう雌?)・・・至福の遡行時間がゆたりと過ぎていきます。でも、振り込んだ毛鉤への渓魚の出は全くありません。
 
 
 
 
 
 ここであまごを掛けなければとあせりが出てきます。直後、流れが太くて速くて冷たい渡渉・河原の不安定な浮石には注意をしていたのですが、左足をのせた大石がぐらりとして、復元力の落ちた私は宙に浮いて転倒しました。受身の姿勢をとろうとしたことは覚えていますがしこたま左半身を打ってしまいました。うっ・かなり痛い、これはまずい、頭に浮かんだことは動けなかったら・帰れなかったら・かみさんのとほうにくれる顔が、しばらく倒れたままの姿勢でいました。なんとか動けるようになり、まず右手の竿を横に置き(何故か掴んだままだった)、頭が問題ないことを確認し、左手が動くことを確認し、腰が動くことを確認し、左足が動くことを確認し、なんとか大丈夫だ・骨折はしていない(大げさ)、と起き上がり石の上で小半時間、昼食をとりながら安静にしていました。痛い箇所は左足の太股の外側(腫れて硬くなってきた/内出血していた)、左手首の外側の二箇所でした。とにかく駐車場の車に戻らなければと、頭を廻らせて道路に上がれるのはカッパ沢しかありませんので、遡行を続けました。左足外側太股が痛くて引きつっているので遡行時間は3~4倍掛かりました。渡渉は大変でした。でも、あまごのポイントでは毛鉤を振っていました(今考えればさっさと戻れば良かった)。
 
 
 やがて、カッパ沢出合が見えてきました。土石流は去年よりも更に酷い状態になっていました。流れは真ん中から右(上流側)に変っています。本流の増水で洗い流された箇所が地層露頭になっています。高谷山から流れ下る沢の滝(F1)が遠望できる所まで見に行きました(ほんの僅かな距離だが今考えればさっさと戻れば良かった)。
 
 
 
 
 14時に登山靴に履き替えてカッパ沢出合(標高961m)から道・カッパ橋(標高1051m)まで標高差90mの急な河岸斜面の仙道を登りました。途中に鹿捕獲実証調査の捕獲設備がありました。汗だくになり痛い左足をかばってなんとか道に出てほっとしました。道・設備の検査・補修作業をしている人達が大勢いました。でも、ここから奈良田の駐車場まで道を6Km(広河原までは13Km)を歩きます。何時もなら1時間30分弱の道のりを、とぼとぼとおしゃぶりこんぶをしゃぶりながら3時間掛かり、駐車場に着いたのは17時でした。釣果は0(ぼうず)だし、とても疲れました。途中の開運隋道で、奈良田側・広河原側両方に交通整理の人がいて一般の人の南アルプス公園線r37への出入りを厳しく制限しているのですが、人が通過しますと連絡してくれてすんなりと通してくれました。私がとぼとぼと歩いていたので気の毒と思ったのかも知れません。私は咎められたら、重機による補修作業で流れが濁っていて川通しの渡渉が危険だから道を通して欲しいと食い下がろうと考えていたのですが。とにかく助かりました。
 
 
 
 
 かみさんに奈良田に戻ったことを連絡(ソフトバンクも通話できるようになっている)し、保の草塩温泉で心身を休め打撲の痛みを和らげ、鳴沢のガストで夕食(アメリカンフェアーメニュー)を食べ、22時過ぎに富士山北麓の山の家に行きました。かみさんには転倒してたいへんなめにあったことは伏せています。

 23日はゆっくりと休養をして、18時に川崎の町の家に戻りました。往復354Kmのドライブでした。富士山は積雪が少なくなってきました。富士山北麓の天候が不安定で昼間は気温16℃で13時過ぎに雨がぱらぱらっときました。
 


春の道志川の神ノ川への釣行

2013年05月10日 02時12分00秒 | 渓流釣行
 ゴールデンウイークは前半は富士山北麓の山の家で林道散策・山菜採・温泉三昧で過ごし、後半は娘・義理息子・孫達の節句と息子・義理娘の新居建築下調などけっこう忙しかったです。9日はかみさんから釣行の許諾が出て、天候も快晴・気温15~25℃になり、ゆっくり9時に川崎の町の家から道志川の神ノ川上流域に出かけました。

 津久井道・道志道経由で神ノ川林道の長者舎ゲート(車両進入禁止:標高550m)前に11時に着き、渓流釣装備一式をザックに詰め、登山装備に着替え、神ノ川上流の流れを左側に見下ろし、矢駄沢・孫右衛門沢・後坂沢・曲ノ沢・大栂沢・桑の木沢・檜皮沢を越えて上流の広河原に舗装・ダート交じりの林道を急ぎました。空気が澄んでいて美味しいです。林道わきには黄色いにほんたんぽぽが、渓谷・山麓には紫色のふじ、・・・が綺麗に咲いています。檜皮沢橋から広河原と奥に蛭ケ岳(標高1673m)に連なる峰々が見渡せます。蛭ケ岳は神ノ川の源頭(金山沢と仏谷)です。広河原は1965年の大氾濫で埋め尽くされ、檜皮沢・彦右衛門沢は土砂流出防止堰堤群の大工事で大自然は残っていませんが、神ノ川上流の本流とその源流の金山沢と仏谷は大自然(原生林)が残っています。
 
 
 
 
 林道が大きく犬越路(右側)に曲がる所から彦右衛門沢の最初の二段堰堤上に降りる仙道(地蔵新道登山道)があり、堰堤の左右に昇降取手が付いており広河原に降りれます。でも藪・河原の仙道で整備されている状態にはほど遠いと思います。広河原(標高700m)は流れは伏流状態ですが、しばらく遡行すると綺麗な水流が現れます。ここまでゲートから徒歩1.5時間です。
 
 
 渓流釣装備に着替えて、変化の少ない流れにドライ毛鉤を振り込みます。石の向こうに毛鉤を振り込むとゆらゆらと渓魚が出てきて毛鉤を襲います。ひれの白い隈取が鮮やかないわなです。ゆっくり合わせると掛かり竿をしならせます。たも網に取り込み顔写真を撮って元の流れに戻しました。いわなを掛けたので、その後は余裕で渓谷を観察しながら遡行釣を続けます。上着の汗にさかはちょうが来てとまり吸っていました。
 
 
 
 
 しばらく遡行すると、ゴルジュになり魚止めの滝(F1:5m・標高720m)になります。左側を巻けますが、しばらくゴルジュが連続して続きたいへんなのでここで引き返しました。いわなの出は2回で掛けたのは2尾でした。気温24℃・水温11℃でした。往復110.7Kmドライブ4時間・徒歩3時間・遡行2時間・休憩1時間で実質釣1時間で、魚影は少ないですが楽しい一日でした。大都会に比較的近くて渓流釣と沢登の人達も入るので場荒れしていると思います。でもずうっと自然が残っていて欲しい場所です。
 
 
 

 手書記録・国土地理院航空写真(修正有)を付けます(ダウンロードすれば大きく見れます)。
 
 


春の早川雨畑川の奥沢谷への偵察釣行3

2013年04月19日 01時46分22秒 | 渓流釣行
 3月19・28日に早川雨畑川の奥沢谷の下流部の回復状況を見に行きましたが、ベト沢出合まででしたので、どうしても武沢出合まで見たくて、三寒四温の寒が続いていましたが、温になる天気予報の17日に再々度、奥沢谷の回復状況を見に行きました(下流部の偵察はこれが最後です)。

 16日の深夜に川崎の町の家から富士山北麓の山の家(標高1128m)に甲州街道R20経由で行き仮眠して、17日にゆっくり起きてから釣行しました。富士山北麓は朝は曇り気温13℃でした。富士パノラマラインR139を下り、本栖道R300を下り、南アルプス街道r37を上がり、雨畑線を上がり老平の駐車場(標高487m)に行きました。標高1000m辺りでは今年はみねざくら・そめいよしの・やまざくら・まめざくら(富士桜)とみつばつつじ・・・が同時期に咲き始めました、山吹は未だ蕾です。富士山・南アルプス南嶺左端(奥沢谷の源頭の布引山:標高2584m)がうっすらと、奥に真っ白な赤石岳・塩見岳が見えます。富士川本流は流が収まっています。早川本流も流れが収まっています。老平の駐車場(標高487m)は桜は散っています。
 
 
 
 
 11時に登山装備に着替えて林道経由でベト沢出合に急ぎました。日経金水力発電所(東京発電)が停止しています(推測ですがタービン回転音/低周波騒音がうるさく聞こえていましたから地域住民の苦情で停止に追い込まれたのではないかと思います)。新緑がとても綺麗です。対岸の小沢の三段滝が新緑の間に見えます(下二段しか良く見えませんが、写真はプログアーカイブ2009.9.4にあります)。林道の笊ケ岳登山道方面と谷道方面の分岐を左下側に降りて行くとベト沢出合手前の河原に出れます。
 
 
 
 
 
 12時前にベト沢出合手前(標高560m)に着きました。曇で気温22℃・水温10.5℃・強い東風でした。ひかげつつじ・みつばつつじ・やまぶき・・・が咲いています。こつばめ・みやませせり・すぎにたるしじみ・くじゃくちょう・きべりたては・・・が飛んでいます。渓流釣装備に着替えて、ベト沢出合上の大石の際にドライ毛鉤を振り込みますと一発で石下から型の良いあまごがゆるりゆるりと出てきました。慌てていたので合わせが早くなり掛けれませんでした。しばらく未練たらしく毛鉤を振り込みましたが二度と出てきませんでした。遡行を続けます。渓相・水色はとても良いのですが、あまごの気配はありません。あまごは未だ落ち込みの淵尻・瀬に出ていない様子です。
 
 
 
 
 荒れた渓谷が続きます。集中力が落ちた頃に、小さなポケットの隙間でなんとなく毛鉤を振り込むと突然にあまごの出た気配がして合わせましたが、またあまごを掛け損ないました。これが今日最後のあまごの気配でした。遡行を続けます。左側に綺麗な大きな白糸の滝が見えます。正面に武沢の出合いの滝が見えます。
 
 
 
 
 ここからは大きな長いゴルジュになります。高巻きは右側です(左側は崩れ易くてかなり危険です)。歳を重ねて心身・平衡感覚・復元力が弱くなりここの高巻きはそろそろ無理かなと感じました。
 
 
 正面に武沢出合の綺麗な大きな滝が見えます。左に曲がるように奥沢谷本流が見えます。水量は武沢3・本流1です(本流はちょっと上の取水堰堤:263m先で発電取水されている)。14時30分になり東電取水堰堤の手前のゴルジュ前(標高600m)で遡行釣を切り上げました。山から冷たい風が下り始めてきました。ぱらぱらと雨粒が顔に当りました。大石の上で遅い軽昼食をゆっくりと食べました。
 
 
 川通しで川に下る林道傍に戻り、登山装備に着替えて林道経由で戻りました。あまごの魚影を見たのは2尾、毛鉤への出は2回、掛けたのは0尾(ぼうず)でした。稚魚を全く見かけませんでした。今年も渓流釣場の状態・魚影は良くなさそうです。
 奥沢谷下流部の川通しの遡行距離ですが、雨畑湖バックウオーターの渓谷入口を基点:標高444mとして、→吉水沢出合:標高491mまで1185m→ベト沢出合:標高568mまで2235m→武沢出合:標高603mまで2670mです(→自己遡行技術・実力では危険と判断して今回は行きませんでしたが取水堰堤:標高658mまで2933m、進入禁止)。国土地理院地図・手書記録を付けます(ダウンロードすれば大きく見れます)。
 
 
  (遡行距離 単位:m)
 
 帰途はすずりの湯(炭酸泉成分が含まれており僅かだが泡付がある、空いているのが良い)でゆっくりくつろぎぎました。歳を重ねて、楽しかったのですが運転・遡行釣は結構体にきつくて全身が筋肉痛です。

 翌日は晴れて良い天気となりました。富士山北麓を散策しました。富士山の残雪はなんとなく多目です。標高1000~1200m辺りでは今年はそめいよしの・やまざくら・まめざくら(富士桜)とみつばつつじ・・・が同時期に咲き始めています。鳴沢のつつじ祭りは4月20日から始まるようです。富士山北麓の山の家(標高1128m)の庭で去年は山野草の芽生えが遅くて野生動物の食害あったのですが今年は少ないです。まめざくら(写真)は綺麗に咲き始めています。みつばつつじは1花だけ咲いています。わちがいそう(写真)はブーケになる直前です。すみれが綺麗に咲き始めています。やましゃく・・・は花芽が出ています。山吹は未だ未だです。
 
 
 
 


早春の早川雨畑川奥沢谷への偵察釣行2

2013年03月30日 11時45分49秒 | 渓流釣行
 19日に早川雨畑川の奥沢谷の回復状況を見に行きましたが、大風雨の影響で流れが増水・濁りの影響が大きくて釣にならなかったので、三寒四温の寒が続いていましたが、温になる天気予報の29日に再度、奥沢谷の回復状況を見に行きました。

 28日の夜に川崎の町の家から富士山北麓の山の家に道志道R413経由で行き仮眠して、29日に行きました。富士山北麓(標高1128m)は朝は晴れ気温6℃で濃い濃霧でした。凍土が融け始めています。富士パノラマラインR139を下り、本栖道R300を下り、南アルプス街道r37を上がり、雨畑線を上がり老平の駐車場(標高487m)に行きました。本栖道は標高900mから300mまで一気に下りますが桜が上の方は未だ硬い蕾、途中からちらほら咲き、下の方は満開です。山吹も咲き始めています。富士山・南アルプス南嶺左端(奥沢谷の源頭の布引山:標高2584m)が濃霧の中にに見えます。富士川本流は濁流が収まっています。早川本流は白茶濁りですが流れは収まっています。米無川(最初の沢)は流れは澄んでいますが土砂の堆積が多いです。春木川合流点辺りは河川改修が進んでいます。老平の駐車場は桜が二部咲きです。釣り人の車は私だけです。
 
 
 
 9時に渓流釣装備に着替えて雨畑湖の奥沢谷バックウォータに降りました(標高433m、50m下る)。稼動し始めた日経金水力発電所の周りは重機が水路を掘り起こして綺麗になりました。廻り(バックウォータ)も厚く堆積した砂礫を浚渫するようです。正面に奥沢谷の源頭の布引山が綺麗に見えます。バックウォータは大風雨の影響による増水が落ち着いて奥まで伏流状態です。峡谷の手前で細い水流が現れます。今日は水が澄んで何時ものような綺麗な状態ですが石に珪藻・藻が付いています。何時もなら夏にならなければ付かないのですが気温が少し高いのかも知れません。
 
 
 
 薄曇で気温18℃・水温9℃でした。ひかげつつじ・みつばつつじ・・・が咲き始めています。こつばめ・きべりたては・つまきちょう・・・が飛び始めています。水流は澄んでおり冷たいですが渡渉は気持ち良いです。砂礫が堆積した変化の無い流れの瀬脇の緩流にドライ毛鉤を振り込みますがあまごの出は全くありません。遡行を続け、以前あった丸石・通らず(高巻)は流れ去り激変して通れるようになった流れを通過し、吉水沢合流点の滝の小さな淵尻を通過していると流れに中位のあまごがさっと下流に下りていくのが見えました。第一魚影発見です。未だ魚が戻っていないのではと思っていたのですが、俄然やる気が湧いてきました。ゴルジュの通らず(高巻)を通過します。水・渓相は良いのですが砂礫が多く残っています(洗い流されていません)。稚魚を見かけません。以前のような渓相に戻るのはかなり長く(数十年)掛かりそうです。
 
 
 
 
 
 
 
 荒れた渓谷が続きます。ぶっつけの岩が砂礫岩交じりの濁流で破壊され、土砂崩れで大木が落ちています。綺麗な三段滝がある小沢は以前は直接流れに合流していたのですが、合流点はうず高く砂礫が堆積して沢の高巻き道はトラバースできる状態ではありません。小さな淵尻に定位しているあまごを見つけましたが毛鉤に反応しませんでした。ドライ毛鉤を振り込み続けます。石の向こう側の流れに毛鉤を振り込むと突然にあまごの出た気配がして合わせるとあまごが掛かりました。今年の初あまごとの対面ですが、渓谷が荒れたせいで、魚体が悲しいほど痛んでいます。18cmのあまごはさびが取れていないような体色で艶がなくて古い傷跡だらけでした(写真はたも網の中で撮らずに流れに戻して撮りました)。餌が少ないのかハングリーに毛鉤を口の奥まで飲み込んでいました。こんな時は小型八徳のラジオペンチが針外しに出番です。針がバーブレスなので魚体に触らず暴れさせず容易に外せます。
 
 
 
 
 
 
 型を見たので、後は余裕で遡行釣を続けます。右側の川に下る林道傍川岸にある奥沢ベースと称する個人の小さなリゾートハウスは濁流が通り完全に破壊されています。大岩がごろごろ残る副流域に変わっていますが、新しく建物を作っていました(危ないですね)。ベト沢合流点の小さなポイントに中位のあまごが定位しているのを見つけました。体を低くして接近してしばらく釣り場を落ち着かせて、定石どうりに定位しているあまごの斜め後ろ20cm位に毛鉤をそっと振り込みます。三度目にあまごが反転したので合わせるとずっしりと掛かりました。24cmのあまごですが魚体は全体に傷が残っています。たぶん災害を乗り越え生き残ったと思われ、壮観な良い顔をしていました。後そっと元の流れに戻しました。
 
 
 
 
 
 15時になり、曇ってきて山から冷たい風が下り始めてきました。東電取水堰堤のかなり手前・武沢合流点の手前(標高640m)で遡行釣を切り上げました。
 
 川通しで川に下る林道傍に戻り大石の上でゆっくり軽食を食べ、登山装備に着替えて林道経由で戻りました。6時間の遡行釣であまごの魚影を見たのは3尾、毛鉤への出は3回(見釣は1回)、掛けたのは2尾(見釣は1尾)でした。今年も渓流釣場の状態は良くなさそうです(回復までには相当の時間が必要ですね)。帰途は何時もならすずりの湯に寄るのですが、そのまま甲府南に出て中央高速を使い返りました。笛吹ラインR140廻りは桃白色の桜の花が満開で、濃い桃色の桃が三部咲きです。往復310Kmのドライブでした。楽しかったのですが、年を重ねて運転・遡行釣は結構体にきつくて全身が筋肉痛です。