MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

エレクトーンのペダル位置

2010年02月18日 | 音楽教室

私の仕事先である音楽教室は
ピアノもエレクトーンも教えられる資格(グレード)所有
が、採用条件となっているのですが
それぞれ「専門的にはこちら」という得意分野があります。

私はピアノ系ですが
同じ曜日に稼動している同僚のZ先生は
どちらかといえばエレクトーン系。
                
空き時間にロビーで話をしていましたら
エレクトーンを習い始めたばかりのスタッフさんが
ベースを上手く踏めないです。どうしたらいいですか?
と、相談してこられたので

足鍵盤で、童謡(カエルの歌とか)を弾くといい』とか
曲のベースだけの練習をすると良い』とか
レッスンではこうしている、自分はこう練習する
という方法を説明していたのです。


その時、ふとZ先生がひと言
「あ、そういえば
 昔のエレクトーンと今のエレクトーンって
 ペダルの位置が少し、ずれましたよね。」

私の感覚では
「ちょっとずれたかなあ」くらいの認識でしたが
実際のところ、ちょうど足鍵盤1つ分くらい位置が変わって
切り替わる時期、Z先生にとっては
とんでもなく演奏し難かったらしい。

私がエレクトーンに座る時は
左足を普通に下ろした時、この音に合うように』と
ペダルを基本に身体の位置を決めるのですが
(だから、本体とペダルの位置が多少ずれても平気)

Z先生は逆に、
基本位置に座ると、左足はこの音になる
と、座る場所が決まっていて、
そこからペダルの位置をつかむタイプだったのですね

しかし
見えない位置にあって、それこそ勘で弾く足鍵盤、
何故位置をずらしたりしたのか謎です。

NEWピアノスタディ

2010年02月17日 | 音楽教室

以前書いた「ピアノスタディ」という
ヤマハオリジナルのピアノのテキストですが
昨年11月から、1~3巻が
NEWピアノスタディ」という改訂版になっています。

まだ使ってはいないのですが
旧テキストと内容がどう変わったのか確認してみますと

以前から気になっていた『スタディ』の
テキストとしては説明が少ない
音符や読譜に関するワークが少ない
レパートリーとワークとが、あまりリンクしていない

という部分が、

音符の名前や説明が、順序よく初めに出てくる。
ワークブックがワークブックとして
  学習内容を確認しやすいようにまとまった。

レパートリーに新しく出てくることが
  ワークブックにもほぼ同じ順番で出てくるので
  並行して使いやすい。

と、かなり改善されていまして

更にうれしいことには
とてもきれいなカラーのイラストがいっぱいなのです。

以前
『学研出版の「ぴあの どりーむ」シリーズは
 永田萌さんの 美しいイラストがいっぱいでいいわねー、
 ヤマハも、オルガンピアノとかピアノスタディとか
 もうちょっと綺麗なイラストが入っていたらいいのに。』
などという話をしたものでしたが
今回のテキストは、カラフルで綺麗なのです。

音楽と美術とは、深いつながりがあると思います。
色鮮やかな美しい本であることは、
練習する意欲やイメージ作りに影響を与えますよね。

ただその分、お値段も上がりましたけど。
(レパートリー1260円/ワークブック約900円)

仕上がり具合を考えたら妥当な価格だと思います

確定申告受付開始。

2010年02月16日 | Weblog

今日から、確定申告の受付が始まります。

ピアノの先生というのは自営業なので
(音楽教室に勤めていても)
自分で収入・経費等計算して申告しないといけません。

かれこれ10年以上やってきたことなので
もう税務署の職員さんをわずらわす事なく
自力で書類作成・提出できますが

受付は、基本『平日』となっているので
平日に仕事がある人には不親切だなあ、と毎年思います。
            
今は「e-Tax(国税電子申告・納税システム)」で
インターネットから、平日・休日関係なく
24時間いつでも申告できるのですが
住民基本台帳カード(ICカード)を入手する
電子証明書の発行を受ける(手数料が必要)
それに適合したICリーダライタを購入する
(↑種類によりますがだいたい2000円前後?)

と、その準備の段階がどうにも面倒くさく
結局毎年、紙の書類で提出しております。

            
一度準備してしまえば、楽なのでしょうが
ICカードの発行・証明書をもらうために
窓口に並ぶ時間が惜しい
(←常に混雑している上やはり平日)上
電子証明書は3年ごとに更新手続きがいるという事ですし
適合するICリーダライタ探して購入しても
年一回、この申告の時にしか使わない気が…

紙を使わなくて済むという点では
惹かれるシステムなのですけれどね。

検討するのがいつもこの発表会直前の忙しい時期なので
ああもう、今回は紙で
となってしまいます。

発表会(九割方)終了

2010年02月15日 | 音楽教室

全員ではありませんが
自分の担当する生徒さんのほとんどは
昨日の発表会に参加していましたので
どうにか、一息つけています。


初・発表会参加組
緊張しつつも、極端に崩れることなく演奏。
しっかり弾く子はそのままに
うっかり繰り返しを増やしてしまう子
やはり繰り返しが1回多かった…
(エンドレスにはならず、ちゃんと最後にたどり着き一安心)

初・ジャズ挑戦の男の子
どうにかボロを出さず、よい雰囲気で完奏

超・低空飛行だったGちゃん
雰囲気作りだけは抜群なので
とちりつつも、うまくまとめてくれました。
音は綺麗だし、表現力があるので
これでエンジンが2週間早くかかっていれば
と毎年思わされる。

ジャズの男の子の演奏が
予想以上に周囲に受けがよく
男の子がああいう曲を弾くのはいいねー
とか
来年は私もあんな曲が弾きたい
という感想をいただき、嬉しい限り。
本人に伝えてあげたら、喜ぶだろうなあ。

さあ、今日から通常レッスン。

何を着ましょう?

2010年02月14日 | 音楽教室

世間一般ではバレンタインデイの本日
私にとっては担当の生徒さんの発表会でございます

もう、できあがり状況はバラバラでして
できている子は早い段階で仕上がっていますが
ぎりぎりの子は、最後の最後まで低空飛行

そんなこんなで、レッスンに気をとられていたため
前日(昨日)になって初めて
あ、明日何を着よう?
などと思い出す始末・・・。

        
2月の舞台袖は寒いです。
ひらひらした薄手のワンピースは冷えそう。
去年着たものは避けた方が良いだろうし
小さい生徒さんの足台調整する時
ロングスカートは邪魔になります。


主役ではないので、何でも良い気がしますが
親御さんに見られる機会ですので
あまりラフな格好もね

浄瑠璃なら、裏方さんは
「黒子」の衣装と決まっていますから
考える必要もない上、動きやすく
誰からも文句言われないのになあ
(誰が誰だかわからなくなりますけれど)

などと、アホな事を考えつつ

とりあえず、ここ数年は着ていなかった
冬用のドレスを発見し、今回はこれに決定。

次回のために
きちんとして見えて、かつ動きやすい
パンツスーツを購入しようかな。

というわけで本日はラテン

2010年02月13日 | 音楽教室

前々から、気になっていた
クラシック一本の生徒さんのリズム感。

シンコペーションが重いのです。
裏拍の取り方も雑になりやすい。

ポピュラーを弾くと、顕著です。

グレードの試験内容には
10~8級に伴奏付け
7~6級に即興演奏というものがありまして
どちらもまず、伴奏を付けてもらうのですが

グレード試験官をしておりますと
まずほとんどの生徒さんの伴奏は
ブン チャッ チャッ チャッ(4拍子)か
ブン チャッ チャッ(3拍子)

それも、大抵
『和音を正しく弾く』事でいっぱい いっぱい
他の伴奏形で弾ける余裕はありません。

恐らく、この生徒さんの引き出しには
この伴奏形しかないと思われる。

それが悪いとは言いませんが
客観的に見て、楽しくはなさそうです

というわけで、
今年のレッスンのテーマに選んだ一つが
脱・クラシックの伴奏』。

9級・8級くらいから
4拍子の伴奏なら
8ビート・ボサノヴァ・マンボ・サンバ・ビギン
くらいは教えておこうかと思いまして
実際、今年から始めているのです。

即興やるよーと声をかけると
「ええ~」とのりの悪かった男の子達には大変好評。
難しくても、何とか弾こうとしてくれます。

簡単な8ビートより
ややこしいボサノヴァ(サンバも同じですが)に
より意欲がわく模様。

バイオリンと手袋

2010年02月12日 | バイオリン


この冬は手荒れがひどかったので
今シーズンは、かなり丁寧に手のお手入れをしています。

しかし、ハンドクリームはどんなに薄く塗っても
微妙にべたつくものでして
バイオリンを弾く時にはつけられません

何しろ、バイオリンは
弓の毛が弦にひっかかって擦れる事で
音が出る楽器です

        
バイオリンを習い始めたばかりの頃
弦(弓で擦る場所)も触らないようにね
 手の脂で滑るようになって音が出なくなるから。』
と、先生がわざわざ注意してくれたくらいですし

そもそも「滑りにくく」するため
弓の毛にロジン(松脂)を塗るわけです

うっかりハンドクリームが付いてしまったら
ツルツル滑って大変なことになってしまいます

しかし、手のケアをしないと
弦を押さえたり滑らせたりしているうちに
指の皮がどんどんむけてくる。

そこで邪道とは思いますが
練習できないよりはマシかと思いまして
手袋を着けて弾いてみました

指先が見えなくなるので
  目で位置を確認することは出来なくなります。
布越しなので、しっかり押さえないと
  ピッチも不安定になります。

しかし。

ポジション移動が楽々
布なので、弦の上を滑らせるのが楽なのです。
しかも、布越しに押さえると指先が痛くないので
迷わずがっしり押さえられる。

いい練習方法かどうかはわかりませんが
意外と練習しやすくなって、びっくり。

お休みの1日

2010年02月11日 | Weblog

祝日です。
レッスンは休み。
発表会も、今日は担当なし。

ピアノ弾くぞー!
バイオリンもゆっくり弾ける~♪
と張り切って練習を始めたのですが

2時間くらいしたら、妙に睡魔が。
必死に集中して弾いていても、ふ~っと気が遠くなるのですが
いったい何なのでしょう?

これでは集中できないので、少し仮眠を取ってみよう。
と、横になったが最後

夕方まで熟睡でした

そういえば、横になる前
 のどが痛かった気がするけれど
 起きたら治っています。

今日は1日雨だったから
花粉症の症状ではありませんよね。

どうやら風邪をひいていたかと思われます。

薬も飲まず、本能のままに眠って治す。
我ながらなんて動物的な治し方・・・。

あめあめ ふれふれ♪

2010年02月10日 | 音楽教室

明日2月11日は建国記念日。
祝日でお休みです。

冬の発表会は毎年2月、
日曜・祝日を利用して開催されますので
11日も発表会に当てられています

その11日、自分のクラスの生徒さんが参加する先生が
どうにも浮かない顔をされています。

どうしたのですか?

あ、たまこ先生聞いてくださいよー
 Lくんが、明日晴れると発表会に出られない
 と言うのですー


晴れると?

聞くと、Lくん少年野球のチームに入っておりまして
明日、試合があるらしい。
雨だと中止なので、発表会に出られるけれど
晴れたらアウトです。

すごく練習して、もう演奏は完璧なのにー

それは惜しい・・・。

攻撃の待ちの間に発表会会場に走って演奏して
終わったら試合に戻るというのは?
(集合写真には写れませんが)
などと、講師陣が集まってわいわい。

とりあえず、Lくん(とその先生)のために
今夜から皆で雨乞いです

ピアノと森と

2010年02月09日 | Weblog

今の時代、ピアノを習っていても
ピアノを持っている人は少ないです。
住宅事情もありまして、たいていは電子ピアノ。

それでも生のピアノの良さは、電子楽器では代われない。
新品は買えないけれど…と、中古ピアノが人気だそうです。

製造から30年~50年くらいのものが多い中古ピアノ。
ところで、ピアノの寿命ってどのくらいなのでしょう。

            
ピアノの大部分は木でできていますね。

ピアノに使う木材は、大変良質のものでして
十分な大きさに育った木を切り倒し
まず10年くらい寝かせて安定させ
製材してからまた休ませ、という事を繰り返し
ピアノに作り上げていくわけですから
「1本の木を育てるところから」考えると
だいたい100年くらいかかるらしい。

ということは、
新しいピアノを買ったら1本の木を植えて
親子3代もたせてトントンという事ですか。

実際のところ、ピアノの音の絶頂は
3年目くらいまで(調律師さん談)らしいですし
使い始めて20年くらいの我が家のピアノも
鍵盤は磨り減り、タッチや音色にも年季が入って
新しいピアノが欲しいなあと思うことも度々なのですが

上記の話からいたしますと
30年で買い換えるなら、木は3本育てないといけません。

このピアノも、大事 大事に弾いていこう

というわけで、グリムスプロジェクトにも参加してみます。