MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

バイオリン工房

2008年11月19日 | バイオリン
先日、バイオリンのテールピースを交換するために
近所のバイオリン工房へ行きましたが
『バイオリン工房』を覗くのは
実は これで2回目です。

初めて行ったのは、自分の楽器を購入しようとしていた時で
楽器輸入会社に付属しているらしい、大阪の老舗的工房。
教室の先生方が、修理やメンテナンスをよく頼むという
弦楽器関係者には 有名なところでした。
私が行った時は 2人の職人さんがいらして、
購入を考えている事、楽器については初心者である事を話すと、
このバイオリンは こんな感じで
こっちはこんな音色で、と試弾させてくださって
あれこれ 相談に乗っていただくことができました。
        
今回、テールピース交換に行った工房は、
個人経営で、こぢんまりした 小さなお店です。
ここの職人さんであるI氏が、本当に「職人肌」の方で
余計な事は 一言も話さない。

私 「あのー、私のバイオリンのペグが固くて
  ペグを直すべきか、テールピースを交換したらいいか
  相談に乗っていただきたいのですが…」
I氏「ああ、テールピース換えたらいいです。
   費用も その方が安くて済みます。3000円。」
私 「ええと、じゃあ お願いします。」

――I氏、黙って楽器を受け取り 黙々と作業。

完全に作業に集中していらっしゃるので
話しかけたりできる雰囲気ではなく、
作りかけの楽器などを眺めつつ、待つこと10分。

作業終了したら、そのまま黙って音叉を取り出し調弦。

I氏「できました。」
私 「ありがとうございます。
   これまで、調弦に時間がかかっていたので
   本当に助かります~」
I氏「これからは、アジャスターだけでできますよ。」

I氏、最初の挨拶と「料金は 消費税込みです」も含め
交わした言葉、全部で5回のみ。

これだけ しゃべらなくて、
大阪で10年以上やっていけるなんて
本当に腕が良いのだなあ、と 思った。


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