レッスンに使う本に載っている曲には
いろんなタイトルが付けられています。
ユーモアのあるもの、格好いいもの
おしゃれなもの、かわいいもの。
しかし、たまに
暗いタイトル、変なタイトルで
発表会のプログラムには載せにくい物もあります。
チャイコフスキーの小品集「こどものためのアルバム」では
「病気になったお人形」と「人形のお葬式」。
まあ、これは曲集の中に
お人形が病気→お葬式→新しいお人形
という物語の流れがあるので
レッスンで取り上げる分には問題ないわけですが。
よく使うバスティンの本には何故か
『リサイクル』関係の曲が載っています。
ピアノパーティーCには「ものをたいせつに」
デビュー・フォー・ユーという曲集には「リサイクルの歌」。
ちゃんと歌詞が付いていて
「缶・ビン・新聞~♪」とか
「ガラス・紙・アルミニウム~♪(歌詞は英語)」と歌うわけです。
アメリカだから?
それともバスティンさんが特にリサイクルに関心をもっている?
今でこそ、日本でもリサイクルへの関心が高まっていますから
小さな生徒さんは抵抗なく自然に歌ってくれますが
昔だったら印象が違っただろうなーと思います。
ちなみに、私が好きな現代フランスピアノ曲集
「カイエ ドゥ ルモワンヌ 1」には
『貧乏の歌』という曲が。
タイトルがストレート過ぎる…
これ、どうやって生徒さんに勧めよう。
曲は短くて、それでいてフランスらしい響きの
かわいらしい小品なのですが。
とりあえず、タイトルを見てもらい
これって発表会のプログラムには載せられないよね、
レッスンでしか弾けない貴重な曲だよね、
と笑ってもらう方向で。