一顆明珠~住職の記録~

尽十方世界一顆明珠。日々これ修行です。いち住職の気ままなブログ。ときどき真面目です。

ヤナギ

2007年03月26日 | 写真館・花(境内)
境内の柳。

日本では柳と言えば「幽霊」と相場は決まっていますが…。と、そこまで言うのは言いすぎかな?

中国では柳に不吉なイメージはなく、むしろ柳の木の下で恋人同士がしっとりと愛を語り合うイメージだそうです(現地ガイド周さん(20代後半?お嬢さん)いわく)。

なんて素敵な木なんだ♪なんて・・・

中国人は柳の木をこよなく愛するとのこと。

折りしも杭州の西湖周辺の柳は新芽が出始めたばかり。

あたかも柔らかな黄緑色のシャワーのようでした。

周さんによれば西湖の景色は、さらに柳の新緑が萌え、一緒に植えられている桃の花が咲く、3月下旬あたりが最高とのこと。

その美しさを想像するだけでもため息が出ます。

ともあれ「柳とは、実はとても美しい木だったのだ・・・」と、中国ではじめて気付きました。

しかし、当寺の柳は、植木屋さんが刈り込みすぎたのか、ちょっと枝振りが寂しいですね・・・枝が短いから上の方でツンツン跳ねているし。

西湖の柳ほどには美しくありませんでした・・・。

と、ここでネットで調べたら、柳に対するイメージについて詳しく述べられていました。

形が特有であること、生命力が強いことから、洋の東西を問わず、ヤナギは神秘的な力を持つ植物と信じられてきました。日本では、シダレヤナギの枝を伝わって霊が降りてくると考えられたため、幽霊はその木陰に出没するようになりました。家の敷地内にヤナギを植えることを嫌ったのもこのためです。西洋でも、シダレヤナギの木陰には魔女が出没するとされ、不吉な木とされてきました。同様に神秘的な力を持つとしながらも位置付けが違うのが中国で、悪鬼を遠ざけ、子宝を授けてくれる木とされてきました。道中の無事を祈って旅人にヤナギの枝を贈ったり、若さを保つためにヤナギの枝を髪に挿すなどの風習もあり、古くから縁起のよい植物とされています。

以上引用。

勉強になりました。。。

当寺の柳は、先代が中国時代を懐かしんで植えたのかもしれません。

今回の旅行でそんなことにも気が付きました。

この柳をこれからも大事に守っていこうと思います。

なんだったら柳を植えて増やそうかな。

でも柳の寺なんて、やっぱり日本じゃ流行らないでしょうね・・・

シャレにならない?


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2 コメント

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西湖の柳 (kameno)
2007-03-26 22:01:22
りょうさん
杭州・西湖の柳は本当に新緑が美しかったですね。
桃の季節もいいですが、私は蓮の花が咲き誇る光景を見たいと思いました。
境内の柳も立派ですね!

※先日は御随喜ありがとうございました。
 お陰様で心に残る式になりました。心より感謝申し上げます。
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kamenoさん、コメントありがとうございます! (りょう)
2007-03-26 23:59:23
こんばんは!
仰られるとおり、本当に西湖の柳は素晴らしかったですね。
うちの役員さんの中には、「なんだ、西湖って地味だな・・・」なんてこと言うお人がおりましたが・・・とんでもない。
しみじみとした美しさを感じました。
時間さえあれば、ゆっくりと風に揺られる柳とともに湖を眺めてみたいものです。
蓮の花も、いかにも素敵でしょうね!
ここは極楽かっていうくらい。
境内のは、ちょっと貧弱ですが・・・
上に、西湖の柳をアップしました。

※こちらこそ、大事な式に随喜させていただき大変光栄でした。誠にありがとうございました。
配役の方は噛み噛みですみませんでした・・・汗
やはり仏前結婚式はいいですね♪

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