一顆明珠~住職の記録~

尽十方世界一顆明珠。日々これ修行です。いち住職の気ままなブログ。ときどき真面目です。

任に当たって他に譲りがたし

2005年11月12日 | 禅・仏教
明日は当寺の年間行事のひとつ、開山忌だ。

開山忌とは、お寺の初代住職のご功労を顕彰し、感謝の意を表する法要と私は認識している。

ご開山が、当寺の初代ご住職でなければ、わたしもこの寺とのご縁はなかったかもしれない。いや、そもそも当寺の存在がなかったかもしれない。

(※厳密に言えば、初代住職は勧請開山、いわゆる名義借りで、実質上の初代住職は、二代目住職であることが多いとも聞くが・・・。置いておこう。)

当寺が開創された室町時代後期から、現在に至る500年間の歳月に思いを馳せる。

ご開山はじめ、歴代住職はどんな御方であったのか。

どんな思いで、住職をされてらしたのか。


私で三十三代目の住職になる。

恐らく、いや、きっと一番どうしようもない住職であろう。

一番の落ちこぼれ住職だろう。

しかし、それはいいとしよう。

図らずも仏縁によって、当寺の住職になった。

私にしかできない役割があるはず。

仏(宇宙)は私に期待している。

随処に主宰となることを。

任に当たって他に譲りがたし。

宗門で好んで使われる言葉である。

仏縁による使命は、私に与えられた使命である。

私の修行である。

御開山様、そして歴代のご住職。

大慈悲の念を以って、御見守りください。

よし、明日も頑張るぞ!

かなり、くさいかな~
ま、いっか。



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