日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

中国の貧富の格差 香港編

2006-08-14 | 中国の社会・文化・歴史等
 中国における貧富の格差は既に周知の事になっているものと考えます。先日の「大地の咆哮」という書籍の中では、その大きな原因を農民戸籍と都市戸籍という封建体制をそのまま残したような仕組み、共産党内部における様々な問題を挙げていらっしゃいました。

 さて、中国の地方都市を旅行された人ならば、世界遺産等も含め、非常に豪華な地方の素封家の家をご覧になったことがあるのではないでしょうか。日本でも地方に行きますと、豪農の住宅などが残っていますが、中国の同じような立場の方の家は、その中の装飾品なども見ると日本の比ではありません。蘇州にある庭園郡も、全て昔の官僚や昔の金持ちの家だったと思えば納得される事と思います。

 先日香港の日系の新聞を読んでいましたところ、香港のミリオナリ-(1億円以上持っている人)は7万人と記載されていました。人口700万人ですから、1%はお金持ちという事ですね。日本も戦後の土地の価格の上昇で、名目上1億円以上の資産をお持ちの方は大勢いらっしゃると思いますが、人口の1%=120万人もいないですよね、きっと。
 先週香港の会計士とこの話をしていましたら、ワンザイをいう香港のほぼ中心部(金融街から地下鉄で2つめ)に居住している方は、7人に1人が現金で1億円以上保有していると言われました。香港のマンションの値段の高さにびっくりしましたが、それだけお金持ちがいるということですね。
 一方、上述の記事によると、同じ香港でも九竜に住んでいる人の中には、香港へ渡るフェリ-代さえ払えずにわたった事が無い人もいるそうです。東京都の半分の面積しかない香港でこの状態です。

 既に民主化の進んでいる香港でさえこの状態なのですから、大陸中国では農民戸籍や都市戸籍というのは有る一定の制約条件にはなりますけど、基本的に中国人は才覚のある人はどんどんお金持ちになり、無い人はとことん搾取される民族なんだろうと考えざるを得ません。
 これを政治で帰るというのは、極めて難しい事だろうと思います。
 
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