日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

味千ラ-メンの社長は大金持ち

2010-08-24 | 中国ビジネス関連
 中国の富裕層に関してレポ-トを作成中なのですが、たまたま見つけてびっくりしたのが、味千ラ-メンの社長の名前が、中国不動リストの340位に乗っていた事。そして、レストラン部門では中国一になっています。

09年
順位 姓名  億元) 会社名   業態
1 潘慰   30 味千拉面 日式料理连锁
2 张兰  25 俏江南  高档中餐连锁
3 余佳荣  13 小尾羊  火锅连锁
4 严  12 陶然居  中式正餐连锁
5 李红家族 10  乡村基  中式快餐连锁

 すごいなあと思う反面非常に複雑な気がします。

 味千は、日本では中国で成功した数少ない日本企業として紹介されることが良くありますけど、この事ははじめて知りました。

 確か熊本の味千ラ-メンはノウハウを提供しただけで、中国法人の投資はあまりしていなかった。それが返って成功の一つの要因だと見た事があります。そして、味千中国が香港で株式公開した。それがこの潘さんという中国人社長の努力の賜物である事は確かなのでしょうが、400億円以上の資産保有者になっているのですね。

 日本の味千はどのくらいこの投資で獲得できたのでしょうか。確かに中国での販売に関しては、かなり中国的に運営していますので、味千本体が中国にいってもこんな成功は収められなかったでしょう。味に関しては、熊本の味千のを食べた事が無いので同じかどうかは知りません。だから、味千の名前だけ借りて事業展開をした。味千そのものがもともと日本でも知られておらず、ノ-ブランドレストランをゼロから立ち上げてここまでにしたのが社長の手腕なので、その結果を多く獲得するのも当然でしょう。

 唯、日本料理店が中国のレストラン業界で最も成功した(株価上でしょうが)結果だけを見ると、日本料理店の成功を喜ぶべきで、一方、日本のノウハウ移転の結果が中国側に総取りされてしまったような見てしまうと、なんだかなぁという感じでちょっと複雑ではあります。

 ハリウッドスタ-のジェットリ-も18億元で598位。
 アリババのジャックマ-さんは80億元で88位。
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2 コメント

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味千 (@深セン)
2010-08-24 10:17:33
味千については、最近日本のTVでも中国での成功例として、良く取材されています。ポイントとして、熊本から派遣された日本人の品質管理(味覚?)の常駐スタッフがいるとの事でしたので、それなりの報酬は暖簾元も受取っているんじゃないでしょうか?それ以上の利益配分的な内訳までは報道されてませんが....。
私は、たまにサイゼリアに行きます。
深センの繁華街のド真ん中にあるせいか、中・高生を中心に幅広い客層で何時も賑わっています。ただ、先日、食したペペロンチーノは酷かった 笑。まぁ、値段を考えれば文句は言えませんが....。いくらマニュアル化して最終段階のみ店舗で仕上げるにしても、常に均一が保証できないところがフードビジネスの難しさなんでしょうね。
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マニュアル化では (usi)
2010-08-25 13:15:53
 だめなんでしょう。KFCは今研究中ですが、台湾の85度も工場作りますね。セントラル型の方がこういう形態のビジネスには向くと思います。投資は必要ですけどね。
 チェ-ンで人の手で味の管理をするのはこの国の現状ではかなり難しいですね。一方地域差も考慮しないといけませんが。
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