日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

レンガ造りの家に住む私。。

2010-05-05 | 中国の社会・文化・歴史等
 中国の建物、平均寿命は30年 蔓延する手抜き工事や建設資材のごまかしが主な原因 という記事が日経ビジネスに掲載されていました。

・浙江省杭州市で新築分譲マンションの検査・引渡しが行われたが、500人以上の住宅購入者が品質欠陥を理由に購入物件の引き渡しを拒否するという事態が発生した。

 内容的には、「副寝室の西側の壁は全体に亀裂が入っているので、壁の構造に問題があると思われるし、主寝室の東側の壁にも問題がある。ベランダの床は60~70%が空洞になっている」。検査・引渡しが始まってから1週間も経つのにマンションの庭は緑化もできていないのみか、レンガが散乱して工事現場さながらの状態であった。

 筆者が広州駐在時代に会社が社宅として購入した新築の高級マンションは、合計で6戸購入した社宅のうち4戸はキッチンの壁の中で水道管が破裂して部屋が洪水状態となり、水が引いた後の床は木製フローリングだったために床材が水を含んで波打ち、新たに張り直しを余儀なくされたとの事。

 チャイナ・デイリーはによると、中国の新築建設量は世界最大で、全世界の40%のセメントと鋼材を消費している。しかしながら、それら新築の建築物の平均寿命は25~30年にすぎない。一方、英国の平均寿命は132 年、米国は74年だ。中国の民用建築設計基準では、重要建築や高層建築の主体構造の耐久年数は100年、一般建築は50~100年となっているが、実態はこうした規定とはかけ離れているようである。


 2009年6月に上海市閔行区では、建設中の“蓮花河畔景苑”の13階建マンションが突然倒壊した。

 筆者は中国各地を訪問するとマンションが林立する居住地区を見て回ることが多いが、外壁の汚れや亀裂から判断して築後10年以上経過したマンションと考えて住民に築後何年かを尋ねると、3~5年という答が返って来て驚くことがよくある。それほどに建築品質が悪く見えるマンションが多い。

 中国の不動産はバブルの状況にあると言われ、2009年の住宅価格が全国平均で前年比25.1%上昇し、1平方メートル当たり4474元 (約6万400円) になった
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20100413/213968/?P=1

 まぁ最近の青海の地震でも学校が倒壊して大きな問題になっているのですから、なんといっても中国ですからまぁこんなもんだろうと思うしかありません。不動産を買う人は親戚にもいるのですけど、土地は国家所有(これはまぁ世界では珍しくないので良いのですが)、建物が寿命30年ですか。。

 建物は中国人向けと外人向けは別物と聞いた事があります。その外人向けでも水漏れ事故とか起きるんですね。

 個人的には幸い家で困った事はないのですが、私たちが風呂に入っていて、水が台所に流れると階下の家にもれてしまうようで、2回怒られました。まぁ、水を流す所を間違えた私が悪いのですが。

 すっげえ驚いたのが、12月頃だろうか、今すんでいる団地の外装塗り替えをしていたのですが、それに伴い電気の配線とかも工事していたようで、壁をはつっていました(壁を壊して中に電気の計測機蚊なんかを入れる作業)。

 。。。なんと壁がレンガだったんです。。

 作るの見てないのでどういう構造になっているのか知りませんが、6階建て。築15年程度でしょうか。外壁にタイルは無いまぁローカル向けの住宅です。鉄筋コンクリートだと思っていたんですね。コンクリの上にタイル代わりにレンガ貼ってその上を塗装しているのか?それともレンガ積上げて6階建てにしているのか?

 怖いっすよね。。個々、昔は市の役人に支給されてもいるので、ましな方であるはずなんですけど。
 
 写真とろうと思ったのですがカメラが会社にあったんですね。何か機会あったら取ってブログに乗せようと思ったのですが、たまたまこの記事があったので報告しちゃいます。

上海は大きな地震は過去無いそうです。元々揚子江の河口に堆積した土地ですので地盤が弱く、支持層まで90mくらいあるので高層ビルの基礎工事は結構大変だと聞いた事があるのですけど、地震が無いからってとことん手抜きしていたりして。。

 裏話ですが、大手の建設会社が設計よりも材料を少なくし、下請けはまたそれを少なくし、孫受けもまたまた少なくする。結果として設計図面の半分位の材料になってしまうって事例は、昔昔は日本でもなきしもあらずだったとも耳にしました。

 中国です物。そういう構図の方が当たり前ですよね。

 しかし、レンガ造りの建物って何回まで作れるんですかね?20階建てレンガ構造なんていったら、それはそれで凄いと思います。
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6 コメント

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Unknown (キクチ)
2010-05-05 13:06:15
普通にレンガですよ!壁はレンガです!
6階建てなら間違いなく総レンガだと思います!
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ありゃりゃ (うし)
2010-05-05 14:51:04
 外壁がタイルのマンションもありますけど、それもレンガの上にタイル張っているんですかね。

 地震起きたら死にますね。

 
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Unknown (ふる)
2010-05-05 16:36:32
こちら広東省ですが、8階建てくらいまでならほぼ100%、柱は鉄筋で壁はレンガをコンクリートでコーティングしたものです。
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そうなんですか (usi)
2010-05-06 15:46:48
 四川や青海の地震で倒壊した建物をおから工事とかって言いますけど、中国の建築基準法の耐震基準そのものがむちゃくちゃなんでしょうか。
 上海や広東は確かに地震の少ない地域ですけど、レンガじゃばらばらになっちゃいますね。。
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おなじ (まー)
2010-05-07 04:20:27
壁がレンガである、というのは日本以外ではアジアでは常識です。先進国でもそうです。ハリウッド映画とかで、車が建物の壁を突き破れるのもそれが理由です。私の住むシンガポールも同じです。基本的には高層建築物でも大抵はラーメン(柱梁)の間の外壁部分を構造用レンガで覆います。そのあとモルタルで被覆しアクリルパネルやカーテンウォールなどで仕上げ。もちろん、地震国は基準が厳しく、耐力壁となる部分ではRC(鉄筋コンクリート)造やS造(鉄骨造)となるはず。推測ですが、中国では(特に、現地ゼネコンの施工による民間マンション物件で)設計基準甘そうですね。非常に怖い話です。
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そうなんですか (うし)
2010-05-07 10:40:08
 マーさんは建築関係なのですか詳しいですね。
 レンガ作りが標準というのは知りませんでした。欧州は古い建物が多いのでまだ理解できるのですけど、驚きの話でした。でも、地震がなければレンガでも100年持つという事なんですね。メンテナンスなんかはどうするんでしょ。。

 中国の民間ディベさんのは怖いですね確かに。公共建築もいい加減そうですけど。お金が付きまとう業界で、かつ現場レベルの裁量の度合いが非常に大きな文化ですから。
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