日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

ラーメンの価格が倍に。

2011-03-06 | 中国の社会・文化・歴史等
 上海に来たのが2004年なので、足掛け7年目に入ったんですね。


 何で、こんなとこに来て。何で今いるんだろうと。悩むことが多い日々なんですが、まぁ妻を上海人にしたんで、どうにもならん。  てとこです。


 多分5年位前からかな、良く通っていた中国系のラーメン屋が中山公園の近所にあるんです。カレー風味のスープと結構旨い面で、日本のフリーペーパーに紹介されて事もある店なんですね。

 この前久しぶりに行ったら、大盛りが7元。。

 サイドオーダーのもつが6元。

 さて、安いか高いか?日経とか日本風は20元するので、まぁ安いですよね。


 今の物価水準ならそんなに高くは無いですし、相変わらずの人気店で何時行っても並ぶことが多いんですね。でも記憶をたどると、確か初めて言った頃は大盛りは3元。日本帰国後の2年前に行ったときにそれが1.5倍の4.5元になって、

「あ。値上げしやんの」って思った記憶があるんです。

で、今がまた値上げ。


 値上げしても客足が落ちないのがすごいところではありますが、店で値段見て思わず「あ、値上げしたんだ!」

ていったら、店の人が笑っていました。


 中国の消費者物価指数見ると、前年対比4-5%程度で、インフレだーとか騒いでいますよね。でも年間4-5%の値上げって経済成長が年間10%近いこと考えると当たり前ともいえますよね。日本だってそうでしたし。

 不思議なのは、昨年は4-5%。一昨年も若干増。でも5年前と今の消費者物価指数って10%程度も増えていないんじゃないかな?

 中国全土で見たらどうか知りませんが、

・土地はこの2年で1.5-2倍近くになった

・労働者の給与は、毎年10%以上上昇して、今問題になっている。

・外食の価格は店に夜が、この5年で1.5位にはなっているのが普通の気がする。

てことを考えると、中国政府の消費者物価上昇率なんて、何かが抜けているのか、うそだって事は実感として感じます。


まぁ、それはおいといて、中国語に翻訳されちゃっているんですが

「帰ってきたウルトラマン」とか、「ウルトラセブン」の原版のDVDがあって、今子供が好きで見てるんです。之って僕が幼少の時代に放映されていた物で、1960年代後半のものなんですね。

 そこで出ていた屋台のラーメンの価格が150円。

 そして、1970年代に入って、円高や、オイルショックが起きて、急激に物価が上がって行ったような記憶があります。今じゃ安くてラーメン300-500円ってとこでしょうから、3-5倍。まぁ、新卒で会社に入った1983年当時のラーメンって安くて500円位かな。てっと70年代の10年ちょっとの間にラーメンの価格は3倍になっていたんじゃないかな。日本の不動産価格もそのくらいは上がっていますよね、多分。

 中国は簡単に元高を許容しないでしょうが、今後10年はこけなくても物価は益々上がるんじゃないかな。

 したら、輸出は減るよね。高付加価値商品にシフトできないと。日本の家電メーカーの必死の努力が中国でできるかな

 国や地方政府の不動産きり売り財政モデルが何時まで続くのかな。


 まぁ、稼げるときに稼いでためと家内と危なくてしょうがない国。

 ていうほど稼げない私。


 やたら中国に夢かけている方々へ。。

 まぁ、でも日本より良いか。伸びしろ無い国はやっぱ厳しいですからね。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ベストバイ中国撤退の理由、... | トップ | 詐欺にあったと大騒ぎされ。。。 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown ()
2011-03-06 10:29:11
今後の中国での展開を話しているときに、3年後、あるいは5年後の中国は大丈夫ですか?と聞いてくる人がいます。それに対して3年後、あるいは5年後の日本とどちらのほうが心配ですか?と聞くとうーんとうなる人は少なくありません。本当に伸びしろないですよね。
返信する
そうっすね (うし)
2011-03-10 12:38:53
日本人て、個人的に思うのは、

昔より働かないんじゃない?

やたら失敗を恐れていない?

ってとこがすごく目立ちますね。中途半端なアメリカンスタンダードを押し付けられそれをまじめに守っている。

なんか儒教が変形して、武士の切腹が当たり前だった姿と似ているような気がします。

美点ではあるのですが、海外との商売は戦争と同じと考えると、国際競争に勝ち抜くのは厳しいかな。

国内は、人が減るのが絶対的に痛いですね
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

中国の社会・文化・歴史等」カテゴリの最新記事