続 上海発! 中国的驚愕流儀 (講談社+α文庫)須藤 みか講談社このアイテムの詳細を見る |
以前紹介した須藤みかさんの最新作です。
あ、始めに申し上げますとタオバオ関連の記事もありその中で私も紹介されております。そういう点でちょうちん記事と思われるかもしれませんが、前作に続いて自分にとって面白い情報が幾つかありましたので、お勧め本としてコメントします。
上海名物?パジャマで外出を禁止するように上海市が命令を出した。これは万博前に上海市民の社会道徳を改善するためのもので、その中には上海で見れる中国人の悪習をかなり指摘している、から始まり、へーっとおもった点を幾つか。
・中国は法律の条文は日本の20倍あるが、守るのは3%しかいない。
・中国人が日本人を説得できても、日本人が中国人を説得するのは100%無理。
・中国メディアの記事のいい加減さ(他人の記事をそのまま転載する)
・学校では親が教師にプレゼント攻勢
・日本酒や焼酎を好む人も増えている
・一方で贋のドンペリなどの贋酒の横行
・カーナビ事情
・中国の幼児教育事情
・上海出産事情
結構知らない事も多かったです。特に日本のお酒が一部に人気があるということは全く知らなかったですね。こういう案件は全て頭からオミットしていたんですが、現場を見ないとだめだなと思わされました。
須藤さんご自信が上海で出産されてまだ育児中ということで、有る意味私たちと同じ環境にあるので、その辺は興味深く見させていただきました。私の場合妻が上海人と言うこともあるのか、本に書かれているほど高額ではありませんでした。
病院は異なるようですが、地元の長寧区中心病院では、外人及びお金持ち向け(外国人の場合は選択の余地が無い)の特需病棟という同じ病院にありながら内装からして全然綺麗なところに入院させられます。その中でも部屋が何種類かあるのですが、1泊500元でしたので、まぁホテル程度の金額で済みました。
私に関してはタオバオに関する部分に乗っていますが、別途別な名前で上海妻に関するコメントも記載されています。
奥さんに関しては、須藤さんからも
「日本人妻の方がほっとするでしょ」といわれたのですがどうだろう?
正式に結婚はしなかったのですが、有る日本人女性と9年近く同棲していました。実はタイプは今の妻に似ているんです(秘密ですけど)。気は強く自信家(日本の元彼女はルックスも良かったのでその面でも)、インデペンデント、大学でたら総合職でOLやった後、一人で食える専門の世界に入って今も頑張っています。基本私は、男に依存しないタイプで、明るく頭の回転の良い人が好きなので、日本人も中国人も対して変わらないじゃないかと思います。とうか、好きなタイプは上海の方が多いですね。日本女性は総合職系でも男に美味く甘えながら昇進する人結構見てきたので(まぁ、これは男もサラリーマンは同様ですからしょうがないんですけど)。当地の女性の方が良く勉強していると思います。教養レベルも高いように思いますし。
違いがあるとすれば配偶者の家族との生活関係になると思います。この辺は上海の中堅以上なら資産価格で1億円程度(不動産バブルのおかげですが)は持っているのがごろごろいますし、幸い今の妻もそういう家庭なので、お金に関してせびられる事も全くありません。逆に銀行借入等日本の親でも助けてくれない事を支援してくれますし、短期的な資金繰りで借金をさせていただいた事もあります。家族の一体度が強いので煩わしい面もたまにありますが、日本以上に大きな助けになります。
お金は制限されると冗談で言いますが、自分の買う書籍雑誌代、日本人との交際費は全然問題ないですよ。相手次第簡素入れませんが。規制が強いのは浮気ですね。之は日本でも同じでしょうが、日本人よりその後の対応は厳しいかなと思います。日本なら離婚で住むところが、こっちだと再婚できない体にされそうで。。後、何かに付け一緒に行動したがるので自分ひとりの時間を作るのは難しいですね。読書量が大幅に減りました。
相手の家庭環境(経済環境)だけは見極めた方が良いと思います。自分に関していえば、日中国が違えど私の場合は親が公務員という事もあり、正直極端な違和感は無いです。お互いに自国に誇りを持っており、孫の教育に関しては中国系か日本系かで間に挟まれていますけど。
言葉はしょうがないですが、この国住むなら有る程度は相手の言葉を理解しないと話しになりませんし、一方、喧嘩の時にお互いに意味がわからないのはかえって良い所もあるようにも思います。夫婦って、お互いにお互いを教育しあう面もあるんじゃないでしょうか?少なくとも相手を尊敬できなければ、何人であれ私にはずっと生活を共にする事はできません。国民性の違いより、男女の違いの方が大きいと、アメリカや韓国でも思いました。
まぁ自分のことが多くなりましたが、上に紹介した以外に私自身がビジネスに利用しようと思った物が幾つもありました。少し落ち着いたら、本に書かれた場所を見に行くつもりです。今現在の上海事情と幾つかのビジネスチャンス。そして、当地でビジネスをやるなら当然に知っておくべきこと。前作に続き、読み流しても面白いし、ちゃんと読むと為になる本です。
最近中国ブームですよね。昨日お会いした方も
「日本ブランドを表に出せばいけると思っていた。でも今回上海でヒアリングして見てそんなに簡単ではない事が解った」とおっしゃっていました。
中国進出を推進する人たちは、中国は宝の山だと見せようとします。確かに今及び今後の日本を考えた場合、中国の市場はビジネスチャンスの山です。おそらく、有る意味では日本より楽でしょう。しかし、やっぱり外国で、ルール無用の世界です。本当の中国人の消費動向はどうなのか?所得と購買行動?しっかりした情報は無いんですこの国。だから、様々な情報と自分の体験を通して仮説を立てて組み立てながら、PDCAしていく。之しかないと思っています。でも、バイアスかかった情報が多すぎすので、落とし穴がアメリカより多いかなと。市場の厳しさは実はアメリカより中国の方が優しい面もあると思いますけど。
中国関連の本って、へんな本も多いのですけど、マーケティングの観点からすると彼女の本は多分全部読んだ方がよいですよ本当。それぞれが現場視点で書かれているので、「へー」とか読み過ごしちゃうでしょうが、ちゃんとビジネス開拓の視点でみるともっと突っ込んでみると面白い情報の取っ掛かりがあふれていますから(少なくとも私には)。
大企業駐在組の方の本の多くは、自分が高い位置から中国を見ていますので、中国の現場感や生活観の支店が全く無い(あっても2次情報から)。政府関係とかマクロ視点、社会学的に有意義な情報がありますが、商売の参考にはほとんどならないんです(失礼、でも私見としては事実です)。
この前見た有るメディアの方は、日中韓3ヶ国のカラオケ覚えるのが趣味でそのレパートリーを誇っていました。この人ちゃんと仕事していると思います??そんな連中結構いるんです。中国事情専門家という方々の仲には。。