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トケイソウ

2006-07-18 23:34:26 | 名前・地名・語源
Passion1お花が時計の文字盤のようなので、時計草。本当は、実がなるのは「クダモノトケイソウ」なのだろうが、奄美ではみんな「トケイソウ」と言っている。

これ、パッションフルーツ。


今、奄美ではパッションフルーツが旬を迎えている。
日曜日の朝に、NHK「おはよう日本」でも紹介されていたのでご覧になった方もあるだろうか。今、果物屋さんの店先には、どーんと大袋。

たんかんや、すももが旬を迎えていたときにも思ったのだが、どうして島ではあのゴミ袋みたいなビニール袋に、信じられない量を無造作に入れて売っているのだろう。きっとみんなに分けるのね。遠くの親戚に送ったり...でも、うちみたいに家族で食べたいなーと思っていると、あの大袋は困るなぁ。

それはさておき、パッションフルーツ。

Passion2

味はいかにも南国フルーツ!という感じだ。(と、これでは説明にならないか?)
二つに割るとトロピカルな香りが強烈にただよってくる。結構好き嫌いのある味だとも思うが、鹿児島本土でも売られていて、以前からうちの子供たちは大好き!ただし、消化はあまりよくないようだ。小さいお子さんは食べすぎに注意。
他の果物と違って、ちょっとシワシワになったころが食べごろだ。

中はゼリー状の袋に硬いつぶつぶの種が入っていて、これを種ごと食べる。っていうか、種そのものを食べているのような気にもなる。夏みかんの果肉を分解して中に硬いつぶつぶ入れちゃったような。ジャリジャリして変な食感だが、くせになる。見た目も結構強烈。

Passion3そんな食感のこの果物、ものすごーく甘いのだが、同時にものすごーく酸っぱい。こんなに酸っぱいのに、こんなに甘いとは摩訶不思議。

レモンは酸っぱいが甘くないし、メロンは甘いが酸っぱくない。イチゴやみかんなどは甘いと酸っぱいが同居しているものの、すっぱいのはおいしくない。なのに、このパッションフルーツはこうもうまいこと甘いと酸っぱいがおいしく同居しているのだ。

原産地は、南米、亜熱帯・熱帯の果物。暑い盛りにこの果物。そうよ、情熱パッションよ!

...と、言いたいところだが、パッションの語源は情熱のpassionでなく、キリストの受難を意味する「The Passion」なんだそうだ。
(→もっと詳しくトケイソウ

「鎮痛・精神安定・抗痙攣・不眠の緩和・血圧の降下・ヒステリーやノイローゼの緩和・更年期障害」に良いと書いてある!

あの大袋を買ってみようかな?? 
        (追記→売られている様子アップしました)