日本時間の昨夜10時半に発表された11月の米消費者物価指数(CPI)。市場に関心のある多くの人がライブで見たと思われるが、結果判明直後からドルが大きく売られることになった。
今年の大きな特徴はドル高で、強いドルが最後は強すぎるドルの領域まで駆け上がったのは、相場の常であり、振り子は振り切れるところまで行かないと戻ってこない。 ドル高の背景にあったのが、FRBによる急激な引き締め策 . . . 本文を読む
週明け12月12日のNY金は5営業日ぶりの反落となった。NYコメックスの通常取引は前週末比18.40ドル安の1792.30ドルで取引を終了。注目度の非常に高い本日発表の11月米消費者物価指数(CPI)や14日の連邦公開市場委員会(FOMC)結果発表を控え、1800ドル超では利益確定の売りが出たとみられた。
市場関連では、この日の米10年債入札がやや低調に終わったことで長期金利が上昇し(価格が低下 . . . 本文を読む
先週末12月9日のニューヨーク金先物価格(NY金)は、通常取引は1810.70ドル(清算値)で終了。週足ベースでは前週末比1.10ドル、0.06%高と上昇ではあるものの、ほぼ横ばいとなった。こう書くと波乱なく小動き、レンジ相場で推移した印象だが、実際には週明け早々5日のNYの時間帯に(NY時間外)アジア時間に付けた高値から40ドル超の急落に見舞われ、この日の終値は1781.30ドルとなった。
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先週末2日発表の11月米雇用統計と週明け5日の11月ISM非製造業景況指数が予想外の強さを示したことで、今週は市場センチメントが大きく振れたのが特徴だった。指標の好転でFRBの利上げは、力強い景気を冷やすために「より高く、より長く(higher and longer)」続くことが意識され、一転して警戒モードに転じることになった。強い引き締めが結果的に景気後退を招くとの見立てが急浮上することに。
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日本時間昨日の夕刻、中国人民銀行(中央銀行)が発表した11月末の外貨準備の内訳によると、金の保有量は6367万オンス(約1980トン)と10月末から1.6%、103万オンス(約32トン)増えていた。
増加が確認されるのは2019年9月末以来3年2カ月ぶりのこと。今年に入り中国の金輸入量は増加していたことから、国際通貨基金(IMF)には未申告ではあるものの中国人民銀行は保有量を相当 . . . 本文を読む
週明け12月5日のNY金は週明けのNY通常取引に入る時間帯までは1800ドル台を維持して推移していた。
為替から債券、株式と市場横断的に、この日の値動きを大きくしたのは、米ISMが発表した11月の非製造業景況指数が低下予想に対し想定外の改善を示したこととされる。 確かに間違いではないが、その発表前から動きは出ており、昨夜のISMのデータは発生していた流れを加速させたという位置づけになると思う。
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12月2日に発表された11月の米雇用統計は、賃金の伸びが加速したほか、雇用者数の伸びも市場予想を上回り、市場が織り込んだFRBによる今後の利上げペース減速が正当化されるほどには、経済は弱くないことを示唆する内容だった。
(非農業部門)雇用者数は26万3000人増で予想(20万人増、ロイター)を上回った。10月分の雇用者数は26万1000人増から28万4000人増に上方修正された。 . . . 本文を読む
「200日移動平均線が現在1804ドル前後としたが、どのようにアプローチするか。12月FOMCをきっかけに突破するとみていたが、どうなるか」と、昨夜の更新で最後に書いたが、その後NY金は、日本時間の22時過ぎ、つまりNYコメックスの通常取引入り少し前の時間(現地午前8時過ぎ)に1800ドル台に乗せ、そのまま目立った抵抗もなく200日線を突破すると2時間後には1817ドルまで上昇となった。
その後 . . . 本文を読む
ワシントンのブルッキングス研究所でのイベントで13時半から講演したパウエル議長の発言内容は、11月3日の連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見や、11月23日に発表された会合の議事要旨、さらにこのところ続いた多くのFRB高官の発言内容におおむね合致するものだった。この点でサプライズはなかった。
市場の動きを牽制するタカ派的な発言を警戒していた市場には、従来と変化のない内容にもかかわらず、ハト . . . 本文を読む