亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

引き締め前倒しコーラス、金は反落も底堅く推移

2022年01月14日 22時43分02秒 | 金市場
終値ベースで1830ドルを抜けるか否かに注目中のNY金だが、なかなかすんなり突破とは行かないようだ。昨年10月中旬から11月初めの展開も同じだった。 1月13日は結局5営業日ぶりの反落となった。注目の昨年12月の米生産者物価指数(PPI)は、市場予想を下回るとともに20年4月以降で初めてモノの価格が下落したことを映したことから、インフレにピークアウト感が台頭。さらに、副議長昇格に関する上院の公 . . . 本文を読む
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7%の米CPIも織り込み済み、4連騰の金の節目は1830ドル

2022年01月13日 22時29分52秒 | 金市場
前年同月比7%と強めの結果となった12月の米消費者物価指数(CPI)だったが、やはり加速は想定済みということで、身構えていたかたちの債券市場や為替市場では、それぞれ長期金利低下、ドル安ということになった。予想以上に上振れていれば結果は異なったものになったのだろう。もっとも、すでに十分加速しているので、それはないか。。。。 全体指数が11月の前年同月比6.8%上昇から7.0%となり、これが198 . . . 本文を読む
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タカ派化したFRBに逆行高する金

2022年01月12日 23時20分28秒 | 金市場
一時1.8%を超える米長期金利の上昇の中で、NY金は心理的節目となっている1800ドル台を回復した。 先週1月5日に発表された12月FOMCの議事要旨の内容が利上げの3月前倒しの可能性は元より、バランスシート(保有資産)縮小についても従来感覚とは大きく異なり、早急に着手する可能性が示唆されたことで、長期金利上昇の中で金はいったんは1780ドル台まで売られていた。 昨日は、金にとっては米長期金 . . . 本文を読む
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向い風吹きすさぶ中で試す1800ドル台維持

2022年01月11日 21時35分23秒 | 金市場
NY市場では長短金利の上昇が続いている。なかでも長期金利の指標10年債利回りの急ピッチの上昇が、株式市場では高PERの成長期待株の売りを促し、Indexではナスダックの下げが大きくなった。長期金利の上昇は先週5日のFOMC議事要旨発表前から始まっていたが、早期利上げのみならず保有資産(バランスシート)縮小の可能性が示唆されたことで加速した。 7日に一時1.801%、週明け10日は一時1.809% . . . 本文を読む
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売り直された金、好調でも12月雇用統計は織り込み済みか

2022年01月07日 21時19分07秒 | 金市場
12月の議事要旨公開の翌日になり、金は売り直されることになった。バランスシート(保有資産)を含め政策正常化の加速を示唆したかたちの内容に、6日も国債価格が続落。全般的に利回りの上昇が続き、この日10年債利回りは一時1.751%まで上昇。昨年3月以来の高水準となる1.724%で終了することになった。前日は売られながらも節目の1800ドル台を維持した金だったが、こうなるとさすがに売り直されるかたちで水 . . . 本文を読む
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事前に予見できた議事要旨のポイント

2022年01月06日 21時34分40秒 | 金市場
1月5日に公表された12月の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨の内容はナスダックなど米国株の反応からは、サプライズということになった。 市場の想定以上のスピード感で引き締め方向に政策を進める方針が議論されていたことが判明。テーパリング(量的緩和策の縮小)の加速と、22年および23年にそれぞれ3回の利上げを市場は織り込み、波乱なく通過したはずの12月のFOMCだったが、やはりさらなるタカ派的 . . . 本文を読む
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目立ちはせぬが要注目の動き(データ)あり 

2022年01月05日 21時06分37秒 | 金市場
昨日はここに「今朝見た米ABCのニュースでは、オミクロン株の米国内での1日当たりの感染者数が週平均で40万人を超えて過去最大を更新中としていた。実際に昨年末12月29日は1日で48万6428人と50万人に迫っていた」と書いたが、何のことはない、その後発表された1月3日付けのデータは広く報じられたように100万人超、約108万人と倍増となっていた。 それでも、ダウ30種は連日の最高値更新で終了とな . . . 本文を読む
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爆発的感染拡大と米株最高値更新の並立

2022年01月04日 21時17分55秒 | 金融市場の話題
22年の取引が始まったNY市場。伝えられているようにアップル株が一時時価総額で3兆ドル(約340兆円)を初めて突破。日経が伝えるところでは、東証1部の半分に近いというのだから、アップルの凄さより、よくもまぁ、そこまで買い上げたもんだ・・・というのがニュースに接した第一印象だった。 もっとも、アップルがキャッシュや流動性の高い債券を21年9月時点で約1900憶ドル(約20兆円)も抱え、おまけに配当 . . . 本文を読む
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NY金 2021年3.5%安、円建て5.8%高

2022年01月01日 22時50分33秒 | 金市場
明けましておめでとうございます。 年末の市場展開が上昇基調で押し上げ材料が豊富な年始には、以前は「金が新値ん!」というのも使ったことがある(笑) 2021年末の最終価格は、通常取引で表記すると、NY金は1828.60ドルとなった。前日比14.50ドル高。年間ベース(年足)では66.50ドル安で3.5%安。円建て(大阪取引所日中終値)で見た場合グラム当たり364円高で5.8%高となる。それだけ . . . 本文を読む
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