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亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

ほらほら、ね!?

2006年08月16日 07時44分13秒 | 金融市場の話題
さてこれまた予想外の7月の米卸売物価指数の結果(エネルギーと食品価格を除いたコア指数で前月比マイナス0.3%)に、利上げ再開見通しは後退し、株価はそれを素直に好感しNYダウは132ドル高。経済規模が大きいと、熱いところ冷めてきているところ混在というのが一般的な姿なので、移行期にありがちなことだけど、さてこれで本日日本時間夜の米消費者物価はどうなるか?この流れで同じくインフレ沈静化となるのか否か?イメージとしては米国景気は、やはり減速しているというもの。そうなるとこの先のポイントは、徐々に減速ではなく急減速となるか否か?少し難しい言い方をすると、ベクトルがマイナス方向に揃ったときに、(従来とは逆方向に)思わぬ力が働くというのは物理ではある話なので、その辺の見極めをバーナンキFRBは求められているし、これが難しいということだと思う。その期待された見極めが出来ず・・・というか明確な予測を示すことができずマーケットが右往左往しているうちに徐々に信任が失われているというのが今の姿か?誰がやっていても難しい状況と思われ、お気の毒ということ。

さて株価から債券、為替、商品市場まで広く乱高下した6月の「対米証券投資」のデータが昨晩、米財務省から発表された。

全体では751億ドルのネットでの資金流入という結果で、同月の貿易赤字648億ドルはクリアしていた。あの時、世界同時株安のなかでリスク資産を嫌い米国債に資金が流れているとされたが、確かに民間部門は314億ドルの買い越し(前月218億ドルの買い越し)となっている。株は52億ドルの売り越しなので指摘された動きが確かにあったということ。

ただし公的部門を見ると米国債については前月の136億ドルに続き44億ドルの売り越しとなっている。この辺りは当方などいろいろ考えてしまう部分。外貨準備の配分見直しなどというニュースが増えている折、それに関連した動きではないのかとの連想が働くわけ。もちろん、その他の材料なども合わせて複合的に判断するわけだけど、金市場を見る上でも公的なこうした動きからは目は離せない。まぁ、正直に言うとマイナスになっていたことで、「ほらほら、ね!?」という心持ち。この先の推移を見る必要はあるけどね。

現在時刻は午前7時35分。さて、本日は関西へ移動いたします。昨年に続き京都の「五山送り火」観賞会(?)に声を掛けていただき、いそいそと移動。夕刻から夜のイベントなのに何ゆえこんなに早く?出るのかという疑問も・・・じつは急遽、甲子園へ行こうかと。一昨日の試合結果で本日の第3試合が「八重山商工と智弁和歌山」の組み合わせになり、注目していた話題のチームということと好カードということで、ならば!という次第。昨夜は(正確には今朝だね)本日締め切りの原稿に追われました。

熱中症にならないように気をつけねばね。
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