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亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

“歴史的な上昇”になりそうなNY株式市場

2013年12月25日 21時25分22秒 | 金市場
本日はクリスマス休暇で開いているのは東京と上海くらい。金市場のほうは週末にETFの最大銘柄SPDRの残が1日で5.4トン増えたのでここに書いたが、週明けには8.4トンの減少とこの時期の現物由来の商品にしては異例の増減となった。年始1月にこれくらいの変動があってもおかしくないが、足元で連日過去最高値を更新しているNY株の状況から察するに、金市場版のGreat Rotationということか。

そのNY株式市場だが、昨日24日時点でNYダウは年初から49回目となる過去最高値の更新。S&P500種平均株価も43回目となる過去最高値更新。最高値に遠いと思っていたナスダックも4000ポイントを超えて足取りもしっかりとITバブル崩壊後の2000年7月の水準まで戻って来た。最高値まであと1000ポイント。ここからは、景気回復を示す指標が良くなればなるほど株価が買われ過ぎる状況は避けられないだろう。相場格言の言うところの「もうは、まだなり」という株高が続くことになる。「バブルではない」というお墨付きをもらったことでもあるし、むべなるかな。水準が高くなるに従い、時折挟む調整局面の下げ幅も大きくなるのは覚悟の上ということになる。

経済指標といえば24日発表の11月の新築一戸建て住宅販売戸数も耐久財受注も強い数字が並んだ。

一方で24日は10年債金利が3%に突っかけた今年の9月初め以来の水準となる2.98%のところまで上昇した。商いが薄い中でのことゆえに参考にはならないとはされるものの、当局も気になるところだろう。政策運営が難しいのはここからで、量的緩和策の縮小が始まる2014年1月以降に長期金利の動向がまず注目されることになる。景気動向と時に過剰な反応を示す金融市場を両にらみしながらの政策運営は、イエレン新議長に課せられた課題でもある。

いずれにしてもMerry X’mas !!

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