10月に向けて混乱は続きそうだ

結局、金融安定化法案は決着せず米議会は休会入りを延長して協議を継続ということに。下院共和党の財政保守派が反対姿勢を崩さず、いわばブッシュ政権は身内の説得に難航するということに。

そもそも共和党保守派は伝統的な「小さな政府」に対する志向が強いとされるが、7000億ドルもの政府資金を金融機関救済に使うということへの一般国民の反対の声も強く、改選を控えた議員の中でそれを汲み取って（反対）ということか。論点が、7000億ドルもの資金を、今後ベビーブーマーの大量退職などで社会保障費などの急増が見えている中で、国家の先行きのためとはいえ簡単に投入していいものなのか、果たして効果はあるのか、優先順位をもっと慎重に論議すべきではないのかというふうに変わりつつあるようだ。この未曽有の金融危機を乗り越えないと“明日はない”といった論調は、選挙戦の中で、「7000億ドルは富裕層のために使う」「それでいいのか？！」というふうに変化しているように見える。

加えて、春先からの米財務省とFRBが主導権を握って金融危機に精力的に対応してきた、その方法、やり方が、ここにきて議会関係者の拒否反応を引き出している側面もありそうだ。というのは、ベアー・スターンズを皮切りに、いずれの問題もその処理は時間との勝負という側面が強いものばかりで、対応策の是非や実行方法をいちいち議会に諮る余裕はなかったのは、複雑に絡み合った今の金融取引を考えるとやむを得ないことといえるだろう。しかし、それは結果的には議会関係者にとっては財務省とFRBが、より具体的にはポールソンとバーナンキが“勝手に動き回って”議会には事後連絡をするのみということの繰り返しに映ったのは否めない。客観的には、それだけのリーダーシップを発揮しないと乗り越えられない問題ばかりだったと思われるが、議会関係者の中には面白くないと感じる人々も多かったと見られる。しかも、その後事態は深刻化したとなっては、ちょっと待て！！ということか。そこに大統領選挙と議会選挙が重なり、問題が複雑化という図式。どっちにしても折り合いは付けるのだろうが、時間の経過とともに買い取り策の材料性は織り込まれつつあるように見える。

１０月に向けて混乱は続きそうだ。

本日は仕事で大阪に移動。夕刻、梅田地下街のチケット屋をのぞいてみた。阪神巨人戦のチケットが試合直前でディスカウントされてないかと思ったのだが、あまい、あまい。午後5時の時点で、内野３塁側アルプス席（定価2500円）が「ペアで25000円」となっていた。いやはや、飲み物と食べ物を買って早々とホテルの部屋に籠ってTV観戦となりました。先ほど終わった試合結果はスポーツニュースをどうぞ。。はぁ。。。新井の復活は驚いた。