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亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

米国からの資金流出(1月対米証券投資)

2009年03月17日 23時58分52秒 | 金融市場の話題
メディアではほとんど取り上げられなかったが、週明け16日に米国関連で発表された注目データのひとつに1月の対米証券投資があった。米国外の投資家の資金が米国に向けられているのか、あるいは出ているのかという米国を巡る資金の流出入の状況をみるデータである。先日、中国の全人代後の記者会見で温家宝首相が、米国債やドルの先行きに懸念を示すということがあったが、まさに中国の米国債の保有状況も、このデータの中に出てくる。

今回発表された1月のデータは、12月の347億ドルの流入から一転し430億ドルの流出となっていた。ただし中国の米国債保有額は12月の7274億ドルから122億ドル増えて1月は7396億ドルとなっていた。ちなみに1年前の中国の保有額は4920億ドルだったので1年間で約2500億ドルも増加したことになる。米国が中国に気を使い、中国サイドが米国に対しはっきりモノを申すという昨今の状況を物語るわけだ。日本も6260億ドルから6348億ドルに増加となった。

ところで証券投資の他に資産担保証券や相対取引など諸々の資金移動を網羅する純資本フローだが、1489億ドルと記録的な流出金額となっていた。ここにきて貿易赤字が急収縮しているとはいえ、それは比較の問題で今でも月間400億ドル近くの赤字を垂れ流している米国は、外からの資金が入ってこないと回らない。これからまだまだ国債の大量発行が続くことでもあり、今回流出の規模が大きかったことを危惧する見方も多い。

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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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それでも逆らえない日本 (さとうにしき)
2009-03-19 00:08:30
外貨(今回は米国債)保有高世界一の中国は米国に対し、はっきりモノ申しているんっすが、如何せん日本は………。

何か弱みを握られているに違いないですね。麻生内閣も阿呆扱いだし、日本って、体のいい植民地ですか?そうですよね。自民党内からも嫌われている内閣じゃ、賢いオバマ大統領やその周りの方々は、中国に逆なですると具合悪い→じゃあ日本にババを引いてもらう

こんなことは一目瞭然!!

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