先週末の雇用統計の結果から、にわかに注目材料となった7日のバーナンキ講演。明るい見通しを期待する声も出ていたが、総じて慎重な内容となった。統計上の“振れ” が大きく、職探しをあきらめた人が増えても失業率は下がるので、結局は単月では判断できないデータである。ただし、そこはFRB議長がどう捉えているのかをマーケットは注視する。内容は「経済は根強い向かい風に直面」、「2010年の米国経済は力強い回復は見られない公算」と警戒感を前面に出し、「米FRBは依然として長期間の(the extended period)低金利継続を予想」とした。the extended periodという文言も使った。
金市場では、NYコメックスがロング(買い建て)に偏っていることは誰もが承知していたし、益出しに向かおうとも思っているものの、如何せんモメンタムは衰えず、降りるにも様子見が先行していた。それがこのデータが背中を押されて降りはじめた。いま足元の金市場で起きているのは、金市場を取り巻く環境の変化を察知した撤退ではなく、年末接近とクリスマス休暇前の利益確定売りという内部要因主導の売りといえる。十分利が乗っているコアになっている買い建て玉は、ロールオーバーされた。いわゆる“提灯筋”は、ドバイそして雇用統計と2度にわたる“ふるい落とし”に遭遇し、慌てて降りた。ここからが、いわゆる値固めという展開のレンジ相場となるのではないか。当座のレンジが固まるまでの、不安定な動きがいま起きている。まぁ、こうした展開がやっと起きたということ。インドの買いの影響は大きかった。
12月8日、トラ・トラ・トラとともにジョン・レノン忌として記憶される日。
金市場では、NYコメックスがロング(買い建て)に偏っていることは誰もが承知していたし、益出しに向かおうとも思っているものの、如何せんモメンタムは衰えず、降りるにも様子見が先行していた。それがこのデータが背中を押されて降りはじめた。いま足元の金市場で起きているのは、金市場を取り巻く環境の変化を察知した撤退ではなく、年末接近とクリスマス休暇前の利益確定売りという内部要因主導の売りといえる。十分利が乗っているコアになっている買い建て玉は、ロールオーバーされた。いわゆる“提灯筋”は、ドバイそして雇用統計と2度にわたる“ふるい落とし”に遭遇し、慌てて降りた。ここからが、いわゆる値固めという展開のレンジ相場となるのではないか。当座のレンジが固まるまでの、不安定な動きがいま起きている。まぁ、こうした展開がやっと起きたということ。インドの買いの影響は大きかった。
12月8日、トラ・トラ・トラとともにジョン・レノン忌として記憶される日。
ちょっと言葉が出ません