
昨日発表された日本の4-6月期GDP統計。年率で0.8%の成長と前の期(1-3月期)の2.7%から大きく減速となっていた。これに対し民間エコノミストの予想値(いわゆる市場予測)は本日の日経によると1.3%~3.0%の間だったという。朝刊総合面(3)に「主要機関の的中率はゼロ」で「エコノミスト予測大外れ」との小見出し付きで報じられている。もともとGDP統計の計算方式が複雑なことと、相応の手間が掛かることから予測が難しいという。予想に沿って事前に行動する市場の反応としては、この結果は意外感をもって受け取られるので、為替市場では「円売り材料」となった。
さてなぜこの話から始めたのかというと昨夜発表された7月の米小売売上高の数値が、これまた予想外のものだったからだ。こちらは逆にいい方に予想外だった。市場予想+0.8%に対し結果は+1.4%。6月が-0.4%と2ヵ月連続で落ち込み、ガソリン価格の上昇や住宅市場の減速の影響が心配されていただけに、このプラスはサプライズになった。そうなると景気への配慮から8月8日に見送られた利上げが、次回9月20日のFOMCでは再開されるのではとの見方が強まることになる。インフレに結びつく賃金の上昇が見られているので、金利据え置きの判断が果たして正しかったのかというウォール・ストリート・ジャーナル紙などの論調が勢いを増す可能性もでてきた。
昨夜のNY市場で金は弱含んだが「有事のドル」の裏返しで金は売られているのではなく、むしろ景気の足腰が強く米国金利の再上昇があるならば、何もリスク資産に資金を置いておく必要はなく相応の運用益が得られる米国債を買えば良いとの発想で売りが出たということ。金以外のものが売られていることからもそれはわかる。つまり足元の金売りの考え方の基本は、6月の下げの時と同じということ。地政学的リスクを材料に640ドル台半ばまで買い進められたスポット価格が、一時10ドル方急落したのはこうした売りものが出たことによる。
しかし悩ましいのは、7月の小売の回復は6月までの落ち込みの反動ということも考えられるということ。当面、こうしたマクロデータの数値に振られる環境が続きそうだ。先日、材料出尽くしと表現したが、だらだらと先の見通しにくい環境が続きそうだ。
今日の東京は午後から猛烈な雷雨。山手線など鉄道は落雷他で運転をストップするほど。
写真は中央付近に虹が出ているんだけど、・・・・見えないでしょうね、残念。
さてなぜこの話から始めたのかというと昨夜発表された7月の米小売売上高の数値が、これまた予想外のものだったからだ。こちらは逆にいい方に予想外だった。市場予想+0.8%に対し結果は+1.4%。6月が-0.4%と2ヵ月連続で落ち込み、ガソリン価格の上昇や住宅市場の減速の影響が心配されていただけに、このプラスはサプライズになった。そうなると景気への配慮から8月8日に見送られた利上げが、次回9月20日のFOMCでは再開されるのではとの見方が強まることになる。インフレに結びつく賃金の上昇が見られているので、金利据え置きの判断が果たして正しかったのかというウォール・ストリート・ジャーナル紙などの論調が勢いを増す可能性もでてきた。
昨夜のNY市場で金は弱含んだが「有事のドル」の裏返しで金は売られているのではなく、むしろ景気の足腰が強く米国金利の再上昇があるならば、何もリスク資産に資金を置いておく必要はなく相応の運用益が得られる米国債を買えば良いとの発想で売りが出たということ。金以外のものが売られていることからもそれはわかる。つまり足元の金売りの考え方の基本は、6月の下げの時と同じということ。地政学的リスクを材料に640ドル台半ばまで買い進められたスポット価格が、一時10ドル方急落したのはこうした売りものが出たことによる。
しかし悩ましいのは、7月の小売の回復は6月までの落ち込みの反動ということも考えられるということ。当面、こうしたマクロデータの数値に振られる環境が続きそうだ。先日、材料出尽くしと表現したが、だらだらと先の見通しにくい環境が続きそうだ。
今日の東京は午後から猛烈な雷雨。山手線など鉄道は落雷他で運転をストップするほど。
写真は中央付近に虹が出ているんだけど、・・・・見えないでしょうね、残念。