日曜日の更新はあるまい、という大方の見方の意表をついて更新・・・というより昨日書いて移動やら何やらで更新しなかったもの。
週末金曜日のNY市場は、にわかにリスク‐オフ機運が広がり、心理的要素も加わり株式などリスク資産の各市場ともに横断的な下げに見舞われた。NYコメックスの金価格も20.70ドル安の1724.00ドルで取引を終了。安値は1716.00ドルまで見た。先月9月7日以来の安値水準となる。9月7日というと8月の雇用統計発表日。この時は雇用増加件数が予想を大きく下回り(10月に上方修正)、FOMCでの緩和期待が高まり金は急伸となった日だった。その後のQE3導入を経た上げ幅をこれで全て吐き出し、元に戻ったことになる。
週末の市場全般の下げの背景は、株式市場ではGE、マクドナルド、マイクロソフトなど主要企業の決算がアナリスト予想に届かなかったことが指摘されている。それもあろうが、結局は2日間にわたり開かれたEU首脳会合が、独仏を中心に意見の相違を埋めきれず、域内金融の統一監督機構を設立する法的な枠組みを年内につくり、2013年中には導入の方向を決めたのが成果で、足元の燃え上がりそうなスペイン問題を放置したことにありそうだ。国家主権が絡む一国の財政の舵取りに対し、首脳会合とはいえ指図は難しいという現実が浮き彫りになったのみ。ムーディーズがジャンク落ち一歩手前の評価を据え追いたことが小康状態をもたらしているが、ECBが稼いだ時間にも限りがある。景気は悪化傾向にあるし、先ではラホイ政権自体の政治基盤も早晩揺らぐのではないか。
金市場には、このスペイン問題の動向がユーロ相場を通したドルの上下動という形で影響を及ぼしている、また、市場が揺れるとリスク‐オフに伴う売りも出てくる。しかし、ここで注意したいのは、それらはNYコメックスを中心としたファンドの動きがもたらすものであって、「Buy & Forget」でここまで現物を保持している層は動じることはない点だ。先物市場はレバレッジが利いているので目先の動きとしては派手ではあるけれど、大きなトレンドの中では基盤を揺るがすことはない、との判断である。嵐(調整局面)が過ぎるのを待つというより、この嵐でファンドが手放すのを、タイミングを見計らって買うというのが正しいのではないか。
来週の金市場は、足元の市場の抵抗力を見るということだろう。1710~1720ドルは50日移動平均、心理的な節目の1700ドル、そして200日移動平均の1660ドル台といくつかの節がある。
昨日の名古屋でのセミナーでは、会場へ向かう道で会った方は先月東京のセミナーで見かけた方。聞けば静岡在住と。会場では、前列に名前は存じませぬが、いつも大阪でお見受けする方が。驚きました。そういえば一週間前の東京でも以前、名古屋で声を掛けてくれた金沢の方(正確には福井だったか・・・)の姿もありました。いずれにしましても、ありがとうございます。四方見渡しながら話をするほうなので、お顔は記憶しております。
週末金曜日のNY市場は、にわかにリスク‐オフ機運が広がり、心理的要素も加わり株式などリスク資産の各市場ともに横断的な下げに見舞われた。NYコメックスの金価格も20.70ドル安の1724.00ドルで取引を終了。安値は1716.00ドルまで見た。先月9月7日以来の安値水準となる。9月7日というと8月の雇用統計発表日。この時は雇用増加件数が予想を大きく下回り(10月に上方修正)、FOMCでの緩和期待が高まり金は急伸となった日だった。その後のQE3導入を経た上げ幅をこれで全て吐き出し、元に戻ったことになる。
週末の市場全般の下げの背景は、株式市場ではGE、マクドナルド、マイクロソフトなど主要企業の決算がアナリスト予想に届かなかったことが指摘されている。それもあろうが、結局は2日間にわたり開かれたEU首脳会合が、独仏を中心に意見の相違を埋めきれず、域内金融の統一監督機構を設立する法的な枠組みを年内につくり、2013年中には導入の方向を決めたのが成果で、足元の燃え上がりそうなスペイン問題を放置したことにありそうだ。国家主権が絡む一国の財政の舵取りに対し、首脳会合とはいえ指図は難しいという現実が浮き彫りになったのみ。ムーディーズがジャンク落ち一歩手前の評価を据え追いたことが小康状態をもたらしているが、ECBが稼いだ時間にも限りがある。景気は悪化傾向にあるし、先ではラホイ政権自体の政治基盤も早晩揺らぐのではないか。
金市場には、このスペイン問題の動向がユーロ相場を通したドルの上下動という形で影響を及ぼしている、また、市場が揺れるとリスク‐オフに伴う売りも出てくる。しかし、ここで注意したいのは、それらはNYコメックスを中心としたファンドの動きがもたらすものであって、「Buy & Forget」でここまで現物を保持している層は動じることはない点だ。先物市場はレバレッジが利いているので目先の動きとしては派手ではあるけれど、大きなトレンドの中では基盤を揺るがすことはない、との判断である。嵐(調整局面)が過ぎるのを待つというより、この嵐でファンドが手放すのを、タイミングを見計らって買うというのが正しいのではないか。
来週の金市場は、足元の市場の抵抗力を見るということだろう。1710~1720ドルは50日移動平均、心理的な節目の1700ドル、そして200日移動平均の1660ドル台といくつかの節がある。
昨日の名古屋でのセミナーでは、会場へ向かう道で会った方は先月東京のセミナーで見かけた方。聞けば静岡在住と。会場では、前列に名前は存じませぬが、いつも大阪でお見受けする方が。驚きました。そういえば一週間前の東京でも以前、名古屋で声を掛けてくれた金沢の方(正確には福井だったか・・・)の姿もありました。いずれにしましても、ありがとうございます。四方見渡しながら話をするほうなので、お顔は記憶しております。
金の世界でとかく楽観と修羅場にある中。先生のように紳士的にそして冷静な判断には驚きます。私もいつもそうありたいです。