亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

和歌山南部は台風銀座、バイス・バロットの法則

2018年09月03日 23時50分54秒 | 徒然(つれづれ)
日本列島に台風が近づいている。台風21号が、四国東部と紀伊半島西部の、地図で言えば紀伊水道を中心線とする予想進路で接近中で、明日の近畿地方は最大瞬間風速60メートルと気象庁が予想している。60メートル!!!!これは、恐ろしい。今回、紀伊半島は台風の右半円に入るので、速度の速い台風でもあるし、風速が増すのだろう。小さいころ父親から、右半円は危険半円なんだと教わった。これは小学生のころか。

伊勢湾台風を知っている。まだ小さく4歳だった。かつて育った祖父の家の敷地内に、石造り(石組み)のわりと大きな飼料小屋があった(3メーター、4メーター、高さ3メーターくらいか?)。意味は分からないが、「クマシ小屋」と呼んでいたと記憶している。農業が生業の中心ではないのに、なぜか牛1頭が入る木造の小屋があり、その隣が「クマシ小屋」だった。中には藁(わら)が2、3メーター(子供の記憶なので今の感覚ではそれくらいの高さに見えた)の高さで積んであった。

伊勢湾台風が来たとき、経緯はまったく記憶にないが、父親とその石組みの小屋の藁の上に寝そべり、上部に空いている空洞の窓から台風の最中に外を見ながら過ごした。明るかったから昼間だったと思う。雨も強かったが猛烈な風が印象的で、怖いもの見たさで、うわぁ~~~!!!という感じで怖さもあり、わくわく感もありという状態で、外をずっと見ていた。父親は、ここは、大丈夫や・・・と。少し離れたところで、家の修理なのか、黒い合羽を着てくぎ打ちをしている人が見えたのを覚えている。

そこに避難したのかも知れないが、石小屋で過ごしていたとき、父親が、風を背中に受けたとき、左手を上げた方向に台風が来やるんや・・と教えてくれた。不思議なことに小さな子の記憶に残った。その後(小学生だったと思う)、台風の時に思い出してその水平に挙げた左手の方向に台風があるという話を父親にしたら、よぉ、覚えてるな、バイスバロットのホウソクや・・・と。そうか、バイス・バロットのホウソクというんや・・と。

こうして、バイス・バロットの法則は記憶された。本日、台風21号のニュースを見ていて、昔では考えられない精巧な風向きの図が表示されているのを見て、なるほど左手の方向に台風が位置しているわい、と思った次第。そこで、初めてこのバイス・バロットの法則をネットで調べてみた。オランダの気象学者の名前でボイス・バロットとなっており、正確にはボイスなんだと。で、つづりを見たら、Buys Ballotになっていたので、なんだ、バイスでもいいんじゃないかと、他をみれば、バイスもありらしい。

近年は、ほとんどなかったが、昔は台風というと、おおむね秋に室戸岬から潮岬を目指してやってくるようなコースで、高知県南部や和歌山南部は台風銀座と呼ばれていた。子供の頃は、停電よりも猛烈な雨風の音が怖かった。

大型台風21号に気を付けてください。本日のNY市場はお休み。


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2 コメント

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和歌山と言うと (ぶる)
2018-09-04 16:48:57
亀井さんのお家がある方面だなと、いつも気になっていました。お知り合いの方など、何事もなければ、と思っています。FBは休止しましたので、勝手ながらこちらから。それでは。
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ぶるさん (KAMEI)
2018-09-04 22:27:21
ありがとうございます。実は今夜のNHKニュースで、実家から歩いて5分くらいのところの交差点の脇にある廃業したデスカウントショップ様の建物の一部が倒壊し、信号機も倒れているのを見て驚きました。実家のほうは大丈夫でした、停電していて近所でそんなことが起きているのも知らずという感じです。

来週、大阪なんですが、関空が大変なことになりましたね。
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