goo blog サービス終了のお知らせ 

亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

ストレス・テスト

2009年02月16日 23時16分12秒 | 金融市場の話題
今朝は8時50分に国内10-12月期のGDPの速報値の発表。報道されているように年率換算で前期比マイナス12.7%とオイルショック時の74年マイナス13.1%に次ぐ落ち込みに。しかし、トヨタやソニーの決算の急変に驚かされた市場は、この落ち込みは織り込み済みでドル円相場などここまでのところ先週末比とほとんど変わらず。むしろこの状態でドル円が上がれないとなると、ドル円の下値トライが再び始まるのか。それだけ欧米金融の闇は深い。

・・・・で、その闇とは何かというと、金融機関が保有している不良資産の規模と内容だろう。もうずっとそうだが、未だに当事者しか(当事者も)わからない状態。先週のガイトナー米財務長官の金融安定化策の発表に際し「ストレス・テスト」という言葉があったが、これから早い話が「金融財務を精査するぞぉ~~~」ということ。その上で「損切り」と「適切な資本注入」をすれば、金融問題克服の大きな一歩を踏み出すことになる(今頃!?)。ただし、これは時間が掛かりそうで、それまでどう市場(株式、債券市場)を持ちこたえさせるのか。実質的に債務超過の銀行も多いと見られている。大きな記事の陰に隠れ週末にひっそりと掲載されていた記事が「米地銀破綻、今年13行目」というもの。昨年の25行の半数にすでに1ヵ月半で達している。景気悪化の直撃を受ける州レベルの状況は、予算不足で行政サービス自体が滞るところも出ており深刻さを増しているという。

それにしても米国は絵に描いたように日本と同じ道を歩んでいる。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 上海紀行・・・続編2 海外出店 | トップ | ラスト・フロンティア »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

金融市場の話題」カテゴリの最新記事