亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

センチメント主導の金市場、おなじく米国景気

2017年04月12日 22時09分41秒 | 金市場
政治リスクとか地政学リスクとか色々騒がれる割には、動きの鈍かった金市場にやっと勢いがついてきた。昨年年末の時点から、この4月、5月が金の高値が出やすいタイミングとして連載原稿や、いくつかの媒体にスポットで寄稿する機会があった。その後は、夏から秋にかけて弱含むというイメージで語ってきたが、ここまでのトランプ政権を見て来て、適当な押し目は作るものの、相場は延長戦に入る可能性もありそうだ。もっとも、地政学リスクや政治リスクによる値動きは、多分にセンチメント主導型につき、移ろいやすいのもまた事実であって、相場の持続性は、政治リスクに他の要因が重なる複合要因によりもたらされる。

それにしても、株式市場の楽観論はなかなかしぶとく、それだけ企業業績の見通しがいいということか。しかし、米国の指標では、コンファレンス・ボードやミシガン大学の消費者信頼感指数など、絶好調という領域に入り、それを維持しているものの、現実の経済実態はというと冴えない指標もあって、はっきり言って読みにくくなっているのも事実ではある。関西弁なら、どっちが、ほんとやねん!?という感じだ。

ここでも取り上げたアトランタ連銀のGDPナウは、新たに発表される指標を基にアップデイトされているが、直近4月7日時点の1-3月期GDPの予想は、ついに前期比年率+0.6%まで低下してしまった。今週は14日金曜日に小売売上高の発表があるので、どうなるか。そういえば明日13日は、ミシガン大学の消費者信頼感指数がある。

話を金市場に戻すとやっと200日移動平均線を越して、ロボット・トレードがヒットすることになった。



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