亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

薄商い

2006年08月24日 15時53分15秒 | 国際情勢
国連安保理常任理事国+ドイツが出していたウラン濃縮停止に対する包括案に対するイラン側の回答は、報道によると「非常に長く複雑な文書で精査に数日は必要」とされる。この報道を目にして思ったのは、またか!というもの。確か以前、米国への(外交ルートがないのでスイスを経由して手渡された)書簡も、この手のものだったように記憶している。要は宗教色の非常に強いある面では哲学的ともいえる文書であって、とても実務的なものではなく解釈もどの様にでも出来るというものだと思われる。時間稼ぎをしてるというわけ。かつてのように独自で動けなくなっている米国の足元を見たものとも言えそうだ。結局はこの問題をマーケットはどう扱っていいものやら、という消化不良のまま時間が経過している。次にやって来るのは、月末の国連安保理決議案に対する回等だが、同じような流れになると思われるが、その際に常任理事国がどのような行動を取るのかで中ロのスタンスもさらに浮き彫りになるのかな。

金市場は薄商いが続いている。週明け21日の13ドル超の上昇のNYコメックスの出来高が約2万8千枚(1枚100オンスで重量換算にして約87トン)に過ぎず、真空地帯を値だけ飛んだ形。この状態も来週には変わりそうだ。

今週は昨日まで3日連続でセミナーだった。昨日は久々の3時間バージョンで後半は声もかすれ気味に。参加いただいた皆さんお疲れ様でした。初日は、当ブログのコメントに時々登場する方が、終わった後に名乗り出てこられ、驚いた。

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君の名は (猫マンマ)
2006-08-24 16:31:31
受験勉強で睡眠学習法が身についてるのか、

文系のせいか数字やロジックに対して条件反射的

・・・・爆睡



あの辺は戦国時代の一向宗派vs城主の戦いのようなもので、信長みたいに根絶やしするか、諜略で追い払うしか解決策がないと云うのに、デモクラシー国も難儀な所に手を出したものです。 こんな理解力では恥ずかしくて、我輩はとは名のれないニャ



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サプライズ男 (fairlane)
2006-08-25 01:20:58
実は名乗り出るつもりはなかったのですが・・・後日コメント欄に感想を書くつもりでした。月曜2時開始のせいか、会場には高齢の方ばかり。終わった後質問されてる方もほとんどいらっしゃらないので(高齢のせいか集中力が切れた様子)、先生に質問して、ここで名乗らないのも失礼と思ってあのようなサプライズになったわけで・・・

 先物業界に巣食う怪しい男に思われるのもいやだったので、当初はそのまま帰るつもりだったのですが・・・まぁ、目的としてはfairlaneは関取のような体格をした30代のヤクルトファンと認識していただければ結構でしたので、それ以上の意図はありません。

 セミナーの感想としては、このブログではなかなか書かれない大シナリオが聞けてよかったです。自分は先生はもう少し米国経済について楽観的と思っていたので、それに驚きました。

 あと、まったく商売っ気がないのも驚きました。大学のゼミのようでしたし。(先物会社の様に大量のパンフレットを押し付けられると思ってた。)

 高齢者ばかりの出席者をみて思ったのですが、この人たちにとても先物なんて勧められないですよね。金投資は、昔のフランスの植民地でプランテーションを経営してた人たちが、現地通貨の変動を嫌って金貨を集める、といったようなスタイルが一番なのでしょうね。(もっとも、不安なのがドルと円というのが異常なのですが)



阪神はどうしたのですか?週末の虎燕戦で2つ勝ちを献上して、燕は竜から2勝をもぎとったのに、虎は鯉に3タテですか・・・なぜ病み上がりの久保田を使う?



また、月曜にセミナーがありましたら参上させていただきます。
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私も高齢者 (ささやか)
2006-08-25 20:26:56
月曜日のセミナーに出席した一人です。

熱い講演ありがとうございました。

ドル安になると聞いて少し残念に思いました。

だって、Goldが800ドルになっても為替が90円・60円だのになってたら国内金価格は…安くなるのでしょ?

もうひとつ残念だった事、

4.政治と金融市場の関係

5.国と地方合わせて1000兆円、財政赤字国日本の今後?

本当に聴きたかったです。

(財務省のHP見て予習していました)

高齢者が金を買う理由のひとつは「この国のリスクを見つめて」ということでは?



某証券会社のセミナーで「国が金を買わないならせめて民間で金を買わなくては」と力説なさる紳士に出会いまた。金が700ドルから600ドルに下落した週の事でした。

金が700ドルから550ドルに下落した週の事、

某商品会社のセミナーで「金は又700ドルになりますかしら?」と講師に質問されている老婦人に出会いました。

皆様底堅く現物を買われていらっしゃるのかしら?と思いました。

この国の70台の高齢者は麦を食べて育ち、「マネービル時代に投資を始めて、オイルショックでグローバル経済を学んだ人々なのではないでしょうか。

そんな人々が今「金の現物」を買っている気がするのす。

私も高齢者になったのでしょうね。

息子や孫はどんな日本を生きるのか案じられてなりませんの。職場で出会った若いパートの人達の事も…

落ち目の日本と思いたくない、ただの苦境と思いたい…
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