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亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

京都五山送り火

2005年08月17日 10時48分51秒 | 徒然(つれづれ)
週明けに発表された6月の米国への資金流入(対米証券投資)は712億ドルとなり、米国発の資金(米国が支払った貿易赤字)の流れが、順調に米国に戻っていることが確認された・・・まぁこのデータの意味することは、そういうこと。

2005会計年度の米財政赤字について議会予算局の予想値も発表されていた。先のホワイトハウスの見通し同様改善傾向で3680億ドルの赤字見通しを3310億ドルに引き下げた。もちろん改善傾向にあることは金融市場では評価はされるが、赤字の絶対額は決して楽観できないほど大きいのも事実。イラクへの米軍派遣部隊の撤退論議でホワイトハウス自体が揉めるなど、財政赤字拡大要素はなお続く。減税策が一巡し景気拡大から税収が増えたことで一息ついた、それでも絶対額は依然大きい、といったところ。当面はここに書いたように貿易赤字を中心にした経常収支の赤字に関心は向かう。したがって毎月月初の貿易収支発表がこれからも市場の展開を読む上でのアクセントになる。

今朝のNY株はダウ、ナスダックともに大幅安となっているのは、さすがにガソリンに代表されるエネルギー価格の上昇の個人消費への悪影響が懸念されてのもの。このあたりはさすがに国内でもガソリンの上昇が目立ってきたので理解し易い。燃費のいい日本車が選ばれるのもよく分かる。金市場のほうは、やはり頭が重くなってきた。たださすがに下げたところは買いが入るという展開で、以前のように目立った下げで一気に調整が進むというわけでもない。この値位置にある価格の動向を、金余り環境を計る一要素として注目しているのは土曜日に書いたとおり。今のイメージは結局押し幅は浅くなりそうというもの。

話は変わるが、国内個人が運用に際しリスク資産(値動きのある資産)を取り込み始めたという流れ。昨日もその事例を目の当たりにした。全体の53%をも占める預金・貯金から資金が染み出ているイメージだ。

昨晩はホームパーティにお招きいただき京都五山の送り火の鑑賞会。前回見たのが何と!31年前。当時住んでいた寮の屋上から仲間と一緒に見た。昨日は右大文字がよく見渡せるロケーションで、秋の空を思わせる夕焼けと送り火の準備と思われる動きが感じられる「大」の字がマッチして、すでにその段階から訴えるものがあった。ちょうど戦後60年。他にもいろいろ節となる年に、こうした機会を作っていただいた齋藤さんご夫妻、ありがとうございました。 合掌
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