亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

ファンダメンタルズ無視のモメンタム相場 。売られ過ぎた金

2013年06月28日 23時54分30秒 | 金市場

前日にNYフロア取引終了後の電子取引に移行してからまとまった売り物に1200ドル割れに急落した金価格。もちろん何か材料が出てのものではなく、ファンドの売り仕掛けと見られる。昨夜の場合は前日の安値水準1221ドルを割らせることだったと見られる。週末、月末さらに四半期末と重なるために、そもそもポジションの整理を含め、動きの出やすい環境であるのは間違いないのだが・・・。

このあたりは本日の市況分析などに書いたのだが、足元の金の下げの基盤にはFRBの緩和策の後退観測があるが、それ以上に目先の流れに追随するファンドの取引手法によって「下げ」がもたらされている面が強いと思われる。上昇局面では「買い」、逆に下げには「売り」という順張りで追随するトレンド・フォロー(Trend Following)の手法である。今週が四半期末というタイミングもあり動きに拍車が掛ったとみられる。

本日28日のアジアの時間帯の午前早めに再び下げが加速し1200ドル割れを見たのも、このところ繰り返されているパターンで、こうしたファンドの売りによりもたらされていると見られる。売りの中身は「フレッシュ・ショート(空売り)」と見られる。ファンダメンタルズ(基礎的需給)など無視した“流れ”につくことで利益を上げようというもので、相場の節々で“行き過ぎ”をもたらすものであり、既にもたらしているわけだ。





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2 コメント

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Unknown (しん)
2013-06-29 06:32:43
 明らかに売られすぎ、大バーゲンだとは思うのですが、イザ買おうと思うと、もうちょっと安くなるのでは? なんて二の足踏んでしまいます。(笑)

 こないだ、g4500円の時に飛びついて買ってしまったあとですし。(笑笑)    あれは早まったと後悔。(´Д⊂ヽ
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老父との会話 (老父の息子)
2013-06-29 22:17:50
私「お父さん、金が暴落してるよ。」
老父「え、本当か?」(かねてから 金は暴落する が持論だった。)
   「でも、暴落してもこんな金額(円建て)なのか。」
私「円も安くなっているからね。」
老父「かなわんなぁ・・・」
実は老父は春先から一時、老人性鬱の症状が出たのですが、精神科に連れていって
試しに極微量の投薬をしたところが、翌日元気になってしまいました。
さすがに高齢なので、行動範囲は狭まりましたが、冒頭の会話のように、まだボケては
いないようです。高度成長戦士(将校?)はしぶといです。
さて、不肖の息子は、金ETFとコインを少々、軽乗用車が買える程度の金額を投下しました。
豊島先生はプラチナ云々と仰いますが、三菱のETFだと出来高が少なく小口取引が多くて
なんか気分がよろしくないし。コインもありがたみが薄いのですね。
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